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[観光・レジャー] [観光] 国際観光の回復局面における観光輸出の活性化
作成日
2023.07.05
한국의 관광산업
国際観光は、サービス業では主力産業水準の断然高い輸出額を示している。新型コロナウイルス発生以前の2019年の訪韓外国人観光客は1,750万人で史上最高値を達成しており、それに対応する観光輸出額も約207億ドルとなっている。このような輸出実績は韓国の主力輸出産業に比べても高い水準と言える。) しかし、2020年から始まったコロナ禍が長引き、国内外の観光活動が長い間制限されたことで、移動に基づいた対面サービス産業である観光産業は低迷を強いられている。文化体育観光部の2021年観光産業調査によると、観光振興法基準の観光事業体の売上高は、2019年26兆8,138億ウォン、2020年8兆2,024億ウォン、2021年10兆5,006億ウォンで推移しており、観光事業体の従事者数は2019年276,447人から2020年191,524人、2021年195,280人に大幅に減少した。

韓国のインバウンド観光の回復動向

2020年の新型コロナウイルス発生以降、国内観光(Domestic Tourism)は相対的に早めに回復したのに対して、外国人訪韓観光は新型コロナ関連の制限措置が本格的に緩和された2022年下半期になって初めて回復し始めた。したがって、観光輸出の回復も相対的に遅いと言える。

2021年に韓国を訪問した外国人観光客数は約96.7万人に過ぎなかったが、2022年には約319.8万人で3倍以上増加した。2023年にも回復傾向は続いており、1~4月基準で約260.3万人の外国人が韓国を訪問し、2019年同期比で47.5%水準に回復した。

国別には2023年1~4月基準で日本が約48.2万人と最も多く韓国を訪問しており、次に米国(29.1万人)、中国(25.0万人)、台湾(23.8万人)、タイ(15.1万人)の順となっている。
表1 訪韓外国人観光客数の月別回復推移(2022.1-2023.4)
(単位: 人、%)
방한 외국인 관광객 수 월별 회복 추이
区分 2019 2022 2023
人数 2019年比の増減率 人数 2022年比の増減率 2019年比の増減率
1月 1,104,803 81,851 -92.6 434,429 430.8 -60.7
2月 1,201,802 99,999 -91.7 479,248 379.3 -60.1
3月 1,535,641 96,768 -93.7 800,575 727.3 -47.9
4月 1,635,066 127,919 -92.2 888,776 594.8 -45.6
5月 1,485,684 175,922 -88.2
6月 1,476,218 227,713 -84.6
7月 1,448,067 263,986 -81.8
8月 1,586,299 310,945 -80.4
9月 1,459,664 337,638 -76.9
10月 1,656,195 476,097 -71.3
11月 1,456,429 459,906 -68.4
12月 1,456,888 539,273 -63.0
1-4月 5,477,312 406,537 -92.6 2,603,028 540.3 -52.5
1-12月 17,502,756 3,198,017 -81.7
* 資料:韓国文化観光研究院 観光知識情報システム
한국의 관광산업

政府の観光分野の輸出活性化政策

政府は第6次観光振興基本計画(2023-2027))でコロナ禍で低迷している観光産業に活気を吹き込むためのビジョンとして「Kカルチャーとともにする観光魅力国家」を設定し、ビジョンの達成に向けた4大目標と推進戦略を掲げた。同計画では観光分野の輸出活性化戦略の主要推進課題として、外国人観光客の誘致及び消費の拡大に向けたインバウンド市場の多角化、Kカルチャー融合型観光の活性化、便利な観光サービスの提供などを示している。
表2 第6次観光振興基本計画(2023-2027)
관광진흥기본계획
ビジョン Kカルチャーとともにする観光魅力国家
方向 • 「観光は韓国」K観光の国際観光主導
• 乱れた観光生態系の回復と拡大を通じた観光産業の革新
• 誰もがどこにでも旅行できる環境を造成することで国内観光を促進
• ユニークで魅力的なストーリーテリング基盤の地域観光資源の開発
目標 • 外国人観光客数 : 1,750万人(2019年) → 3,000万人(2027年)
• 観光収入 : 207億ドル(2019年) → 300億ドル(2027年)
• 1人当たりの国内観光日数 : 12.9日(2019年) → 15日(2027年)
• 国内観光支出額 : 44.2兆ウォン(2019年) → 50兆ウォン(2027年)
推進戦略 • 戦略1. 世界の人々が訪れる観光魅力国家の実現
• 戦略2. 現場とともに行う観光産業革新
• 戦略3. 国民とともに成長する国内観光
• 戦略4. より多く訪問し、より長く滞在する地域観光時代の実現
* 出所:第6次観光振興基本計画、関係部処合同、2022.12.12
한국의 관광산업
政府は2023年6月5日、サービス産業発展TF会議で、観光を含む輸出有望分野に対するカスタマイズ型支援強化案を発表した。観光分野の輸出活性化推進案はKカルチャーと融合した魅力的な観光コンテンツの開発と訪韓外国人観光客の利便性の向上に重点を置いている。
表3 観光分野の輸出活性化推進案
관광분야 수출 활성화 추진방안
ビジョン K観光を世界の人々のバケットリストに
推進課題 1. 世界の人々が訪れる韓国の観光コンテンツの拡充
2. 便利な韓国観光、魅力的なKショッピング
3. 観光ベンチャーの成長及び海外進出支援
* 出所: コンテンツ・観光分野の輸出活性化推進案、関係部処合同、2023.6.5

今後の観光輸出拡大に向けた提言

UNWTO(世界観光機関)によると、2023年第1四半期の全世界の国際観光市場は、新型コロナウイルス発生以前の2019年同期に比べて80%水準にまで回復した。しかし、韓国が属するアジア太平洋地域は2019年同期比54%の水準で最も回復が遅い地域である。国際観光が本格的に再開し、世界各国はコロナ禍で多大なダメージを受けた観光産業を再建すべく外国人観光客の誘致に積極的に乗り出している。

韓国も訪韓外国人観光客の増加傾向の中で、インバウンド観光の早期回復を通じて観光輸出を活性化する政策を発表し、推進している。今後、観光輸出を拡大するためには訪韓外国人観光客数の増加を図る一方で高付加価値観光客、滞在型観光客を積極的に誘致し、旅行消費額を高める戦略を強化する必要がある。また、訪韓外国人観光客の地域訪問を促すことで地域消費と地域経済の活性化に役立つようにすべきである。
한국의 관광산업

チェ・ギョンウン(崔慶恩)( (geochoi@kcti.re.kr))
韓国文化観光研究院観光政策研究室長

1) 2019年の観光輸出は輸出額基準で半導体、自動車、石油製品、自動車部品の輸出に次ぐ5番目となっている。
2) 観光振興基本計画は観光基本法第3条に基づく法定計画で、観光振興の基盤を造成し、観光産業の競争力を強化するために5年単位で立てられる中期計画である。

<本稿の内容は、筆者の個人的見解であり、必ずしもKOTRAの見解ではありません。>

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