Future Unicorn
- Home
- 情報センター
- Future Unicorn
会社紹介
(株)VSPharm Techは抗がん治療を受けているがん患者を対象にした放射線増感剤、抗がん効果増進剤、がん転移抑制剤などの抗がん剤及び抗がん補助剤を開発する会社です。現在、放射線増感剤の韓国の臨床試験INDを申請しました。(株)VSPharm Techは韓国原子力医学院と韓国生命工学研究院の関連特許の技術移転を受けて研究を進めており、韓国での登録及び海外6ヵ国での出願(米国、欧州、中国、日本、オーストラリア、カナダ)を完了しています。
開発の背景
がんの治療方法には、手術、化学療法、放射線治療などがあり、診断名、病期などによって多様な治療が行われています。しかし、各療法を単独で行う場合、効果が落ちたり副作用が多く発生したりといった限界があります。最近は健康診断などを通じてがんを早期に発見しており、新しい治療法も開発されているため、がん患者の生存率が上昇しています。がん生存率の上昇によって、治療の目的として疾病、生存期間の延長だけでなく生活の質(Quality of Life, QOL)の向上も重要になっています。これを受けて(株)VSPharm Techは抗がん治療の治療効果を増進させ、副作用を減らす抗がん剤及び抗がん補助剤の開発を目標にしています。
製品または技術の紹介
(株)VSPharm Techが開発している薬剤は大きく3つです。 まず、放射線増感剤は放射線治療の際に現れる副作用は軽減させ治療効果は増大させる薬剤です。FDAに登録された薬剤である候補物質の抗がん治療における増感効果に関する研究・開発を通じて、放射線と併用する際に抗がん治療効果を増大させる放射線治療効果増進剤VS-101を開発しています。
次に、がん転移抑制剤は手術治療後に現れるがん転移を抑制する薬剤です。がん転移抑制剤技術はFirst-in classの新薬候補物質開発技術で、これはがん細胞の移動及び浸潤を抑制する新規化合物です。FDA承認薬の候補物質をがん転移抑制剤候補として初めて発掘し、パイロットスタディを通じて新規候補物質を開発しました。がん細胞の移動を調整するARPC2タンパク質を標的にしたがん転移抑制剤技術で、がん遺伝子または新生血管抑制中心の転移抑制剤の開発とは違いがあり、がんで頻繁に起こる遺伝子変異による抵抗性誘導の可能性も非常に低いことを期待しています。
最後に、抗がん効果増進剤は抗がん剤による治療の際に効果を増大させ、抗がん剤耐性に対応する薬剤です。現在、研究・開発中の抗がん効果増進剤はFDA承認薬で、がん細胞及びがん幹細胞の成長及び分化抑制に関するパイロットスタディが進められています。化学抗がん剤との併用投与の場合に増感効果を持つ化学抗がん剤の併用剤として開発する計画です。
会社の競争力及び事業戦略
(株)VSPharm Techの研究開発の中核人材は全員、製薬・バイオ分野で10年以上の開発経験を持つ人材であり、信用格付け機関の「ナイス評価情報」は2019年9月に技術信用報告書で主要開発陣に対して「優秀等級」と評価しました。(株)VSPharm Techは韓国原子力医学院、高麗大学医科大学、韓国生命工学研究院、檀国大学病院、DGMIF、KCRNなどの多様な協力機関と諮問委員団を構成し、これを通じて体系的な事業戦略を立てています。現在、韓国食品医薬品安全処に頭頸部がん患者を対象にする第1相臨床試験を申請しています。米国FDAに同様のがん患者を対象にした臨床試験を申請する準備をしており、年内に米国のFDA臨床試験の申請を完了する計画です。なお、2021年2月に放射線増感剤がFDAの画期的治療薬(Breakthrough Therapy)に指定され、メルク社はDebiopharm社の放射線増感剤に対して10億ドルで技術移転契約を結びました。(株)VSPharm Techが開発している放射線増感剤はDebiopharmのものと同じ機序を持っているため、(株)VSPharm TechもFDAのファスト・トラック・プログラムを通じて開発の速度と技術移転開発の可能性を引き上げていく計画です。
今後の計画
事業初期には高麗大学医療院、檀国大学病院などとの臨床研究に集中し放射線増感剤の開発インフラを構築する予定です。その後、段階的なパイプラインの拡大及び抗がん剤開発の高度化を通じた国内外の臨床試験入りとライセンスアウト(L/O)を基盤にし、技術特例上場を推進する計画です。