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中小企業の輸出拡大で、「未生から完生」を導く
作成日
2015.01.07

金宰弘・第19代KOTRA社長就任
17年まで輸出中小企業10万社・1億ドル輸出企業400社の育成を目指す


KOTRAの金宰弘(キム・ジェホン)新任社長は1月2日、ソウル瑞草区の本社で就任式を兼ねた仕事始めを迎え、業務を開始した。金社長は就任の挨拶で、「海外依存度の高い韓国は、危機を迎えるたびに海外で突破口を見出してきた」とし、当面の輸出環境は厳しいが、KOTRAが新しい貿易パラダイムの先頭に立ち、「第2の貿易立国」をリードしなければならないと強調した。金社長は、「中小・中堅企業が輸出の担い手に成長できるよう、支援に全力を傾ける考えだ」とし、在任期間の17年まで10万社の輸出中小企業・400社のグローバル専門企業の育成を目指すという目標を掲げた。このためには、「創造経済の成果を世界に広げることが重要だ」とし、全国17ヶ所の創造経済革新センターと連携して、ベンチャー企業のグローバル化を積極的に後押しすると述べた。

金社長は、新輸出産業創出の重要性も強調した。製造業中心の貿易構造では貿易2兆ドルの達成は難しいとし、文化コンテンツ、医療、農水産食品、防衛産業など新しい輸出分野を開拓すると共に、中継・加工貿易、電子商取引、G2Gなど新しい貿易方式に対応するため、KOTRAの機能と組織を再編していくと話した。

また、FTAおよび経済外交によって一層拡大した経済領土に効果的に進出できるよう、支援する考えを示した。中国、カナダ、豪州、ニュージーランド、ベトナムなどとの相次ぐFTA妥結の成果を韓国企業が積極的に活用できるよう、KOTRAが先頭に立ってサポートするとした上で、特に韓中FTAの効果を引き上げるために中国内需市場への先制攻略に取り組むと共に、グローバル企業が韓国を中国市場進出の橋頭堡にするよう、R&Dセンターやグローバルヘッドクォーターなど外国人投資も積極的に誘致すると述べた。なお、「過去2年間の経済外交を通じて、約510億ドルのプロジェクト受注と外国人投資誘致という成果を収めることができた」とし、経済外交で形成されたネットワークと情報を、韓国の企業が有効に活用できるようサポートすると話した。

金社長はこのような役割を果たすために、KOTRAはサービス機関として徹底した顧客視点で業務に臨むと語った。海外市場・商品の情報を関係機関に提供し、成果も共有する「開放型協業」を強化する一方、断片・一時的な支援からパッケージ型の持続的な支援へと、サービス方式を転換していくと明らかにした。

さらに、職員の能力開発および幸せな職場作りのためにも全力を尽くすという抱負を語った。「海外勤務を通じて多様な経験と専門性を蓄積した職員らが、退職後は途上国に対する開発経験の伝承や多文化社会の発展に貢献できるようにサポートしたい」とした上で、職員が自分の能力を最大限発揮できる環境作りに努める考えを示した。この他にも「仕事と家庭が両立する職場」を具現化し、やりがいが感じられる幸せな職場を作る一方、経営評価で3年連続A等級を獲得したKOTRAが、超一流の公共機関として、持続的に責任経営をリードすることができるよう、最善を尽くすと述べた。

金社長は就任の挨拶の最後に、「最近ドラマ『未生』を見て、色々考えさせられた」とし、「(我々の)人生も企業も『未生(韓国の囲碁用語で、生き石(相手に囲われても取られない石)になるか、死に石(相手に囲われると取られる石)になるかまだ分からない不完全な状態を意味)』から『完生(生き石)』に向かうし烈な過程を通っているが、中小企業が海外進出を通じてグローバル専門企業になり、外国企業が韓国を拠点に新しい市場を創出するように、顧客が『未生』から『完生』に発展するその道のりを、KOTRAは常に共に歩みたい」と語った。


出所 : KOTRA (2015.01.02)
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