本文のショートカット メインメニューのショートカット

韓国進出の成功事例

  • Home
  • Why KOREA
  • 韓国進出の成功事例
ヘガネス・コリア(Höganäs Korea)
作成日
2014.06.12

釜山に竣工された粉パワーハウス
釜山の新たなプラントを基盤に、アジア供給ハブを目指しているヘガネス・コリア

今年1月、韓国に建設していた世界最大手金属粉会社の混合プラントが完成した。なぜ韓国なのか。ダイナミックで急速な産業成長がその理由だろう。特に、生産量だけでなく、革新面でも急台頭している韓国の自動車産業は最新、かつ高品質な技術を要する。

最小限のエネルギーと天然資源を利用し、より良い製品をつくる韓国人の能力もヘガネスが韓国、特に釜山に最新プラントを立ち上げた主な要因だ。この点はヘガネスのビジョンと一致する。

ヘガネス・コリアの宋承哲代表は「韓国の粉末冶金製造会社はとても革新的で環境にやさしい製品をつくっている」と話した。

スウェーデンに本社があるヘガネスは焼結部品とロウ付け、電気的な応用、表面被覆、付加製造、溶接分野を含むその他粉末金属応用製品に焦点を当てた製品とサービスを基に、冶金産業で金属粉を開発・販売している。ヘガネスは世界12カ国に製造工場と世界75カ国に販売法人を持っている。

ヘガネスはオリンピックをきっかけに多くの人々が自動車を購入し始めた1991年に初めて韓国に投資した。現在、ヘガネスは韓国だけでなく、東南アジア自動車産業を支援するための最適な国に韓国を考えていることを明らかにした。

ヘガネスと韓国の縁はヘガネスが今日世界最高水準になった造船産業の溶接材料会社と協力した1970年代に遡る。

ヘガネス・コリアは韓国で2社の独立法人を運営している。2社とは、ソウルに位置するヘガネス・コリア事務所と釜山に位置するヘガネス・コリアプロダクションプラント。両社とも宋代表が率いっており、来年に1社に統合する予定だ。ヘガネス・コリアソウル事務所の昨年ベースの売上高は8百万ドルであり、2015年の両社の売上高は4千万ドルになると予想されている。

ヘガネス・コリアの主な国内顧客社は、SinterOnとHalla Stackpole、大韓焼結金属株式会社、現代総合金属、KISWEL、CHOSUN WELDINGなど、最もよく知られた自動車部品会社だ。

「我々はここで数年間事業を展開しながら、韓国が様々な分野で世界のトップランナーになる潜在力をもっている国であることが分かった。世界の流れから次世代成長地域がアジアであることは間違いなく、韓国は多くの産業分野で先頭に立っている。従って、ヘガネスは韓国で成長でき、また韓国はアジア市場を攻略できる最適の位置にある」と付け加えた。

各種応用製品を開発する韓国の技術チームの素直さと効率性もヘガネスが韓国を重要な市場として見るきっかけになった。

宋代表は「同僚から韓国はコミュニケーションが迅速かつ効率的に行われるという話をよく聞いた。円滑なコミュニケーションは素早い変化をもたらす」と話した。

「このような点はヘガネス・コリアがヘガネスグループの支社の中で開発の先頭に立っている理由であり、韓国にプラントを建設した理由の一つだ」と述べた。

釜山プラントの設立はヘガネスの重要な作業工程がスウェーデンから韓国に引き継がれたことを意味する。従来、ヘガネス本社は全体の金属粉製造工程と製品の性能を高めるため、混合工程を全て直接管理した。この工程がこれからは釜山で行われる。ヘガネス・コリアプロダクションは原料となる金属粉をスウェーデンから輸入して韓国で合金工程を手掛ける。

「ヘガネスは中国と日本に混合工場を持っている。しかし、韓国が最適な国だと思う」と宋代表は話した。

現在、ヘガネス・コリアは韓国市場に対して製品を供給しているが、これから3年以内にアジア諸地域にも製品を輸出する計画だ。

宋代表は釜山プラントの物流メリットを言及しながら「ヘガネス・コリアは台湾、タイ、マレーシア、オーストラリア市場へ行く玄関口の役割を担うだろう」と述べた。

短期的にヘガネス・コリアは、韓国企業の戦略的パートナーになり、釜山プラントから供給される製品を通じて効率性を高め、物流コストを削減できるよう顧客社を支援する。

「我々の長期的な目標はヘガネス・コリアがアジア最大供給ハブになることだ」と話した。

By Chang Young (young.chang@kotra.or.kr)

ご存知ですか?
ㆍ金属粉は自動車から家電製品、鉄強化食品に至るまで、あらゆる所で使われている。
ㆍヘガネスは1797年に石炭採鉱会社としてスタートした。
ㆍヘガネス社の本社はスウェーデンのヘガネスに位置している。
メタ情報