韓国のFTA発効の現況
2004年4月1日発効!韓国・チリ自由貿易協定(FTA)
2002年10月25日に妥結した韓国・チリFTAは韓国にとって最初のFTAで、太平洋を挟んだ国同士の
初のFTAだということに意義があります。また、地球の反対側の有望市場である中南米に韓国企業の活動範囲を広げ、
輸出市場の多様化に必要な基盤を築いたという点で、韓国・チリFTA妥結の意味は大きいと言えます。
これによって韓国もついにFTA締結国の仲間入りを果たすことができました。
1. 妥結の意義
- 韓国にとって最初のFTA(韓国FTA推進の出発点)による通商政策手段の多元化(WTO体制下の貿易自由化とは別に、韓国の実情を適切に反映した貿易自由化方式(FTA)を採択)
- 太平洋を挟んだ(Trans-Pacific)国同士の初のFTA(南米圏とのFTA締結を推進しているアジア諸国の中で初の成功事例)
- 互恵的な利益を最大限反映したFTA(南米圏とのFTA締結を推進しているアジア諸国の中で初の成功事例)
- 対外信頼度向上(韓国の対外開放及び内部改革意志を内外に示すことによって対外信頼度を大きく向上させる)
2. チリ市場の重要性
- チリは一定水準の経済効果を図るとともに、両国間の貿易自由化が韓国産業に及ぼす影響を適切に管理できる規模の中堅国家。
- チリは思い切った改革政策によって開放的かつ透明で(世界腐敗認識指数21位(2010年))、安定した経済制度を構築しており、刮目に値する経済成果を上げている潜在力の大きい市場。
- チリは最近、デジタル経済に急速に移行しており、韓国IT産業(パソコン、電話、携帯電話、インターネットなど)が進出するのに有望な市場。
- チリはそれ自体が重要なだけではなく、背後市場である中南米市場に進出する足がかりとしても重要。