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韓国進出の成功事例

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インターコスコリア(Intercos Korea)
作成日
2021.01.12
 


韓国、北東アジアの革新成長の戦略的ハブ

アレッサンドロ・レクペロ、インターコスコリア代表に会う

 
KOTRA Expressはアレッサンドロ・レクペロ、インターコスコリア代表とのインタビューを通じて韓国における企業活動とともに化粧品産業に関する談論を共有する。

 

 

インターコスグループは1972年、イタリアで誕生したグローバルトップ化粧品OEM(相手先ブランド名製造)・ODM(相手先ブランドによる設計製造)企業だ。ハイブリッドプリズマ工法など独自の技術を活用した基礎化粧品・メークアップ化粧品を発売し、シャネル、ランコム、エスティローダー、ディオールなど300の海外有名化粧品ブランドと協力している。

インターコスグループは2015年、韓国進出を発表し、新世界インターナショナルと共同出資して合弁会社を設立し、「新世界インターコスコリア」として発足することになる。その後、新世界とインターコスイタリア本社が2019年と2020年に後続投資を行った際、既存の新世界インターコスコリアの保有持分全量をインターコスに売却し、新世界インターコスコリア→(株)インターコスコリア(以下、インターコス)に名称を変更した後、独立法人として発足した。

インターコスは、持分再編の功労を認め、今年2月にアレッサンドロ・レクペロを新任代表に委任した。
レクペロ代表は2012年、インターコス本社に合流し、スキンケアやヘアなど、コスメと衛生用品類を担当するグローバルビジネスチームの副会長職を歴任したことがある。優れた能力で、新世界インターコスコリア㈱の売上高は2017年に約125億ウォン、2018年に250億ウォン、2019年には510億ウォンを記録した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた2020年にも、インターコスは営業利益のみならず、売上高も50%以上拡大する見込みで、輸出も前年比120%成長する予測だ。
インターコスは、「K-ビューティー」に代表される韓国化粧品の優秀性をアジア、北米を超えてもう欧州地域まで広報するのに大きく貢献し、その成果を基にアジアの戦略的革新基地の役割を果たすために烏山研究開発センターに追加投資を準備している。

KOTRA Expressは、·インターコスコリアのアレッサンドロ・レクペロ代表とのインタビューを通じ、韓国における企業活動とともに、K-ビューティーのポテンシャルに関する談論を共有する。

 

インターコスについてご紹介をお願いします。

当社は、スキンケアからメイクアップ、ヘアなど、様々なコスメ・衛生用品を開発、生産・販売するグローバル1トップのB2B(企業間取引)企業として、韓国内外の有名ブランドから新規ブランド、化粧品流通まで、ビューティー・コスメティック市場全般にわたって製品を供給する役割を果たしております。

1972年に創業主のダリオ・フェラーリがインターコスグループを設立して以来、世界の有名ブランド品に納品し、忠実な顧客層を確保しており、現在は11の研究施設、15の生産ライン、そして15のグローバル営業所を運営し、約5,800人の従業員を雇用しています。

過去45年間インターコスは、トレンドを予測し、新たなトレンドをリードして高価の製品から低価格商品を取り揃え、消費者の心をつかむトレンドセッターとしての地位を確立してきました。このように独自的で優秀な製品を開発・生産し、供給パートナーとしての役割に忠実することが当社の使命です。

インターコス開発チームは、各品目の原材料と有効成分によって専門技術者が配置され、特化された研究活動を展開し、これにより新たなフォーミュラ(配合成分)と製造技術をローンチできるよう専念しています。
 
最近のコロナパンデミックの影響を受け、多くの企業が投資を縮小または延期しています。このような状況で、インターコスが果敢に韓国への投資を決心したきっかけは何でしょうか。

コロナ禍の状況の中で、当社は機会を捉えました。ライバル企業が事業拡大をためらっている間、インターコスは未来の競争優位を確保できるよう、投資拡大を果敢に決定しました。インターコスは各市場の特徴と長所を反映し、現地でのニーズに合わせて適合型で製品を生産します。そのため、韓国が長期的にアジアの戦略的な開発生産拠点になれると考えております。

特に、韓国化粧品は製造工法に定評があるため、ファンデーションやスキンケア、ハイブリッドタイプなど、エマルジョン製品の生産に最適です。優れた産業システムのおかげで、原材料の需要と供給も円滑に行われ、人的資源も豊富なため、いつでも優秀な研究人材を誘致することができます。このような様々な要素を考慮し、韓国が戦略的成長のハブとして最も適していると判断しました。


投資先としての韓国の魅力について一言お願いします。

韓国に進出した当初は、韓国市場をターゲットにスキンケアやファンデーション類の新製品発売に集中しましたが、韓国のビューティーコスメ産業が中国を超え、アジア全域で「K-ビューティー」が注目を集めることを見て、投資拡大を決心しました。

韓国はアジアの戦略的ハブとして、素晴らしいビジネス環境が整っています。 また、幅広い製品群を生産できる収容能力を備えたグローバル生産ハブでもあります。第三国への輸出を考慮すると、韓国市場は様々なメリットがあります。地理的にも中国や日本、さらには米国などアジア太平洋市場への進出の足がかりとして最適な投資先だと言えます。


ビジネスネットワークおよび市場拡大のために協力している韓国のパートナーがありましたらご紹介ください。

今後、インターコスの革新拠点となる韓国において現地企業との協業拡大のために努力しております。独創的な技術力を持っているスタートアップとのネットワーク構築、産学協力形態の多様なパートナーシップも推進する予定です。

当社は今後の研究および生産力増大のため、現地の人材雇用も計画しております。そのため、KOTRAが様々な支援活動を提供しています。例えば、公社の投資誘致専門機関のInvestKOREA(IK)で、韓国で活動している海外の企業が優秀な人材を確保できるように、毎年開かれる海外投資企業の採用支援イベントを誘致していると聞きました。もし機会があったらインターコスもぜひ参加してみたいです。
 

今後、韓国市場での事業計画についてお話願います。

これから、インターコス独自のメイクアップとスキンケア技術を組み合わせて独創的な製品の開発を目指しております。そのため、研究および生産能力をさらにアップグレードできるよう、韓国への投資を拡大する計画です。

本社の人材と資本などを活用して、烏山に最先端製造ラインを拡充し、生産技術を徐々に導入して、韓国でインターコスの革新技術の開発に集中する予定です。烏山が取引先が密集しているソウルと隣接しているため、地理的に有利なのは事実ですが、その理由だけで烏山を投資先として選んだわけではありません。烏山にはすでに数多くのODM企業が常駐しているため、互いに相乗効果を生まれ、共生することを期待しております。 



By Grace Park
Executive Consultant
Investment Public Relations Team / Invest Korea
Korea Trade-Investment Promotion Agency (KOTRA)


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