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韓国進出の成功事例

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プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)
作成日
2013.07.10

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国防に対する投資
韓国を重要な市場に位置づけている軍用エンジン製造会社のプラット・アンド・ホイットニー社

航空機用エンジン製造会社のプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney、P&W)社と韓国が縁を結んだのは、韓国の外国人投資環境に大きな変化があった1990年代後半の前に遡る。

朝鮮戦争前、韓国空軍の第1世代戦闘機にはP&Wのエンジンが使われていた。1984年、韓国空軍はF16戦闘機に搭載されるエンジンに再びP&Wのエンジンを選択した。1990年代に韓国空軍から120機の飛行機エンジンんを受注した後、P&Wは韓国に生産ラインと支社を設立した。現在、韓国空軍のほとんどに飛行機にはP&Wのエンジンが使用されており、残りの飛行機にはP&Wで生産されないエンジンが搭載されている。

「P&Wが支社を設立した国は指折り数えるほどしかない」と話したP&W韓国支社のBryant Jublou支社長は、「韓国はP&Wにとって大変重要な得意先」と付け加えた。

現在、韓国では約200台のP&Wのエンジンが使われており、P&Wはサムスンテックウィンと韓国ロストワックスとの協力を通じて韓国空軍にエンジン納品及び整備の支援を行っている。また、P&Wのソウル支社は、世界に6ヵ所しかないP&Wの軍用エンジン事業部支社のひとつ。

米国に本社を置くP&Wは航空機用エンジン、産業用ガスタービン、ロケットエンジンと宇宙船の推進システムの設計、生産及びサービスを行っている。126億ドル規模のP&W社は民用エンジンとグローバルサービスパートナーズ(GSP)、P&Wロケットダイン(Rocketdyne)、パワーシステムズ(PWPS)、P&Wカナダと軍事用エンジンの5つの分野に分かれており、約8,500台のエンジンを世界29カ国の軍に納品している。

P&Wコリアは防衛装備品に関する契約でよく見られる「韓国政府に製品を納品する場合、韓国製品の購買または韓国に対する投資を行い、韓国内で製品を生産しなければならない」という条項により、韓国に対する投資を始めた。1990年代に120台のエンジンを受注した後、P&Wは韓国で約100台のエンジンを生産し、サムスンは航空機の生産とエンジンの組み立てに参加した。

「プログラムはだいぶ前に終了したものの、そのおかげで今優秀な部品が供給されている」と話したJublou支社長は、韓国で生産されるプラット・アンド・ホイットニー・コリアの全製品にはサムスンの部品が使われていると付け加えた。彼は「昔に韓国では数少ない部品とエンジンのみが生産されていたが、現在は約200台のエンジンが韓国で生産されている」と話した。

今年初、P&W社は韓国政府と5年間にかけて3千万ドル規模の契約を締結した。この契約によると、P&W社は韓国政府に約230台のF-15とF-16機にF100エンジンを納品する予定。現在P&Wコリアは、3次F-X事業の戦闘機60台のエンジンを受注するために競争している。

P&W社は韓国の国防力強化はもちろん、韓国企業がエンジン生産及び航空機の修理、整備、製造能力を備える過程にも貢献した。

P&W韓国支社のJublou支社長は、「サムスンは軍用エンジンの生産能力を備えている」とし、「国防の面では、韓国空軍が自給自足できるように手伝ったとも言える」と話した。

By Chang Young (young.chang@kotra.or.kr)

ご存知ですか?
ㆍプラット・アンド・ホイットニー社は1948年に初の飛行機エンジンを生産した。
ㆍプラット・アンド・ホイットニー社は米航空宇宙局(NASA)と次世代車両のエンジン生産に向けた契約を締結した。
ㆍプラット・アンド・ホイットニー社のピュアパワーエンジンは、世界初の超高バイパス比ターボファンエンジンである。
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