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韓国進出の成功事例

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アルベマール韓国(Albemarle Korea)
作成日
2012.02.08
success stories

韓国を化学製品で結ぶ

韓国に化学製品を供給しており、今後の跳躍に向けて事業拡大を準備しているアルベマール韓国

アルベマールという名前は、日常生活でよく見かけるものではない。しかし、私たちが日常で頻繁に使っている製品と密接な関係がある。

買い物をする時によく使われるポリ袋を例に挙げてみると、アルベマールはポリ袋の原料となるポリマーの製造に使われる触媒を作っている。テレビやコンピューターを見ると、アルベマールは電子製品が過熱して爆発することを防ぐ難燃剤を製造している。また、自動車に注油する燃料の精製用触媒を作っている。それだけでなく、アドヴィル(Advil)のような医薬品の安価なコピー薬であるイブプロフェンの有効成分の製造にも手がけている。

米国に本社を置くアルベマールは約100カ国に特殊化学製品を供給しており、韓国市場には1990年代初め、韓国の販売代理店だった泰林インターナショナルを通じて進出した。その後泰林を買収し、2003年にアルベマールコリアを設立した。

アルベマールコリアのShay Tan代表理事は、韓国の先端産業が与えているビジネスチャンスについて述べ、「韓国で事業を展開できることを大変嬉しく思っている。わが社が韓国で彼らと一緒にビジネスを展開するのは、物凄く高い成長潜在力を意味する」と話した。

アルベマールコリアの営業で最も重要なテーマは成長。これまで製品の販売に重点を置いてきた路線から脱し、アルベマールコリアは7千万ドルを投資して来年初まで麗水に工場を建て、製造及び輸出部門にビジネスを拡大する計画だ。

Tan代表理事は「韓国は早い成長を見せている地域であり、販売と取引を拡大できる他の市場を探してきたため、韓国市場に注目している」と話した。

アルベマールグループは25億ドル規模の企業で、その活動は精密化学、Polymer solutions、触媒の3つの部門に分けられる。食品の安定性から石油精製まで、あらゆる分野に用いられるPolymer solutions及び触媒を供給しており、これは製薬や化学、その他の特殊産業部門に利用される。Polymer solutions産業部門には難燃剤、防腐剤、治療剤、安定剤があり、触媒産業部門には流動触媒分解(FCC)、水素化処理触媒(HPC)、ポリオレフィン触媒、化学触媒、代替燃料技術などがある。

三成洞に位置しているアルベマールコリアは昨年1億6000万ドルの収益を達成しており、様々な分野にわたる約100社の企業顧客を持っている。石油精製会社にはSK Energy、現代オイルバンク、S-Oilがあり、主な化学会社にはLG化学、大林産業、第一産業、サムスントータルがある。Tan代表理事は、こうした韓国の主な企業がアルベマールにビジネスチャンスを提供している点を韓国市場のメリットとして挙げた。

化学市場はグローバル経済の流れに多大な影響を受ける。特に輸出主導型の経済構造を持つ韓国において、アルベマールコリアが韓国の輸出を主導する重工業、家電、自動車、造船及び石油化学企業らを顧客とし、一緒にビジネスを展開するのは重要な意味を持っているとTan代表理事は話す。

韓国で著しく成長している分野のうち、アルベマールコリアが製品を供給することができる部門としてTan代表理事はLED照明と電気自動車を挙げた。

Tan代表理事は「この部門は大きなビジネスチャンス。わが社は今、先進技術を活用してわが社組織が追加的に他の製品を供給できる道を探し続けている」と話した。

アルベマールコリアが成功したもうひとつの要因はR&D部門であろう。竣工予定の麗水工場はR&D研究所の役割も担当することになる。同工場が竣工されると、現在約40人の従業員を倍以上に増やす計画だ。

2008年からアルベマールコリアに勤めてきたTan代表理事は、最終的な目標にたどり着くために成長し、その成長を維持しなければならないと語る。

Tan代表理事は「アルベマールが展開しているすべてのビジネス分野でトップに立たなければならない、これがわが社の哲学」と話した。

By Chang Young (young.chang@kotra.or.kr)
ご存知ですか?
  • アルベマールはイブプロフェンを世界で最も多く製造している企業だ。
  • アルベマールな難燃剤を世界で最も多く製造している企業だ。
  • アルベマールコリアには現在、Tan代表理事を含めて7人の外国人がいる。しかし、今後数年内にその席を韓国人に渡したいと考えている。
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