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韓国進出の成功事例

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デュポンコリア(DuPont Korea)
作成日
2013.10.14

成長する市場への投資
変化し続ける消費者のニーズとともに、新しい分野で革新を実現するデュポンコリア

デュポンコリア(DuPont Korea)はわずか35年で、米化学会社デュポンの韓国事務所から同グループのイノベーターに成長した。2011年、デュポンは初のイノベーションセンターを設立する地域に韓国を選択し、現在12ヵ所のイノベーションセンターを保有している。

なぜ、韓国か?多様な顧客層、成功のために革新が欠かせない地域であること、電子や自動車など強固な産業がその理由になろう。

「韓国でデュポンは度重なる成功を経験してきた」と、デュポンコリアのイム・ジョンテク社長は話す。

実施、デュポンコリアは韓国で着実に成長と発展を続けてきた。韓国が急激な経済成長を成し遂げた19070年代に韓国に初進出したデュポンは、1985年に相当の投資を通じてデュポンコリアを設立した。当時、デュポンコリアは電子産業で使われるコネクター(connectors)の生産に力を入れていた。1980年代末と1990年代初に行われた投資に支えられ、デュポンコリアは半導体用フォトマスクと自動車ガラス用のカーフィルムの生産を開始した。

コネクターとフォトマスク部門の売却以降、デュポンコリアはデュポンの新素材事業に焦点を当てている。現在、デュポンコリアは自動車、電子及び建設産業で使われる機能性素材、機能性化学製品と電子部品を生産している。その他、現在デュポンはバイオ関連と農業製品関連、食品の事業部を置いている。

200年以上も製品と素材、サービスを通じて科学及びエンジニアリングソリューションを提供してきたデュポンは、毎年新しい製品と特許を開発しており、その範囲は農業と栄養から交通と衣類まで多岐に渡っている。

デュポンコリアの蔚山(ウルサン)工場ではエンジニアリングポリマー、ブタサイト(合わせガラス中間幕)とコーリアン(Corian)人工大理石を生産している。龜尾(グミ)に位置したサムスングループ系列会社の第一(ジェイル)毛織との共同企業体(ジョイントベンチャー)のSD Flexは、携帯電話に使われる銅ラミネート製品を生産している。

盆唐(ブンダン)に位置しているデュポンコリアイノベーションセンターは、米国本社及び世界各国にいるデュポンの研究開発(R&D)専門家を顧客に結びつける役割を担当している。

「専門家と協力することで、それぞれの詳細な案件とイノベーションプロジェクトに集中することができる」とイム社長は話す。

このネットワークを活用し、イム社長と約400人の職員たちはサムスンやLG、現代、起亜を始めとする様々な産業のメジャープレーヤーの1次及び2次サプライヤーに製品を提供する。

2012年、デュポンコリアは売上7億ドルを達成し、世界の90社以上に上る法人の中で売上高11位を占めた。また、デュポンコリアはアジアで最も早く成長している法人のひとつとされている。デュポンは既に韓国に対して3億ドルの投資を行っており、施設及びプロセスの改善のために投資を続ける予定。

デュポンコリアは新素材に焦点を当てている一方、農業及び食品のバリューチェーンと代替エネルギーに力を入れているデュポンに足を揃えて農業及びバイオ新素材分野を育成している。デュポンコリアは韓国内の主要食品会社と取引を行っており、韓国のエネルギー企業もバイオ燃料に関心を示している。また、デュポンコリアはポリマー、電子材料及び代替エネルギーなど最先端素材製品の差別化を図るため、バイオ技術分野で能力を発揮している。

イム社長は「顧客を支え、成長に導くのが私たちの存在意義」とし、「素材の供給側として、デュポンコリアは引き続き新しい素材を開発して消費者に提供することで、顧客の製品の質と機能を向上させる」と話した。

By Chang Young (young.chang@kotra.or.kr)

ご存知ですか?
ㆍデュポンは1802年、米国で火薬工場として初めて設立された。
ㆍデュポンコリアは2009年、ヒューイット・アソシエイツ(Hewitt Associates)による韓国最高の職場賞(Best Employee in Korea 2009)を授賞した。
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