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韓国進出の成功事例

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インターコス(Intercos)
作成日
2016.04.15


美容産業を革新する

インターコス(Intercos)は韓国企業との緊密な協力の下、アジア化粧品業界の勢力図変化を狙っている。


1972年イタリアに設立されたインターコスは、基礎・メークアップ化粧品産業をリードしている化粧品OEM(相手先ブランドによる生産)・ODM(製造業者の開発生産)会社で、世界美容商品市場で重要な位置を占めている。世界的に有名なブランドなどを顧客として抱えている同社は、美容産業の大々的な革新に貢献してきた。
美容産業はファッション産業と同じように、毎シーズン進化を続けている。そしてこのような革新の中心には、インターコスがある。目覚しい成長を背景に、インターコスは二番目のヘッドクオーターをアジアに設けたほか、先日は韓国の新世界(シンセゲ)インターナショナルと手を組んで、新世界インターコス・コリアを設立した。アジア進出を拡大し、アジア内の橋頭堡を確保するとの狙いだ。また、韓国市場のための生産能力向上と革新的な活動の強化も目標に掲げている。

Invest KOREAはインターコスのCFO(最高財務責任者)、Martin Breuer氏とインタビューし、アジア市場進出のためのインターコスの多様な取り組みについて聞いた。

- インターコスにとってアジア市場が持つ意味は?

"化粧品業界でアジアは重要な市場として浮上しており、アジアに二番目のヘッドクオーターを新設しました。アジアの消費者のニーズと市場トレンドをより綿密に把握するため、香港にインターコス・アジア・ホールディングスを設立したわけです。また、アジアに完全に独立したバリューチェーンを構築したいとの思いから、研究開発(R&D)施設・革新センターを設置して、アジアの消費者に特化した化粧品の原料やフォーミュラ(処方)の開発を進めています。"

- 韓国への投資を決定した理由は何ですか。

"韓国市場は多様な活動を展開しており、韓国人のクリエイティビティはBBクリーム、CCクリーム、クッションファンデーション、シートマスクなど、多様な製品の誕生につながっています。当社はR&Dと革新の影響を大きく受けるため、このようなクリエイティブな活動を共に展開していきたいと思いました。韓国のR&D分野の豊かな資源を発掘し、韓国人の革新的な思考を十分に活用することで、アジア市場進出を図るという狙いです。これこそ、韓国に革新センターを設立した理由です。革新センターを通じて新しい化粧品のフォーミュラや原料を発掘したいと思います。優秀なR&D人材を受け入れて、従来のフォーミュラから脱し、完全に新しいフォーミュラの開発を進めていきたいと思います。 "

- 新世界インターナショナルとの協業を決定した理由は何ですか。

"インターコスは化粧品の現地生産・販売を追求しています。私たちの韓国の主要顧客は韓国の国内ブランドや新生ブランド、プライベートブランド商品の小売・流通会社です。当社は現地化を徹底する企業を目指しています。このような企業に生まれ変わるために、新世界インターナショナルと合弁会社を設立しました。韓国内の信頼できる協力会社とネットワークを構築する狙いです。これを通じて、私たちは営業・マーケティング・R&D・生産分野で活動を強化することができます。VIDIVICIなど、新世界インターナショナルが運営する化粧品ブランド生産の相当部分をインターコスが担うことになると思います。"

- 韓国で直面した問題点は?

"最初から化粧品業界に精通した人材を雇用しているため、大きな問題は回避することができました。しかし、言語の壁は依然として存在していると思います。英語に堪能で優秀な人材を採用することは、いまだに容易ではありません。"

- 価格競争など競争が激化している市場で、インターコスの生存戦略は?

"当社が生産する化粧品の約50%は高級化粧品ブランド向けの商品であり、残りの50%は大衆的な中低価格ブランド向けの商品です。このように、当社は顧客のニーズに応じて、多様な品質の商品を提供することができます。非常に重要なコスト・ドライバーの一つは、包装です。包装において、当社は非常に競争力を持っていると自負していますが、それは中国にアウトソーシングしているからです。もちろん、品質には問題がありません。現在、約50人の職員が中国で包装戦略開発のための市場を発掘し、現地企業との協力の下にインターコスの包装設計・方式の革新に向かって、多様な努力をしています。インターコスは長い歴史と差別化されたグローバルネットワークを誇ります。"

- 韓国進出を希望する外国企業にアドバイスをお願いします。

"韓国の消費者のニーズと特性を理解することが大切です。他の地域で成功を収めた戦略を、そのまま適用してはいけません。アジア各国の消費者に合わせて、製品とマーケティング方法を調整する必要があります。韓国の化粧品市場の場合、韓国人女性は一日に平均10種類くらいの基礎化粧品を使用すると言われています。韓国の消費者がどれほど専門的で成熟したメークアップをしているかが伺えます。中国の消費者が韓国の消費者に学んで、使用する化粧品の数を増やしたりする傾向も見られています。韓国市場の変化は非常に激しいため、敏捷に対応していかなければなりません。"

- 韓国の化粧品市場の今後の展望についてどう思いますか。

"韓国の化粧品市場はこれからも目覚しい成長を遂げると予想され、市場の先行きは明るいと見ています。韓国企業は中国でも認知度が高く、多くの中国人観光客が化粧品を購入するために韓国を訪問しています。過去10年間、化粧品産業で起こった主な革新は、韓国から始まりました。多様な地域の消費者が「メイド・イン・コリア」を買い求めており、韓国市場は今後も成長が期待されます。"


Invest KOREA投資広報チーム エスター・オ(estheroh@kotra.or.kr)


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