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韓国進出の成功事例

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フィリップモリスコリア(Philip Morris Korea)
作成日
2012.09.12
success stories

社会的責任(CSR)を果たす企業というイメージ形成

韓国で23年間企業の社会的責任(CSR)を実践してきたフィリップモリスコリア

フィリップモリスコリア(Philip Morris Korea Inc.,PMKI)の韓国進出は大歓迎の中で始まったものではなかった。

1980年代半ばまで外国タバコの所持は違法行為となり、韓国専売公社(Korea Monopoly Corporation、現KT&G)が国内のタバコ市場を独占していた。1986年にようやく外国タバコが国内市場で流通できるようになったものの、輸入ルートや購入先は制限されていた。1987年に韓国の全てのタバコ屋で外国タバコを購入できるようになった。フィリップモリスコリアは1989年に設立された。

「かつて、韓国でタバコ事業は設立自体が難しかった事業部門のひとつだった。私たちはものすごく否定的なマインドの消費者たちを対象に事業を始めた」と、フィリップモリスコリアのチョン・イルウ社長は話した。

しかし、イメージに大きく左右される特性を持つタバコのブランドに対する好感を導き出し、国内の人材育成に力を入れた結果、PMKIはKT&Gに次いで約20%の市場シェアを占める企業に成長した。

先月に汝矣島(ヨイド)にある国際金融センターに本社を移転し、全国8ヶ所にマーチャンダイジング(MD)事務所を置いている。また、1900億ウォンを投入して梁山(ヤンサン)に工場を新築移転した。約570人の従業員がマールボロ(Marlboro)、パーラメント(Parliament)、バージニア・エス(Virginia Slim)、ラーク(Lark)、オアシス(Oasis)など5つのブランドを運営しており、ブランドの特性によってそれぞれ異なる味を持っている。

チョン・イルウ社長と従業員らは、各ブランドの持つ本来の味は維持すると同時に、韓国人の特性を考慮して製品を製造する。

「例えば、韓国は低タールタバコのシェアが高い。つまり、韓国で販売されているマールボロは他の国で販売されているマールボロとは強さが違う」と担当者は話した。

フィリップモリスインターナショナルはニューヨークに本社を置き、180カ国で製品を販売している。そのうち、フィリップモリスコリアは規模面で上位20位以内に入る。しかし、このような二桁の成長率を記録するまでは18年がかかった。また、90年代後半にアジアを襲った通貨危機で苦しんだときもあった。

フィリップモリスインターナショナルはニューヨークに本社を置き、180カ国で製品を販売している。そのうち、フィリップモリスコリアは規模面で上位20位以内に入る。しかし、このような二桁の成長率を記録するまでは18年がかかった。また、90年代後半にアジアを襲った通貨危機で苦しんだときもあった。

特にチョン社長は、様々な論争が巻き起こりかねない製品を販売する事業で誠実さと道徳性を重視して経営を行っている点を強調した。

「製品を販売する方法もやはり重要な社会的責任のひとつです。そのため、正しくアプローチしなければなりません。」

フィリップモリスコリアは未成年者が自社の製品に手を出しにくくし、流通を担当する会社には未成年者に製品を販売しないように徹底した教育をさせ、未成年者には喫煙の危険性を知らせることに努力している。また、危険な要因を緩和できる製品の開発も自社が果たすべき社会的責任の要だと認識し、そのために力を入れている。今後5年以内に低リスク製品の発売を目指している。

「タバコは疾病の原因となり、早死にを始めとする様々な問題を引き起こす。だからこそ、タバコを好み、これからもタバコを吸いたい人々のために、今の製品より害が少ない製品を開発するのが我が社の責任だと考えている。」

次世代の新規製品を発売すること意外にも、フィリップモリスコリアは30-100ビジョン(30%の市場シェアと韓国100大製造会社)の達成を目標に掲げている。かつて韓国で厳しいスタートを切って今の位置まで成長したため、これからも成長し続けていくとチョン社長は確信している。

「韓国で事業を展開してからかなりの時間が過ぎた。独特な消費者マインドが根付いているこの市場で、絶え間ない投資と経営に対する責任感で成功を手に入れられることを私たちは証明した。」

By Chang Young (young.chang@kotra.or.kr)
ご存知ですか?
  • 保健福祉部は、会社が果たすべき社会的責任の良い例としてフィリップモリスコリアを3回も言及した。フィリップモリスの海外本店は家庭内暴力、絶対的貧困、飢餓の撲滅に重点を置いている。
  • フィリップモリスコリアは1998年から「Clean Beach Campaign」を後援してきた。
  • フィリップモリスコリアはここ13年間、36台の冷蔵トラックをを社会福祉団体に寄付した。
  • フィリップモリスコリアは1998年から、韓国生産性本部が行う国家顧客満足指数でベストタバコメーカーとして6回も選定された。
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