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蔚山市、独「フラウンホーファーICT韓国分院」の誘致に着手
作成日
2015.01.22
ヒット
346

蔚山市は8日、自動車軽量化で世界最高水準の技術を有するドイツ・フラウンホーファー化学技術研究所(Fraunhofer ICT)の韓国分院誘致に向けた共同協力MOUを締結し、関連事業に本格的に着手した。

同事業は、産業通商資源部の創造経済産業エンジンプロジェクトの一環として推進される。

MOU締結に先立ち、同市のキム・ギヒョン市長は、UNISTのチョ・ムジェ総長、産業通商資源部のチェ・テヒョン部品素材産業政策官、フラウンホーファーICTのFrank Henning副所長など13人が参加する懇談会を主宰して、蔚山市の産業現況と分院設立時のメリットについて説明し協力を求めた。

締結式には、UNISTのチョン・ムヨン研究副総長、フラウンホーファーICTのFrank Henning副所長、産業通商資源部のチェ・テヒョン部品素材産業政策官、蔚山市のイ・テソン経済副市長が出席・署名した。

主要内容を見ると、フラウンホーファーICTとUNIST間の教授陣および研究員の人的交流、学術情報の交換、両側学術共同体代表の招聘など、人的・学術的交流や研究インフラ構築の内容が盛り込まれている。

フラウンホーファーICTとUNIST参加企業間の共同研究のための財政かつ行政的支援を行う産業通商資源部と蔚山市の役割も明示されている。

フラウンホーファーICTの韓国分院誘致は、今年から2018年まで政府の支援により行われる、高効率の車両軽量化部品素材開発事業の基盤構築に貢献すると期待される。

分院が設立されれば、主力産業の一つである自動車産業の技術高度化がさらに進み、特に車両軽量化に向けた国際産・学・研の集積化で、事業推進が加速する見通しだ。

高効率の車両軽量化部品素材開発事業は産業通商資源部の産業技術拠点機関支援事業として行われ、2015年から2018年まで200億ウォンが投入される計画だ。

主要内容は、フラウンホーファーICT蔚山分院の設立と国際産・学・研クラスター造成に向けた基盤構築、車両用炭素繊維複合素材など軽量素材のコア技術の商業化および量産技術の研究開発、技術移転、企業支援、量産技術開発分野などだ。

具体的な期待効果としては、高効率の軽量輸送機器用素材部品の開発に向けた基盤造成および関連装備の構築(約20種)を通じた1000億ウォン規模の新規市場創出(複合材料高速成形コア技術5件開発)、新規の直・間接雇用創出100人以上、車両軽量化用の複合素材製造関連企業5社以上の発掘および誘致、自動車軽量素材部品中小企業への技術支援20件、現場のニーズに応じた人材育成、海外先進企業と研究機関間のネットワーク構築などがある。

一方、1949年に設立されたフラウンホーファー(年間予算:2013年基準で約2兆8000億ウォン)はドイツ内に67の研究所と2万3000人の職員を有する、ドイツの代表的な研究機関であり、欧州最大の応用科学技術研究機関だ。

フラウンホーファーICTはフラウンホーファー傘下の67研究所のうち一つで、1959年に設立された。高分子・複合材料成形分野で世界最高水準の技術を保有している。

BMWの普及型電気自動車「i3」モデルに採用されている炭素繊維複合体の高速成形技術を開発し、世界の高生産性複合素材製造技術分野をリードしている。


原文記事
出所:ニューシース(2015.01.08)

**本内容は上記のウェブ版に掲載されている記事を訳したものです。