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産業動向

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[7月] 産業動向
作成日
2022.07.05
Industrial Trends

産業全般

2022年4月の韓国の産業活動はサービス業生産が増えたものの、鉱工業生産が減り、産業全般の生産が減少しました。
4월 한국의 산업 활동
全産業生産 鉱工業 サービス業 小売販売 設備投資 建設出来高
‘22.2→4月
(前月比、%)
1.6→∆0.7 1.1→∆3.3 1.5→1.4 ∆0.7→∆0.2 ∆2.2→∆7.5 1.2→1.4
鉱工業生産は4月に入り輸出増加傾向が鈍化した中、ここ6ヵ月連続の増加によるベース効果が重なって減少しました。業種別にみると、3月にオミクロン株がピークに達したことで跳ね上がっていた食料品・医薬品生産が正常化し、2月まで大幅に増加していた半導体生産が2ヵ月連続調整されました。サービス業生産はソーシャルディスタンスの解除による外部活動の拡大などによって対面サービス業を中心に2ヵ月連続1%以上の大幅な増加となりました。

小売販売は、感染者の減少、ソーシャルディスタンスの解除など防疫状況の改善によって医薬品及び飲食料品など非耐久財消費が大きく減り、小幅な減少となりました。設備投資は、サプライチェーンの不安及び主要企業の半導体装備導入の遅延などで不振が続いています。建設投資は3月に続き2ヵ月連続増加しましたが、相次ぐ建材の価格高騰でまだ年初の急落以前の水準までは回復していない状況です。

ウクライナ危機の長期化・中国のシャットダウンなど対外リスクが続いて経済心理が鈍化する中、防疫の正常化で反騰が期待される内需も物価上昇圧力などの不安要因が潜在しており、景気の先行きの不確実性が高い状況です。但し、第2次補正予算の可決による小規模事業者・低所得者層支援の効果、主要企業の大規模な中長期投資計画の発表など肯定的な要因も存在しています。

※ 出所 : 企画財政部 (moef.go.kr)

産業別動向

自動車

中国の新型コロナウイルスの拡大や半導体の供給不足で部品供給の問題が続き、3月の生産と出荷は前年同月比それぞれ6.4%、9.0%減少しており、稼働率も4.9%下落しました。4月の内需は自動車の供給問題によって前年同月比で減少し、1年以上減少傾向が続いていますが、4月の輸出はウクライナ戦争にも拘わらず米国とEU地域への完成自動車輸出が増加し、6.1%増加となりました。

造船

ウクライナ戦争、中国上海のシャットダウンが造船海運の市況に悪影響を与えている中、第1四半期に韓国は超大形コンテナ船、LNG(液化天然ガス)船などの高付加価値船舶を着実に受注して13.5%減少した499万CGTで受注占有率49%を達成しました。3月の輸入は船舶が引き続き減少しましたが、船舶生産のための船舶用部品とエンジンが増加し、前年同月比2.9%増加しました。

一般機械

3月の生産は前月比0.9%の小幅な増加となりましたが、内需と設備投資の不振が続き前年同月比6.7%減少しました。4月の輸出は、米国、欧州、中東、中南米などほとんどの地域及び国への輸出が2桁の増加を維持しましたが、一般機械全体輸出の約25%を占める対中国輸出は中国主要都市のシャットダウンにより24.4%急減し、前年同月比0.02%小幅に増加した43億700万ドルで足踏み状態が続いています。

鉄鋼

3月の生産は原材料価格の上昇、内需回復の不調にも拘わらず、輸出好調と高い流通価格が維持され、前年同月比1.2%増加しました。4月の輸出は米・中南米などでのインフラ投資が活発で原料炭の値上げによる単価上昇が続き、EU、米国などへの輸出が大幅に増加したことで前年同月比21.1%増加しました。

精油

3月の生産は、ナフサなど石油化学用石油製品の需要拡大で内需が3.2%増加、輸送用石油製品の拡大で輸出数量が16.4%増加し、前年同月比11.3%増えました。4月の輸出額は、国際原油価格が前月比7.3%下落しましたが、輸出単価は超過需要による精製マージンの拡大で7.0%上昇し、前年同月比68.8%増加しました。

石油化学

アジアの化学市場内の需要不振により生産、出荷の減少傾向が続き、3月の生産及び出荷は前年同月比それぞれ0.7%、4.9%減少し、在庫は前年同月比16.5%増加しました。4月の輸出は、建設、自動車などの川下産業の景気回復で合成樹脂の輸出が増加し、相次ぐ原油高により輸出単価が上昇したことを受け6.8%増加しました。

無線通信機器

3月の生産と出荷は前年同月比それぞれ5.9%、6.6%減少し、在庫は17.3%増加しましたが、稼働率は11.2%となり上昇に転じました。特にコロナ禍以降の非対面という流れによりスマートフォン販売量が急増した2021年のベース効果により、2022年の世界のスマートフォン出荷量はマイナス成長になりました。4月の輸出は世界のスマートフォン市場のマイナス成長にも拘わらず、国内企業のフラッグシップ及び普及型新製品の販売好調に後押しされ、前年同月比8.3%増加しました。

半導体

3月の半導体の生産と出荷はそれぞれ26.4%、18.2%増加して売り上げの好調が続いており、3月の生産で前期比で減少したのは企業が生産量を調整していることと分析されます。 2020年7月以降の輸出は21ヵ月連続増加しており、特に12ヵ月連続100億ドルを突破しています。中国上海のシャットダウンやウクライナ戦争など、外部環境が不安定な状況でも半導体メモリの価格が比較的に安定しておりサーバーの需要が高いことから、4月の輸出は108億2,000万ドルで前年同月比15.8%増加しました。

ディスプレイ

3月の生産はQD-OLED(量子ドット有機EL)の発売による大型OLED(有機EL)の需要増で前年同月比9.4%増加しました。4月の輸出は、ノート型パソコン用のOLEDパネル及びLTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide(低温多結晶酸化物))などの高付加価値OLEDパネルの需要拡大とOLEDパネルの平均価格の上昇で、LCDの需要減による輸出減少にも拘らず、前年同月比21.8%増加して12ヵ月連続増加となりました。
* 輸出は直前月、生産は前々月資料が統計庁の最新資料です。ご参考ください。

※ 出所 : 産業研究院(kiet.re.kr)

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