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韓国進出の成功事例

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ベルンド・ステンゲルとの対談
作成日
2017.12.21


グローバルカンパニーの「ヘレウス(Heraeus)」の30年のベテランであり
韓国とドイツの経済活性化に取り組む韓国投資広報大使ベルンド・ステンゲル


2011年以降、Invest KOREAから任命を受けた韓国投資広報大使らは、韓国でのビジネスメリットを世界各国でPRしてきた。大使らは、経営管理と対外投資に精通しているだけでなく、各国で強固な基盤を持つビジネスや政府ネットワークを誇っている。

現在、韓国投資広報大使はドイツ、フランス、アメリカ、日本だの8カ国で、企業と一般人を対象に韓国のビジネスチャンスについて積極的にアピールしている。

KOTRA Expressは先日、ドイツ・ヘレウスの電気化学系マーケティングと販売担当副社長のベルンド・ステンゲル(Bernd Stenger)氏にお話を伺った。今年に広報大使として任命を受けた彼は、任期中に韓国とドイツの関係をより密したいと話す。本誌は、彼の広報大使としての抱負について聞いてみた。

韓国の投資広報大使として、任期中にどのような目標を達成したいとお考えでしょうか?

私は、大使という役目をドイツと韓国の企業をつなげるチャンスだと考えています。ドイツ企業は韓国で活発に活動していますが、まだまだ発展可能性があります。アジア進出を図るドイツ企業に韓国の投資メリットについて説明したいですし、ドイツ進出を狙う韓国企業にもアドバイスできればと考えています。一方的ではない、双方向の関係構築が大事でしょう。

韓国で長い間ビジネスを行ってきましたが、ここ10年間の韓国はどのように変化していますか?

ここ10年間、海外企業には韓国の経営スタイルとグローバル経営スタイルを統一することが一番の課題でした。昔の韓国企業は縦割りで、幹部以外の平社員からは意見を聞くことさえ難しかったでが、今はすべてが変わりました。今の韓国の若者たちは、より外向きで自由な感じです。小さい頃から異文化に触れてきたのですから。私は、いつでも仕事をする準備のできている韓国人の辛抱強さと我慢強さに感動しています。いつも信頼でき、頼りになります。私は、韓国人がお互い尊敬していることを高く評価し、いつも次の韓国訪問を楽しみにしています。

ドイツ企業が捜し求めている投資先はどのようなものですか?韓国企業が関心を持つといい分野があれば教えてください。

ドイツ企業は半導体、自動車用電気装置、携帯電話やディスプレイ、IoTなどの産業に高い関心を示しています。一方、韓国企業の殆どはドイツの工学と製造設備に興味を持っています。風力とガスタービンを含む再生可能エネルギー分野も新しく浮上している成長機会だと考えています。

韓国に進出したいと考えているドイツ企業にアドバイスをお願いします。

まず、韓国は競争の激しい国ですので、万全の備えが必要です。つまり、高い競争力がないといけないということです。韓国企業は多くのことを期待しているので、在り来たりのソリューションでないといけません。

韓国の経営スタイルも変わりつつあります。かつては、チャンスを掴めるのは一握りでしたが、今は商品力さえあれば市場の参入がしやすくなりました。

韓国は韓国のみならず、中国など他のアジア諸国にとってもビジネスしやすい市場と言えます。私の経験では、韓国の技術力が中国で高い評価を得ているため、韓国は中国進出の拠点に十分なり得ると思います。

最後に、韓国の政治・経済の情勢に持続的に関心を持ち、周りの評価に振り回されてはならないということです。「北朝鮮リスク」のため、韓国でのビジネスが危険だとする人もいますが、必ずしも深刻に受け止める必要はありません。実際に韓国に来てみたら、北朝鮮は威嚇にならないことを分かると思います。韓国は安定的な政治・経済という二つの確実なメリットを持っています。

外国企業により喜ばれる環境をつくるために韓国政府にできることは?

韓国人が外国人とよりスムーズにコミュニケーションができるよう、政府は外国語能力を高められる事業を進めるといいでしょう。また、規制や政策の変更が予定されていれば、予め企業に伝え、対応できるようにしてもらいたいです。変更があっても政策は円滑かつ効率よく進むように、政府の後押しが必要です。

今後の韓独関係がどのように進めばいいとお考えでしょうか?

韓独関係は非常に強固なもので、両国は歴史的にも類似点が多いです。朝鮮半島が分断されているのと同じく、ドイツも過去には分断されていました。ドイツが統一に成功したことに対して知りたいという韓国人同僚が多くいます。私も韓国の統一を願っています。

今も両国関係は深いですが、お互いの約束の再確認を持続する必要があると思います。韓国のドイツと欧州に対する関心が続くことを願っています。良い関係は両方の努力によって成り立つものなので、私もその目標を目指し、役割を全うしていきます。


By Esther Oh (estheroh@kotra.or.kr)
Executive Consultant/Invest Korea



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