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韓国進出の成功事例

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駐韓英国商工会議所(BCCK)
作成日
2021.05.25





KOTRA Expressは、駐韓英国商工会議所のショーン・ブレイクリー代表とのインタビューを通じて、韓国での日常生活、企業活動およびビジネス環境、そして海外企業のためのビジネスチャンスについて共有する。



駐韓英国商工会議所(British Chamber of Commerce Korea:BCCK、以下、「商工会議所」という。)は、韓国に駐在する英国企業のみならず、事業共同体の各主体である韓国や海外企業を包括し、利害関係を代弁する政府受託機関である。また、英国政府と緊密に協業し、韓-英交易と通商、投資を図り、両国のビジネスをサポートしている。

ショーン・ブレイクリー代表は、2015年に商工会議所のCEOとして活動する前、韓国出版社の事業開発関連役員職を歴任し、英国系ビジネスコンサルティング会社の専務として在職し、家電、リテール、消費財から飲食品部門に至るまで、様々な産業の企業経営に関するコンサルティングを担当した。流暢な韓国語能力を誇る代表は、ソウル大学で国際関係・政治経済学の奨学生に選ばれ修士課程を履修した。

KOTRA Expressは、駐韓英国商工会議所のショーン・ブレイクリー代表とのインタビューを通じて、韓国での日常生活、企業活動およびビジネス環境、そして海外企業のためのビジネスチャンスについて共有する。



自己紹介をお願いします。韓国に関心を持つようになったきっかけを教えてください。



韓国での生活もいつの間にか15年目に入ります。最初は仕事で来ましたが、政府奨学生の身分で留学し、大学院で勉強しながらずっと韓国に留まりました。コンサルティング会社を3年以上運営し、商工会議所に6年ほど勤めたので、市場開拓や立地戦略など事業開発関連分野で約9年ほどキャリアを積んだと思います。



韓国の歴史、経済、文化など、どのような点が一番魅了されましたか。



私は英リーズ大学(University of Leeds)で歴史を専攻し、その後韓国に留学してソウル大学で国際関係修士課程を履修しました。その過程で自然に韓国独特の政治や経済成長過程に大きな興味を感じました。飛躍的に産業化を成し遂げた成長は驚くほどです。

韓国で留学もし、数年間勤めながら家庭も持つようになった私は異邦人ですが、家族の絆とかお互いを尊重する特有の文化に感化されて韓国に定着できたのではないかなと思います。



韓国でビジネスを展開するメリットについて紹介してください。



一つや二つではありません。まず、地理的に中国と日本の間に位置し、東南アジア新興市場とも近いため、韓国はアジアのビジネスハブとして最適の条件がそろっています。

その規模は人口5千万人に過ぎませんが、内需市場も充実しています。そのおかげで、B2C企業だけでなく、有数の韓国の大企業とパートナーシップを構築しようとするB2B企業にとっても、韓国は非常に魅力的な市場です。

また、法治主義を標榜する民主主義、そして企業の市場進出を積極的に支援する大韓貿易投資振興公社(KOTRA)のような公共機関が高度に発達しています。

しかし、一番重要なのは人的資源です。特に、韓国での雇用を検討している外資系企業にとっては、有能で誠実な韓国の人材こそ、企業の使命を実現する資産といえるでしょう。



最近の韓国の産業動向について一言お願いします。



これまで伝統的消費財生産活動の領域から除外されていた企業が韓国を戦略的に重要な市場として認識し始めています。法律や金融サービス、エネルギー、デジタル分野など、あらゆる各種の企業が韓国市場進出を図っています。



英国企業は韓国投資についてどう思うのか、そして関心を持っている事業分野はどのようなものがあるのか、紹介してください。



英国はドイツに続き欧州で2番目に大きい対韓国投資国です。消費財、製薬、製油化学分野のイギリス企業は、昔から対韓投資に行っており、金融や法律サービス、エネルギー・ICTなど非伝統的分野の企業らが韓国進出を徐々に拡大している傾向にあります。







グリーンニューディールやデジタルニューディールのような新たな政策が英国企業や潜在的投資者に対してどのようなビジネスチャンスを提供できる思いますか。



エネルギーやICTといった新産業分野の中核技術を保有している企業であれば、グリーンニューディール政策の恩恵を受けることができると思います。駐韓英国商工会議所の会員であり、英国の燃料電池専門企業であるセレスパワー(Ceres Power)のような再生可能エネルギー企業は、2020年9月に韓国の斗山フューアルセルと技術移転および共同研究開発業務協約を締結しました。特に、固体酸化物形燃料電池(SOFC)業界1位のセレスパワーと固定型電池を主力に生産する斗山フューアルセルは、約3千万ポンドの技術共同開発の許認可契約に合意し、今後3年間投資することを発表しました。

デジタルニューディールの場合、AI分野が最も有望な分野と思います。科学技術情報通信部のソフトウェア政策研究所が公開した資料によると、韓国の人工知能研究開発の競争力は、世界14位であることが明らかになりました。現在、該当分野を集中育成している韓国としては、英国の技術開発会社との提携がAI産業の高度化達成のモメンタムになると思います。

実際、駐韓英国商工会議所でもディープラーニング・アルゴリズムを活用したコンピュータビジョン合成データ生成ツールセットの開発企業とのパートナーシップを通じ、韓国の大企業にAIソリューションを提供しています。既に多くの企業がこの技術に関心を示しています。



韓国でビジネスチャンスを模索している企業や投資家の皆さんにアドバイスをお願いします。



韓国市場を十分に調査し、機会と危機、利害関係者と消費者など全ての主体と環境的変数を把握することが先行されなければなりません。また、市場参入時には国内外の変化に対して準備することは非常に重要です。チャンスの価値がどの程度なのかを見計らったら、有事の際に支援を受けられるように、韓国に既に定着した英国企業や機関とのネットワークを構築することも重要です。

韓国がいくら地理的に中国と日本という巨大市場の間に位置していたとしても、明らかに両国とは異なる独自の市場が形成されたことを忘れてはなりません。したがって、韓国固有の成長時期と市場としての価値が必ず存在するという事実を認めなければなりません。

投資に先立ち、適したビジネスパートナーを探し、有能な人材を雇用し、短期・中期・長期的な成長戦略を模索してほしいとお伝えしたいと思います。



韓国に進出した英国の投資家らが、韓国政府に期待することがあればどのようなことなのか、具体的に説明してください。



投資家らは常に予測可能性と透明性を重要に参考するため、進出した市場の政府からの支援を受けたいと考えています。最終的には、政府政策の透明性と世界レベルで通用される基準が保証され、一貫性のあるガバナンスと公正な企業環境が構築されることを希望します。このようなビジネス環境を構築することができれば、より多くの外資系企業が韓国市場に進出し、ひいては周辺国とのビジネス競争でも優位を占めることができると思います。







韓-英ビジネスパートナーシップをより強化できる商工会議所の方策について紹介してください。また、今後の事業計画についても一言お願いします。



駐韓英国商工会議所は、政府の代行機関として各産業分野の英国企業をサポートしています。現在、直面しているあらゆる危機と挑戦の中でも変わらず積極的に任務を果たすことができるよう、今後も努力していきたいと思います。

また、EU離脱(ブレグジット)の施行により、従来まで維持されてきた両国の貿易協定に代わる韓·英自由貿易協定(FTA)交渉団を構成しています。改定された協約は韓国と英国の貿易に新たなパラダイムを提示することができると期待しております。

駐韓英国商工会議所は、今年の下半期にも会員とオンライン・オフラインプラットフォームを通じて積極的にコミュニケーションできる機会を築く計画です。



By Grace Park
Executive Consultant
Investment Public Relations Team / Invest Korea
Korea Trade-Investment Promotion Agency (KOTRA)

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