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リヤドとローマ退け釜山で30年万博を 韓国官民が大詰め迎え総力戦
作成日
2023.10.31
ヒット
144

聨合ニュースによると、


【ソウル聯合ニュース】2030年国際博覧会(万博)の開催国を決める博覧会国際事務局(BIE)加盟国の投票まで、残すところ1カ月となった。韓国は南部・釜山への誘致に向け、官民一体でラストスパートをかけている。

30年万博の開催国には韓国(釜山)、サウジアラビア(リヤド)、イタリア(ローマ)が立候補しており、11月28日にフランス・パリで開かれるBIE総会で選出される。

韓国政府と財界関係者によると、現時点ではサウジと韓国が競り合い、これをイタリアが追いかける展開となっている。

サウジは韓国より先に誘致活動を開始し、「オイルマネー」を武器に群小の発展途上国の票確保に努めてきた。

これに対し韓国は、サウジ優勢の流れを前提として戦略を練った。

来月パリでのBIE総会には182の加盟国(10月27日現在)の代表団が集まり、無記名の電子投票を行う。

最初の投票で3分の2以上を得票すれば当選し、初回で決まらなければ上位2カ国に対する投票に持ち越され、過半数を得た国が開催国となる。

韓国の官民でつくる釜山万博誘致委員会は、1回目の投票でサウジによる3分の2以上の得票を阻止し、続けて実施される決戦投票では脱落したイタリアの支持票を取り込んで開催国を勝ち取るというシナリオを描いているようだ。

誘致委の情勢判断では、西側先進国の間で韓国の支持は比較的固い。

イタリアが最初の投票により脱落すれば、イタリアを支持した欧州諸国の多数が韓国支持に回るものと期待する。

ロシアによるウクライナ侵攻の影響で国際エネルギー価格が不安定化する中、原油減産を続ける中東最大の産油国サウジに欧州が不満を募らせているという状況でもある。

韓国外交筋は「欧州諸国は初回の投票で当然、欧州連合(EU)加盟国のイタリアを支持するしかないが、2回目の投票では自由に韓国を支持することができる」とし、「欧州の票がサウジに向かう可能性は低い」との見方を示した。

誘致委は大詰めの誘致活動で、韓国を支持する国の票を固めつつ、中立(イタリア支持)、あるいはサウジ支持と予想される国まで新たに取り込むことを目指す。

韓国政府は近ごろ、アフリカなどの途上国に大規模な官民経済使節団を相次ぎ送り込み、相手国の希望に沿う経済協力の強化を提案している。

公言はしていないが、万博誘致を見据えた動きといえる。

誘致支援に関わる政府関係者は、投票日が迫る中でサウジ支持票を一つでも奪うことが大きなインパクトになると話した。

政府は誘致成功に大きな期待をかけている。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は9月、「グローバル市場と万博がわれわれのものだと確信して身を投じれば、われわれのものとなる」と奮起を促した。

産業通商資源部の安徳根(アン・ドックン)通商交渉本部長は今月17日、記者団に「十分に勝算のあるゲームとみている」としながら、誘致に向け総力を結集していると述べた。

mgk1202@yna.co.kr
<著作権者(c)聨合ニュース。無断転載・再配布禁止。>

原文記事
出所:聨合ニュース(2023.10.27)