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韓国進出の成功事例

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アラムコ・アジアコリア(Aramco Asia Korea)
作成日
2019.08.30


本紙はアラムコ・アジアコリアのファハド・A・アル・サハリ代表理事から
韓国の石油産業及び韓国での事業経験を聞いてみた。


サウジアラムコはサウジアラビアのダーランに本社を置く国営石油・天然ガス企業だ。80年の歴史を誇り、収益基準で世界最大の会社の一つとして挙げられる。

サウジアラムコは、サウジアラビア現地で活動している韓国企業と産業と貿易部門で協力関係のための基盤を長く維持してきた。このような関係を支援するとともに、世界で最も早く成長する巨大経済諸国のど真ん中で世界的な重要性を示すために2012年韓国にアラムコ・アジアコリア有限会社(以下「アラムココリア」)を設立した。

アラムコ・コリアの代表理事であるファハド・A・アル・サハリは化学工学を専攻し、ラスタンヌーラ精油工場(Ras Tanura Refinery)で工程エンジニアとして勤務した後、ラスタンヌーラ精油工場の生産計画などを管理する運営責任者として勤務した。その後、サウジアラムコとフランス・トータル(Total)の合弁会社である精油・石油化学プロジェクト「サトープ(SATORP)」の設立及び営業チームとなった。合弁会社担当マネージャーとして、サウジアラムコのトータル、エクソンモービル(Exxon Mobil)、中国石油化工(Sinopec)、シェル(Shell)など、さまざまなパートナー会社と合弁投資を管理し、株主の最大の利益と株主間の調整を重視し、サウジアラムコの精油能力の拡大及び合弁会社の国内外の成長に大きく貢献した。アル・サハリはアラムコのアジア事業部門の経営理事として在職していた時に現れたように、事業と営業開発の過程で多数の交差機能(cross functional)チームを導いた。

本紙はアル・サハリ代表理事から韓国の石油産業と韓国での事業経験を聞いてみた。

サウジのアラムコの事業について説明してください。

この80年間、サウジアラムコは世界最大の統合石油・ガス会社として成長しました。サウジアラムコは2018年を基準にサウジアラビアの石油埋蔵量2千5百7十億バレルを管理しています。

アップストリームでサウジアラムコの目標は、世界的水準の原油を最も安く供給する原油生産者としての地位を維持しながら、顧客に安定的に原油を供給することです。韓国は世界に供給される原油8バレル当たり1バレルを生産しています。2019年上半期には、1日の炭化水素生産量が1320万バレルに達し、1日平均千万バレルの原油を生産しています。

ダウンストリームでの目標は、運営をより多角化し、当社の事業の成果を拡大して最適化しながら石油化学製品の生産量の割合を高め、炭化水素のバリューチェーンで追加供給マージンを増大することです。2019年上半期にアラムコの総精製処理量は1日460万バレルを記録しました。

アラムコがアジア、特に韓国に支社を設立した理由と、韓国で事業を展開するメリットを教えてください。

アジア経済は当社の製品に関して最も早く成長している地域です。より安定的で安価で、クリーンエネルギーに対する世界的な需要を見ると、アラムコのアジアでの拡張はアジア域内のエネルギー安保に対する長期的な意志の表れです。そのためにね全体的な炭化水素のバリューチェーンを包含する完全に統合されたビジネス創出のために積極的な行動をとっています。

韓国は活発なビジネス生態系、優れた科学的研究開発能力と関連基盤施設、教育水準の高い人材を保有し、とても魅力的な投資対象です。ここ数十年間、韓国はサウジアラビアとサウジアラムコの発展と成長に重要な役割を果たしました。韓国の重要性を考慮すると、韓国の早い成長に必要なエネルギーを安定的に供給し、支持することは自然です。

アラムココリアが特別関心を持っている韓国の事業分野がありますか。

当社はサウジアラムコ及び韓国のパートナーに多様なサービスを提供し、エネルギーサービス市場での存在感を高めてきました。アラムココリアは、サウジアラムコが韓国の原油及び液化石油ガス(LPG)市場で、より長期的な役割を果すことになるでしょう。

その他にも、サウジアラムコと韓国顧客及びパートナーとの関係を強固にし、新たな技術と事業機会を模索してサウジアラムコの戦略的ソーシング目的の達成に韓国製造業の競争力を活用するなどの活動を行う計画です。

サウジアラムコは、韓国3位の精油企業のエスオイルの最大株主であるアラムコ・オーバーシーズ・カンパニー(Aramco Overseas Company)を通じて最近、新規残渣油高度化設備(RUC:Residue Upgrading Complex)とオレフィン下流設備(ODC:Olefin Dowonstream Complex)の竣工式を行い、また、60億ドル規模のスチームクラッカー・オレフィンダウンストリームプロジェクトの協力に向けて了解覚書を締結しました。

サウジアラムコが最近、ムハンマド・ビン・サルマーン・アール・サウード皇太子兼副首相及び国防長官の2019年6月に韓国を訪問した当時、現代自動車、現代重工業、現代オイルバンク、韓国石油公社、ヒョソングループ、GSグループ、大林産業などのパートナーと数十億ドルに達する業務協約を締結して、当社が何を重視しているのかは明らかになりました。

グローバル及び韓国市場でのサウジアラムコの成長戦略は何ですか。

サウジアラムコは世界を先導するエネルギー企業としての地位を強化するとともに、アップストリームで達成したビジネスレベルのように、ダウンストリームも発展させるために努力しています。究極的な目標は1日800万~1000万バレルに達する統合精製能力とマーケティングを通じて、アップストリームとダウンストリーム部門でのバランスを取ろうとします。ダウンストリーム戦略で注目すべき部門は未来の化学事業で、統合エネルギー分野の先導企業としての当社の地位を強化するものと期待しています。

アジア、特に韓国市場でより積極的なダウンストリーム成長戦略を追求しています。その一環として、サウジアラムコは現代オイルバンクの株式獲得を目指して現代重工業と株式売買契約を結び、前述のようにエスオイルを増設しました。韓国企業と締結した様々な業務協約が、当社のグローバル・ダウンストリーム戦略の最近の事例です。

また、サウジアラビアの外国人直接投資増大を目標とする「サウジビジョン2030」と同じ脈絡のIKTVA(in-Kingdom Total Value Add)プログラムを通じて、韓国企業をサウジアラビアに誘致する計画です。例えば,サウジアラビアのキングサルマン国際海上産業及びサービス団地(King Salman International Complex for Maritime Industries and Services)に世界的水準の海上造船所を設立するため、現代重工業及び他のパートナーと努力しており、最近セアグループと業務協約を締結してサウジアラビア内の特殊鉄鋼のバリューチェーンの発展に向けて協力することを約束しました。

アラムココリアは韓国で積極的な企業市民プログラムを実施することで知られています。社会親和的なプログラムを施行する理由を詳しく説明していただけますか。

良い企業市民になることは、良い成果を出す以上のことを意味します。当社が保有している資源を利用して環境、人、地域社会にポジティブな影響を与えることができる機会を創出するという目的で行動しなければなりません。

最近の事例を見ると、さまざまな市民活動への支援を行いました。工学、科学、技術分野を専攻する有能な障害大学生に奨学金を支給し、ソウルエネルギードリームセンターの再生可能エネルギー遊園地の設計及び建設を全面的に支援し、太陽光街路灯のアラムコ希望ツリーの設置も支援し、地域福祉施設に太陽光システム設置のために寄付金を伝達しました。当社が事業を運営している地域社会への還元は、私たちの本質です。


(出所=アラムコアジアコリア) サウジアラムコ社長兼CEOのアミン・H・ナセル(左から7番目)が現代重工業及びサウジアラムコの経営陣と新規事業の機会のための業務協約を締結した後、ポーズを取っている。サウジアラムコ及び系列会社は6月25日韓国で韓国の主要企業と多様な業務協約を締結した。


(出所=アラムコアジアコリア)アラムココリアが地域社会のために企業の社会貢献活動の一環として、5ヵ所に太陽光街灯であるアラムコ希望ツリーを設置するための寄付金を渡している。


By Grace Park (gracepark@kotra.or.kr)
Executive Consultant
Investment Public Relations Team / Invest Korea
Korea Trade-Investment Promotion Agency (KOTRA)



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