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[輸送・保管] [物流] 韓国物流産業の進化 - スマート物流への急速な進展
作成日
2022.04.13
한국의 스마트 물류산업

韓国スマート物流産業の現況

韓国スマート物流の出発点について様々な意見があるが、「Wow the Customer!」を掲げ、2014年にクーパン(Coupang)がAmazonの「Fulfillment Delivery Service」をベンチマークした「ロケット配送」と言える。同社は、持続的な物流インフラへの投資(物流情報システム、自動化装置の導入、物流センターの設立など)と顧客重視戦略を追求し、流通・物流市場のFirst Moverとして登場し、その後、韓国の多くの企業がスマート物流を導入するする契機となった。

韓国スマート物流市場は、様々な産業分野におけるコスト、効率的な物流およびサプライチェーン・ソリューションに対するニーズが増加するにつれて急速に成長しており、増加する顧客の期待値と物流費用コントロール措置は物流市場の未来を形成する上で重要な役割を果たしている。人工知能、モノのインターネット、ブロックチェーンのような技術発展は市場の生態系を変化させており、デジタル転換(DX)および成長する電子商取引部門で増加するデータ量は、スマート物流市場の主要な成長要因となるものと見込まれる。

韓国企業のスマート物流施設投資の推移

e-Commerceの急成長により、年間約10%の高い成長率を維持してきた韓国の宅配便市場は(2020年の国民1人当たりの宅配便利用回数は年間65.1回、国内経済活動人口1人当たりは年間122回)、コロナ禍による非対面方式の拡大によりその需要が急増し、今後さらに高い成長性が見込まれ、人工知能、ICTなどの新技術を活用して物流現場自動化装置を構築し、コスト削減などの物流効率性を極大化するためのスマート物流の導入が加速している。

この10年間、韓国物流センターに適用されてきた自動化物流装置の適用傾向を見ると、流通環境の変化によって増加した物流量と多品種少量低頻度商品を迅速かつ正確に処理できる高効率物流システムが必要となり、スマート自動化倉庫システムであるMSC(Multi Stacker Crane)とMSS(Multi Shuttle System)を積極的に導入している。
<表1> 韓国スマート装置の主要物流センターの適用事例及び推移
국내 스마트 설비의 주요 물류센터 적용 사례 및 추이
自動化の段階 段階 Step 1 Step 2 Step 3 Step 4 Step 5
レベル System Automation Semi-Automation
(Low Level)
Semi-Automation
(High Level)
Full-Automation
(Advanced Level)
Unmanned W/H
(Intelligent Level)
コア技術適用装置 情報 ERP, WMS WMS, WCS¹ WMS, WCS
リアルタイムモニタリングシステム
WMS(AI), WES² WMS(AI), RMS⁸
ピッキング Manual Picking DPS³, DAS DPS, DAS⁴, SPS⁵ DPS, SPS, RPS⁶, MPS⁷ SPS, RPS, MPS
保管 Pallet Rack
Pallet AS/RS
Pallet AS/RS
Box AS/RS
Pallet AS/RS
Box AS/RS
Pallet AS/RS
Box AS/RS
HPSC, MSS
Self Rack with AMRⁿ
Pallet AS/RS
Box AS/RS
HPSC
Self Rack with AMR
分類 Manual Conveyor Slide Shoe, Tilt Tray Slide Shoe, Cross Belt Cross Belt, AMR Cross Belt, AMR
適用ケース 東西食品、大韓製粉、中外製薬、POSCO、韓国タイヤ、KT&G、ロッテ七星飲料、ウンジン モーレパシフィック、イーマート、SKケミカル、同和薬品、サムスン精密化学、プルムウォン、新世界インターナショナル、ロッテ製菓、緑十字 イーマート24、ダイソー、ロッテスーパー、SKイノベーション、アワーホーム、新世界フード、イーマートモール、BGFリテール 東遠産業、SKネットワークス、ロッテ七星飲料、イーランド、ユニクロ、現代百貨店 卸売り流通、オンライン中心の自動化市場における自動化成長が予想
産業 食品/製薬/鉄鋼/タイヤ 化学/製薬/食品/流通 卸小売流通/オンライン 卸小売流通/衣類/オンライン
時期 2010年 2020年 2030년
* 注) 1. WCS(Warehouse Control System) 2. WES(Warehouse Execution System) 3. DPS(Digital Picking System) 4. DAS(Digital Assorting System) 5. SPS(Smart Picking System) 6. RPS(Robot Picking System) 7.MPS(Mixed Palletizing System) 8. RMS(Robot Management System) 9.HPSC(High Performance Stacker Crane), MSS(Multi Shuttle System) 10. AMR(Automated Mobile Robot)
* 資料:物流センターの構築・パラダイムシフト、SFA、パク・チョンヒョン、2022、内容の一部修正
また、全体の物流センター運営費の50%以上を占めるピッキング作業(Tompkins et al. 2003)の効率化のためにGTP(Goods to Person)方式のSPS(Smart Picking System)が2015年から本格的に導入され始めた。最近はロボットが融合して、より進化した方式のスマート・ピッキングシステムであるRPS(Robot Picking System)とMPS(Mixed Palletizing System)を積極的に検討している。

このように流通物流センターは、生産性の向上と同時に不足した作業員の解消に向け、今後も様々なスマート物流自動化装置を積極的に導入するものとみられる。

韓国版ニューディール総合計画とスマート物流産業の育成政策

韓国政府は低成長・両極化の深化に対応して、経済パラダイムシフトを推進していたものの、コロナ禍の影響による景気低迷の克服や構造的大転換対応という二つの問題に直面したことで、米国のニューディール政策に匹敵する危機の克服とコロナ以後、グローバル経済先導のための国家発展戦略として、"韓国版ニューディール政策"(2020.7.14)を推進することとなっている。 これとともに、ポストコロナ時代、早くて急激に変化する物流環境の中で、今後10年間物流産業発展のための新しい青写真である"国家物流基本計画(2021~2030)"を2021年7月1日発表した。

これは高齢化と生産人口の減少、都市集中化とスマートシティ化、中間層増加と生活の質の重要性の増大を考慮した計画と見ることができる。
<表2> 国家物流基本計画(2021~2030)ビジョンおよび推進戦略
국가물류 기본계획(2021~2030) 비전 및 추진전략
区分 内容
ビジョン 物流産業:スマート・デジタル革新成長と共存生態系造成を通じたグローバル物流先導国家跳躍
目標 • 先端化及びデジタル化
• 人中心/良質な雇用
• 共有/連携融合インフラ
• 産業未来対応力の確保
• 持続可能な環境
• グローバル競争力の確保
推進戦略 • 戦略 1. 先端スマートテクノロジー基盤の物流システム構築及びデジタルトランスフォーメーション推進
• 戦略 2. 断絶のない物流サービスのための共有・連携インフラ及びネットワーク構築
• 戦略 3. 人中心の良質な雇用創出及び需要者観点の高品質物流サービス創出
• 戦略 4. 持続可能な物流産業環境づくり
• 戦略 5. 新しい需要対応のための物流産業競争力強化及び体質改善
• 戦略 6. グローバル経済地図の変化に伴う戦略的海外市場への進出
* 出所:国土交通部告示(第2021 – 968号)、2021. 7. 1
特に、戦略1の「先端スマートテクノロジー基盤の物流システム構築及びデジタルトランスフォーメーション推進」は、手作業中心の物流現場を運送、保管、荷役、梱包など物流全過程の自動化・ロボット化により、高度な効率性・可視性・柔軟性確保及び無人物流環境づくりにより、超連結・超知能のスマート物流の実現に力点を置いて展開する予定だ。

今後の勧告スマート物流市場の展望

物流産業のスマート化のための経済性、拡張性、柔軟性などの課題が残っているが、低成長社会への進入、都市集中化、出産率低下と高齢人口の増加、コロナ禍による生活の質重視などは必然的に物流現場の急速なDXが求められている。

先端・自動化施設・装置およびシステムを導入し、効率性、安全性、環境に配慮した物流施設を政府が「スマート物流センター」に認証し、行政的・財政的インセンティブを与える制度を2021年4月から実施している。認証を受ければ物流センター建築または先端・自動化設備購入に必要な費用を低利で融資を受けることができ、政府が最大2%pの利子費用を支援しているため、関連企業の関心が高くスマート物流インフラ投資拡大に肯定的な要素として作用すると見込まれる。

e-Commerce市場の持続的な成長、迅速な配送を求める市場変化、物流現場の人手不足、作業環境や安全に対する要求拡大などによる物流現場のスマート化はさらに加速し、卸売・小売流通、オンライン中心のIntelligent Levelの自動化市場の成長が期待される。

パク・チャンソク(mincho79@empal.com)
未来物流コンサルティング

<本稿の内容は、筆者の個人的見解であり、必ずしもKOTRAの見解ではありません。>

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