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韓国進出の成功事例

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シーメンスコリア(Siemens Korea)
作成日
2013.08.08

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地域拠点に対する投資
韓国と長い付き合いのパートナー、シーメンス社のエネルギーソリューションアジア地域本部がソウルに設立

グローバル企業の地域本部約40ヵ所と研究開発センター約150ヵ所が韓国に位置しているのは、韓国がアジアを超え、世界でも活発なビジネスの中心地に定着したことを物語る。今年5月、シーメンス(SIEMENS)社は主要事業の中でエネルギーソリューション地域本部を韓国に設立することを決定した。シーメンスコリアのキム・ジョンガプ代表理事の表現では、韓国の「やればできる」精神が見事に表れているケースと言える。

ドイツに本社を置く電機電子機器分野の多国籍企業、シーメンス社が1950年代に朝鮮戦争後の荒れた国土を再建するための事業に参加した頃から、韓国はシーメンス社にとって重要な市場のひとつに位置づけられてきた。

昨年、シーメンスコリアはシーメンス社の193社に及ぶ関連法人の中で海外事業受注実績1位を占め、1兆6千億ウォン(14億ドル)の売上を記録した。韓国に合計2千万ドルの投資を行ったシーメンス社は韓国内でだんだん評価が高くなっており、今は国内18ヵ所に位置している。

韓国に設立されることになったエネルギーソリューションアジア地域本部は、シーメンス社にとって過去最大規模の投資となる。10月に西大門(ソデムン)地域に設置予定のアジア地域本部はアジアと中東地域を担当し、ターンキーソリューション(turnkey solution)を含めた発電施設構築のためのソリューションの開発を進める予定。

シーメンスコリアは、韓国で最も大きな市場のエネルギーを始め、産業、インフラ、ヘルスケア分野における先端製品とソリューション、サービスを提供している。また、エネルギー分野における様々な製品とソリューション、サービスの提供により電力発電、変電、配電を成立させ、石油とガスの生産、変換及び輸送に貢献している。

エネルギーソリューションアジア地域本部は米国にある地域本部に続くシーメンス社の第2の地域本部で、2017年まで約500人の雇用創出が期待されている。また、ドイツなど海外の環境に配慮した発電所の設計に関するノウハウを伝えると見込まれる。さらに、韓国の製造、設計、施工業界の売上に波及効果を与え、雇用創出にも寄与すると見られる。

キム代表理事は、「韓国市場は、次第に重要性を増している」と話した。

シーメンス社のエネルギーソリューション地域本部に韓国が選ばれたのは、米国やEUなど様々な国とのFTAネットワーク、毎年排出される6万人のエンジニアなど優秀な人材、2012年総収益の5.4%を研究開発(R&D)に投資したシーメンス社が高く評価した研究開発に対する積極的な取組み、朴槿惠(パク・クネ)政府の企業経営環境改善に関する政策、韓国建設会社との協力関係などが高く評価されたことが大きかった。

「韓国で今の協力会社とさらなる関係強化を図り、他の韓国企業とも協力に乗り出す」と話したキム代表理事は、「最近、シーメンスコリアは二桁の成長率を記録しており、毎年2兆5千億ウォンの韓国製品・サービスを購入している」と話した。

シーメンス社が韓国にエネルギーソリューション地域本部の設立を決定した今年は、韓国とドイツが国交を樹立して130年目の年となる。シーメンスコリアはこれからも、国内外の韓国企業と協力を続けていく計画。シーメンス社の倫理経営プログラム「東北アジア企業倫理スクール(Northeast Asia Business Integrity School)」を始め、シーメンスコリアはビジネス上の関係を超えた協力を目指している。

「今後、韓国がシーメンス社の別の地域本部を誘致できると期待している」と話したキム代表理事は、「シーメンスコリアは、シーメンス社にとって重要なビジネス拠点になる」と付け加えた。

By Chang Young (young.chang@kotra.or.kr)

ご存知ですか?
ㆍシーメンスコリアのキム・ジョンガプ代表理事は、産業通商資源部が後援しているグローバル投資フォーラムの座長を務めており、全国経済人連合会創造経済特別委員会の委員でもある。
ㆍエネルギー効率の高い製品・システムを含めたシーメンス社の環境ポートフォリオは、取引企業が2012年に約3億3200トンの二酸化炭素(CO2)を削減する結果につながった。
ㆍシーメンス社は指針電信機を発明したヴェルナー・フォン・ジーメンスにより、1847年に設立された。
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