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韓国進出の成功事例

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ストーブリ・コリア (Stäubli Korea)
作成日
2017.09.28

panasonic korea


メカトロニクス分野で他の追随を許さない「ストーブリ・コリア」は、
第4次産業革命を迎える万全の準備を整えている


映画「スター・ウォーズ」で特有の電子音で人気を集めたR2-D2から「ターミネーター」シリーズの邪悪なT-1000まで、ロボットは数え切れないほど多くのハリウッド映画で重要な役割を担ってきた。そのためか、人々は「ロボット」と聞くと、SF映画に登場するピカピカの人型ロボットを思い出す。ところが、ロボットは映画の中でしか生きていない存在ではなく、現実世界でもすでに私たちの生活で重要な役割を果たしている。現在、第4次産業革命の影響で私たちの生活が大きく様変わりすると予想されている中、韓国はそうした変化を受け入れる準備ができている。

国際ロボット連盟(International Federation of Robotics;IFR)がまとめた報告書によると、韓国はロボット産業において売上高の最も高い国である。韓国のロボット関連売上高は毎年5%の成長を続けると見通され、従業員数に占める産業ロボット台数を示す「ロボット密度」は世界1位となっている。それに、ロボット産業への韓国政府の積極的な支援と資金力が加われば、韓国はストーブリのようなメカトロニクス(機械と電子を融合した技術)企業が栄える完璧な環境が整う。

「ストーブリは、韓国がロボット産業の成長可能性の高い国であることを認識していた」と話すストーブリのキム・ムンソク代表取締役は、「弊社は韓国でビジネスをすれば、国際競争力を確保できるとの確信があった」と説明した。

1892年、スイスで「Schelling & Stäubli」という小さな工房からスタートした同社は1909年にフランスに生産工場を建て、その後125年間、アメリカ、中国、日本、韓国などへとビジネスを展開し、今や世界29カ国に4500人以上の従業員をもつグローバルなメカトロニクス・ソリューション・メーカーにまで成長した。同社は現在、様々な産業の生産性を高めようとする顧客のため、コネクタ、産業ロボット、繊維機械の3つに主力している。

当初、繊維機械にだけ集中していたストーブリ・コリアは、2010年からコネクタ・ソリューションと産業ロボットも専門として開発し始めた。産業ロボットを製作した期間は比較的短いが、製品の現地化のためすでに多数の韓国中小企業と業務協約を締結した。特に、先月には、ついこの間発売した「TX2ロボットシリーズ」を韓国に紹介する「TX2技術デー」を大邱とソウルで開催した。

同社は、TX2が「ロボットの性能に対する定義が見直されるほど、速度、強度、大きさ、作業空間などにおいて最高のバランスの取れた」6つの軸をもつ高速の次世代ロボットだとPRしている。特に素晴らしいのは、TX2ロボットはいかに厳しくて限られた環境の中でも使用可能だということだ。

キム代表取締役は「TX2ロボットは、スマートファクトリーの製造能力を一層高めるため、第4次産業革命で期待されている未来として捉えることができる」とした上で、「韓国政府は、人間とマシーンの協力を強められるスマートファクトリーの成長に向けて積極的な支援を行っている」と話した。

この言葉通り、韓国政府はまさにスマートファクトリーの発展に欠かせない重要な役割を担っている。今年初め、韓国の産業通商資源部は民間と公共が力を結集し、全国のスマートファクトリーの数を増やし、そこで働く人材を確保するために技術訓練を支援していくと発表した。

同社がどのような未来を描いているのかについて聞くと、キム代表取締役は韓国の理想的なビジネス環境と政府の支援により、ロボットへの需要が高まると見通されると、感謝を示した上でこう話した。「弊社の製品は第4次産業革命において起こりうるすべての問題に対し、キーとなる解決策を提供する。それゆえ、弊社は韓国でより高い競争力を得ることができると確信している」


By Esther Oh (estheroh@kotra.or.kr)
Executive Consultant/Invest Korea



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