韓国進出の成功事例
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新年を迎えてインタビューに応じてくださってありがとうございます。購読者の皆さんに一言お願いします。
購読者の皆さん、 明けましておめでとうございます。みなさまの健康と幸せをお祈りして、一日も早くコロナ禍以前の生活に戻れる日を期待いたします。
コロナ禍の影響で、Invest KOREAもこの1年間、公社内の業務とサービスのデジタル化を進め、外国人投資家への影響を最小限に抑えるため努力してきました。また、韓国のビジネス環境のみならず、有用な生活情報も幅広く提供できるできるように公式ホームページをリニューアルしました。
リニューアルの過程で、従来の月刊誌「KOTRA Express」も改編して、公社内の組織と同じ名前の「Invest KOREA」に変更しました。投資ニュースをより深く扱い、購読者の皆様に豊富なコンテンツをご提供するという趣旨でリニューアルを行いました。
国際通貨基金(IMF)の2020年10月世界経済見通しによると、新型コロナ拡大を受け、世界の経済成長率はマイナス4.4%と予測しました。最近の外国人直接投資(FDI)の動向についてどう思いますか?
ご存知のように、世界の貿易と投資がコロナ禍の影響を受けて萎縮しています。また、経済回復の勢いも鈍化している状況です。
国際連合貿易開発会議(UNCTAD)によると、2020年上半期の世界の外国人直接投資が前年と比較して49%減少し、2020年の投資流出入規模も約40%減少すると発表しました。このような投資動向は2021年も続くと予測しているため、新型コロナ以前の水準まで回復するまではかなりの時間がかかると思います。
韓国も新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けた状況です。韓国における外国人直接投資(FDI)の現況はどうですか?
2015年以降、韓国は5年連続でFDI200億ドルを達成しています。2020年の場合、新型コロナのパンデミックの影響で上半期は前年同期比22.4%減少しましたが、第3四半期は完全に回復し、第1四半期から第3四半期までの累積投資額が128億9千ドルを記録しました。世界的な経済低迷の中でも、韓国は善戦していると思います。攻撃的経済ロックダウンを施行しなくても、新型コロナウイルス感染拡大への適切な対応を行ったK-防疫の力でしょう。外国人投資家らも、パンデミックの影響を最小限に抑えた政府の防疫対応に強い印象を受けたのではないかと思います。
韓国の代表的な投資振興機関として、今後のInvest KOREAの投資誘致政策の方向性についてご紹介願います。
新型コロナウイルスのパンデミック以降、グローバル経済はグローバル・バリュー・チェーン(GVC)の再構築およびデジタル技術革新によるデジタルトランスフォーメーション(DX)の過渡期にあるのかもしれません。韓国政府もこのような時代の流れに合わせて、独自のニューディール政策を推進しています。
政府当局の政策方向により、Invest KOREAは韓国型ニューディール政策の両軸といえるデジタルニューディール、そしてグリーンニューディールに基づいた外国人投資誘致活動を展開する予定です。
デジタルニューディールの具体的な目標として、いわゆる「D.N.A(ビッグデータ、ネットワーク、AI)システムの強化」、IT産業そしてシステム半導体、バイオメディカル技術および未来自動車に合わせた「ビッグ3」事業を集中的に攻略する計画です。さらに、新再生可能エネルギーの拡大、水素経済の実現により、グリーンニューディール政策を達成することを目指しております。
Invest KOREAの投資誘致活動は、3つの方向に集約できます。 第一に、新事業分野への外国人投資をより活性化し、今後、韓国が先端技術産業の世界的な拠点として跳躍できるようにします。
第二に、自由経済区域(FEZ)および地方自治体などの関連機関との協業を通じ、規制を縮小・撤廃し、幅広い優遇措置を提供することにより、外国人投資企業が新事業分野への投資をより拡大できるように支援します。
最後に、国内スタートアップ企業との協力強化を通じて、持続可能でダイナミックな成長を図ります。世界的に高く評価された韓国のITインフラ、優れる人的資源、研究開発の能力を基に、すでにスタートアップ市場が拡張しています。
今後、Invest KOREAの役割を紹介してください。
コロナ禍以降、韓国は再び安全で堅実な投資先として評価されました。世界は「K-防疫」と迅速な危機対応の韓国の力に注目しています。
これだけでなく、韓国を代表する企業と世界トップレベルのインフラと市場へのアクセシビリティも素晴らしい資産だと思います。これを活用して、Invest KOREAは戦略的で積極的な投資誘致活動とともに、韓国内外の企業のビジネスパートナーとして、韓国だけでなくアジア全域で活動する海外企業のハブの役割を担っていきたいと思います。
また、既存の外国人投資企業と政府をつなぐチャンネルとして、ビジネスのしやすい環境づくりに向けて今後も努力し続けていきたいと思います。
コロナ禍の影響で変化した公社の投資活動や政策基調についてご紹介願います。
まず、Invest KOREAを代表する毎年恒例の投資誘致イベントである「外国人投資週間(Invest Korea Week:IKW)」が昨年、史上初めてオンラインで開催されました。
過去と確実に変わった部分があるとすれば、2020年のIKWの場合、アリランテレビが共同主催を務め、世界の参加者らがオンラインで参加できるよう、イベントの実況をライブ配信しました。
これまでIKWは、現場で参加者が交流する対面方式を守ってきました。しかし、昨年は世界中の投資家がオフラインではなく、オンライン空間で一堂に会しました。101ヵ国1億3千万世帯に配信され、YouTubeチャンネルの再生数が200万回を記録しました。
オフラインからオンラインへと、その方式は変化しましたが、約144人の投資者ら(素材・部品・装置分野のような基幹産業59人、バイオヘルス分野などの新産業33人、物流、ICTおよび金融などのサービス産業52人)が、IKWに参加してくださいました。そのおかげで、204社の韓国企業は約94億ドルに達する321件の投資商談を行うことができました。
その他にも、Invest KOREAは投資家との非対面コミュニケーションをさらに活性化するため、ITインフラとオンラインプラットフォームの活用を極大化しており、潜在的な投資家に韓国のビジネス環境に関する情報を提供できるよう、新しい広報方法を開発しています。
新年を迎え、インベストコリアの今後の計画について一言お願いいたします。
コロナ禍が一日も早く終息し、公社のイベントをオフラインで元のように開催して、投資家の方々と直接お会いできればと思います。 今後、Invest KOREAはKOTRAび海外貿易館とより緊密に協業し、約60件に達する各種の大規模事業を推進するため、公社の資源と力を投入する計画です。
厳しい時期ではありますが、変化しているグローバル投資環境に能動的に対応できるよう、公社は努力しています。 今後も皆様のご関心とご支援をお願い申し上げます。 ありがとうございます。
By Grace Park
Executive Consultant
Investment Public Relations Team / Invest Korea
Korea Trade-Investment Promotion Agency (KOTRA)