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韓国進出の成功事例

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スペースとストレージの新しい定義
作成日
2022.04.13
Karl Johan LierCEO & President of AutoStore

Invest KOREAは、オートストア(AutoStore)のKarl Johan Lier最高経営責任者兼社長に会い、オートストアの韓国ビジネス、そして韓国で働く中で感じたことについてお聞きしました。

1996年に設立されたオートストアは、現存する最も高密度な注文フルフィルメントソリューションのキューブストレージオードメーションを発明し持続的に発展させてきた倉庫ロボットテクノロジー企業です。オートストアは人間の能力とソフトウェア・ハードウェアを結合させることで倉庫の未来を開拓しています。オートストアの本社はノルウェーのネドレヴァッツにあり、米国、英国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、オーストリア、韓国、日本にオフィスがあります。約40ヵ国のあらゆる産業で750余りのシステムを運営しています。オートストアが販売するシステムは「パートナー」と呼ばれるシステム統合会社のネットワークによって配布、設計、設置及びサービスされています。ノルウェー国籍のKarl Johan Lier社長は 2017年1月にオートストアの最高経営責任者兼社長に任命されました。その前はハッテランド(Hatteland)社の最高経営責任者兼社長を歴任(2008年~2017年1月)しており、アロー・エレクトロニクス(2000年4月~2008年4月)で北ヨーロッパ総括専務取締役、最高財務責任者(1993年7月~2000年3月)として働きました。Lier社長はノルウェー経済経営大学院(NHH)で財務会計修士号を取得しました。オートストアの韓国でのビジネス活動とLier社長の韓国市場に対する見解の詳しい内容はこちらです。
まず、自己紹介をお願いします。韓国でのビジネスを始めたきっかけは何ですか。

韓国は多様な製造業分野で世界をリードする経済先進国であり、世界最高のオンラインショッピング企業と消費者を有しています。それによって韓国は自然に先端物流プロセスと高度な技術で構築された巨大な物流インフラを備えることになりました。オートストアは韓国の主要企業にサービスを提供し、革新を先導する最適な位置にあります。オートストアは最も革新的な物流ソリューションと認められているキューブストレージという優れた自動保管・搬出システムを提供します。90年代半ばに開発が始まったキューブストレージは2005年に商用化されて以来、毎年爆発的な成長を続け、オートストアは革新的で持続可能なソリューションを提供する企業として知られるようになりました。
Karl Johan LierCEO & President of AutoStore
オートストアのビジネスとヒストリーを紹介してください。

1990年代初め、ハッテランドグループは電子部品を保管するために大型倉庫を建てました。一ヶ月で保管スペースが埋まってしまうことを見たハッテランドのIngvar Hognaland技術総括取締役は、ルービックキューブのように保管できるものをなぜドミノのように保管しているのかと疑問を感じ、「空気を取り除いて「Air housing」ではなく、真の意味での「Warehousing」を実現しよう」と思いました。それがキューブストレージとオートストアの誕生のきっかけになりました。1996年に設立されたオートストアは引き続き倉庫ロボット技術の開発に力を入れてきました。オートストアはキューブストレージ自動化分野を絶え間なく革新し、世界で最も高密度な注文フルフィルメントソリューションを開発しました。オートストアは人間の能力とソフトウェア・ハードウェアを結合させることで倉庫の未来を開拓しています。現在、オートストアは約40ヵ国のあらゆる産業で750余りのシステムを運営しています。オートストアが販売するシステムは「パートナー」と呼ばれるシステム統合会社のネットワークによって配布、設計、設置及びサービスされています。ノルウェーのネドレヴァッツに本社を置くオートストアはオスロ(ノルウェー)、米国、英国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、オーストリア、韓国、日本に進出しています。

オートストア韓国支社の設立の経緯をお話ください。

市場規模が大きく革新技術に対する需要が高い韓国はオートストアの企業戦略の中核的な対象です。 オートストアは2013年からパートナーを通じて韓国市場にサービスを提供しており、韓国市場の高い成長潜在力に注目しています。この数年間、電子商取引分野が急変したことを受け、オートストアは韓国に支社を設立し、パートナーと共に韓国を対象にした積極的かつ安定的な活動を展開して市場シェアの向上に力を入れています。

韓国でのビジネス活動によるメリットは何ですか。

韓国の電子商取引市場は高度な発達を遂げており、さまざまな分野で世界をリードしています。韓国のオンライン市場のオフラインに対する割合は30%で世界最高の水準であり、電子商取引の自動化に対する国内の需要も増えています。このような観点から、今こそが韓国企業が物流自動化システムを導入する最適な時期であると言えます。電子商取引の注文と労働強度が上昇し、人件費も増加しているためです。電子商取引市場が成長していることから、韓国企業は電子商取引とフルフィルメントサービスの強化に取り組んでいます。しかし、自動倉庫システム(ASRS)の需要は依然として初期段階であり、ほとんどの投資が配送関連分類や移送システムに集中しています。今は、自動化問題を経験している企業や配送競争力の確保のために緊急に部品が必要な企業がストレージ及び倉庫の運営を改善する方法を工夫し始めている時期です。オートストアは労働力が相対的にもっと必要な部分を自動システムに任せれば作業者はより安全で良い環境で働くことができると信じています。工場の自動化には多くの時間が必要ですが急変する市場状況に対処するためには物流が早く動かなければなりません。
Karl Johan LierCEO & President of AutoStore
韓国の自動化//製造業の特徴は何ですか。韓国市場を攻めるためのオートストアの戦略は?

他の経済先進国のように韓国でも電子商取引は例をみないスピードで増加しており、迅速な市場転換が迫ってきています。消費者の目線に合わせた多様な新しいアイディアやビジネスが生まれていますが、多くの電子商取引企業が最初は企業のコア・コンピタンスで安定的な売上と収益増加を確保することにおいて物流がいかに重要なのかを見逃してしまいます。依然として自動倉庫の割合は世界的に15%の水準に止まっているため、今後はグローバルメガトレンドによって自動化が加速化すると思われます。

グリーンニューディールやデジタルニューディール、ESGなど、韓国政府が新しく導入した政策はオートストアにどのようなチャンスを与えると思いますか。

ESG、グリーン政策、デジタル政策の全般的な方向は、オートストアとも密接に関係があります。企業はこのようなトレンドと政策に歩調を合わせて、安全で健康な倉庫勤務環境、エネルギー効率の良いプロセス、スマート倉庫及びフルフィルメントシステムを模索することになります。企業は多様な方法で毎日の企業活動を通じてこのような分野のニーズに応えており、オートストアは革新的な変化をもたらす明確なソリューションを示します。オートストアとともに、顧客は長いピッキング距離による多様な作業リスクと物理的な負担をなくし、フットプリントを大幅に減らすことで複雑な倉庫プロセスを運営することができます。それによって作業者は従来の時間の10から20分の1の時間内に求める製品を一ヵ所に集めることができます。オートストアの新規顧客のファスト(Fassto)は、最近オートストアが主要パートナーとして参加して構築したAI自動化システムを基盤にした「スマート物流センター」に対して、国土交通部の事前承認を得ました。これをきっかけに今後、より多くのオートストア基盤の「スマート物流センター」が建てられると思います。エネルギー効率の面からするとオートストアのロボットはエネルギー効率性が高く、10台のR5ロボットは真空掃除機1台が消費する電力しか使いません。また、ロボットは照明や冷房・暖房を必要としないので、オートストアの顧客は電気料金を40~60%も低減できます。

オートストアのビジネスパートナーシップを強化するために協力している韓国企業/機関はどこですか。

オートストアは食品、衣類、スポーツ衣類、機械、部品など多様な産業分野で倉庫を運営しており、現在、LG CNS、サムスンSDS、アセテック(Asetek)のような韓国の主要企業と協力しています。
Karl Johan LierCEO & President of AutoStore
韓国及びアジアにおけるオートストアの今後の目標は何ですか。

韓国とアジアはオートストアの主要成長地域です。現在、アジアの自動化率は非常に低いため、今後は世界のどこよりも市場が早く成長することが期待されます。2021年、オートストアはアジア地域の従来のパートナーを基盤にして積極的なパートナーシップの拡大に乗り出しました。サムスン、アセテック、ソフトバンクロボティクスだけでなく、多くの現地企業がパートナーとして合流したことで、成長と拡大に向けた強いプラットフォームが確保されました。

By Grace Park
Executive Consultant
Investment Public Relations Team / Invest Korea
Korea Trade-Investment Promotion Agency (KOTRA)

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