会社の紹介
(株)TCMSはリチウムイオン二次電池用セパレータ製造用の延伸クリップ及び延伸用レールをはじめとするセパレータ設備専門メーカです。リチウムイオン二次電池の中核素材であるセパレータ生産のための延伸クリップを韓国で初めて(世界4番目)開発し、高機能性セパレータを生産するための同時二軸延伸クリップおよびシステムを韓国で初めて開発しました。さらに、当社が持っているセパレータ(素材、部品、装備)技術を通じ、リチウムイオン二次電池の高効率、高耐熱性を要求する分野の次世代セパレータを開発しています。
開発の背景
リチウムイオン二次電池用セパレータの生産設備は100%海外からの輸入に頼っていたため、生産設備の国産化及び技術的な限界の克服が必要でした。そのような問題を解決するために持続的な技術開発を通じて独自の中核技術を開発しました。従来のリチウムイオン二次電池は熱的安定性に問題があり火災につながる問題が発生しています。(株)TCMSは熱的安定性問題を解決した次世代セパレータの開発を通じて火災リスクの原因を防ぐソリューションでリチウムイオン二次電池市場の素材・部品・装備分野のゲームチェンジャーになることを目指します。
製品紹介
高効率セパレータ製造技術
当社の中核技術であるSBOテクノロジーは「simultaneous Biaxial Orientation」の略字で縦延伸(MDO)、横延伸(TDO)が同時に可能な次世代セパレータ延伸技術であり、7μmの薄いセパレータを生産するための上下、左右のグリップ力及びクランピングの偏差を均一に維持するグリップ同時リリース技術、クランピング偏差最小化技術、クランピング位置制御技術、ピン摩耗低減技術が必要であり、当社はセパレータ延伸分野における中核技術を保有している。
次世代セパレータの生産に向けた配合技術及び高温延伸技術
高耐熱性次世代セパレータを製造する際には、従来の製造設備とは違って、設備の構造及び工程条件に合わせて高温環境に適した部品及び冷却システムを開発することが求められ、冷却技術の開発が必要である。高耐熱性次世代セパレータの製造設備は、次世代セパレータ素材をキャストと延伸を通じて製造する設備で、溶融点300℃以上の高耐熱性高分子素材で作られており、製造設備全般において最低300℃の環境に適した設備技術が必要である。現在、高耐熱性セパレータの量産用製造開発は政府支援事業に選定され、高温延伸技術、原料配合技術、気孔形成最適化技術などでセパレータ性能を確保し、最終量産化を進めていく計画だ。
会社の競争力及び事業戦略
- 知的財産権:特許登録6件、中国出願5件:独占的技術の確保
- TIPS選定/中小ベンチャー企業部(政府支援金3.7億ウォン):主管機関
- 素材部品技術開発/韓国産業技術評価管理院(政府支援金26億ウォン):主管機関
- 3Dプログラム及び3次元測定器の保有:製品検証
- シリーズA 35億ウォンの投資誘致の完了:事業性認証
今後の計画
- セパレータの中核延伸工程の消耗性部品である延伸クリップの販売を通じた着実な売り上げの発生
- 現在、リチウムイオン二次電池の製造におけるセパレータの取り換えを通じて全固体電池の利点を持たせたリチウムイオン二次電池を生産
- 界最高技術の高温延伸及び同時二軸延伸技術を活用し、医療及び光学など高付加価値のポリマーを延伸する製品を生産する市場に事業範囲を拡大する計画
- 政府課題として開発中の高温高効率次世代セパレータの試作品を2024年に発売し、2025年から量産化をはじめ、2027年に量産製品で全体のリチウムイオン二次電池市場の0.2%を確保することを目標(2,000億ウォン)とする。
- 2022年下半期の中国法人設立を皮切りに欧州と米国に法人を設立することで地域カスタマイズ型製品の生産及びグローバルトップティア(Top-Tier)企業としての成長を目指す
シン・テヨン代表(tcms@tcms.co.kr)
TCMS(www.tcms.co.kr)