韓国進出の成功事例
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エンゲル(Engel)、投資家のエンジェル(Angel)
韓国、さらには全世界にプラスチック及びゴム用射出成形機を供給する韓国エンゲル機械
エンゲル(Engel)社のモットーは、会社ロゴの下に書いてある「トップを切れ(Be the first)」。これはソリューションの提供や市場の動向を先導するパイオニアという意味でもあり、韓国の歴史にエンゲル社が残した貴重な足跡を意味するものでもある。
オーストリアの射出成形及びプラスチック加工機械メーカーのエンゲル社は1997年、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)を通じて韓国に投資を行った初の海外企業。エンゲル社は韓国、中国、タイの中で支社の設立を考えていた。 「エンゲル社は当時、他の国に比べて韓国が潜在顧客を確保しており、高度の射出成形機械を生産できる優れたインフラが構築されている点に注目した」と、韓国エンゲル機械(Engel Machinery Korea)のイ・スンギュ副社長は話す。 ここ15年間、韓国エンゲル機械は平澤(ピョンテク)に1ヶ所の工場、全国に4ヶ所の販売及びサービス事務所を設立し、品種の多様化を通じて毎年成長を続けてきた。現在、エンゲル社は韓国など5ヶ所に生産工場を置いている。 韓国エンゲル機械はプラスチック及びゴム用差出成形機を製造し、自動車やTeletronics、医療、包装及び機械成形などの産業部門に製品を供給している。特に、自動車とTeletronics部門から収益のほとんどを生み出している。2002年には64台の製品を生産していたものの、2011年には580台、今年は610台と毎年生産能力が成長している。最初はたった5種類の製品モデルを生産していたが、現在は13種類以上の様々な大きさ及び累計の製品(型締力28~400トン)を製造している。 最近エンゲル社が見せている早い成長には、中国の需要増加が大きく貢献しているとイ副社長は話す。輸出は韓国エンゲル機械の事業で8割以上を閉める一方、国内販売は残り2割程度に過ぎないため。しかし、韓国エンゲル機械が事業を開始してから5~6年目までは、輸出と国内販売の割合は3:7となっていた。 韓国エンゲル機械が生産している機械製品は歯ブラシや携帯電話のキーパッド、テレビのフレーム、自動車のダッシュボードなど様々な製品に使われるプラスチックとゴムを製造する。国内の主要取引先にはサムスンや現代モービス、SL、その他地方の先端機器供給社らがある。韓国エンゲル機械は工場にR&D部署を設置し、顧客のニーズを反映して製品を見直す役割を担当させている。- 韓国エンゲル機械は135人の従業員を抱えている。オーストリア人の社長以外、すべての従業員が韓国人。
- 会社名は創立者のLudwig Engelの名前から由来した。ドイツ語でエンゲル(Engel)は天使(Angel)という意味。