Invest KOREA

水素・半導体・環境分野で19億ドル規模の投資誘致達成
韓米両国の先端産業・未来エネルギー分野の協力強化を期待

KOTRA（社長 ユ・ジョンヨル）は、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の国賓訪米を受け、4月25日(火)午前10時30分（￥現地時間）にワシントンで韓国の産業通商資源部（長官 イ・チャンヤン）主管の「韓・米投資締結式」を開催した。

尹大統領は米韓同盟70周年を記念する国賓訪米で、未来エネルギーである水素インフラ構築のための施設投資をはじめ、国家基幹産業である半導体生産施設の増設など計19億ドル規模の投資を誘致した。同日、尹大統領の臨席のもとで行われた投資締結式で、米国6社は水素・半導体・環境などの分野へ計19億ドル規模の投資締結式を行った。

エアプロダクツ（Air Products）の水素・アンモニア貯蔵および生産施設構築投資計画によると、水素分野における過去最大規模の外国人投資になるとみられる。環境にやさしいグリーンアンモニアの国内導入を通じて、韓国政府の2050年カーボンニュートラル実現にも貢献することが期待される。

グローバル電力半導体市場をリードしているオン・セミコンダクター（ON Semiconductor）は、急増する国内外の電気自動車（EV）需要に対応し、EV用電力半導体の中核素材とされるSiC電力半導体の生産施設を増設する。オンセミはSiC半導体生産に必要な素材と装置、部品などを韓国メーカーから調達する予定で、韓国政府が集中的に育成している次世代電力半導体産業のエコシステム（生態系）構築や国内EV生産基盤の強化に大きく貢献するとみられる。

米プラスチックリサイクル企業であるピュアサイクル（PureCycle Technologies）の廃プラスチックリサイクル生産施設の構築とEMPベルスター（EMP Belstar）の環境配慮型超低温物流体系（Cold Chain）倉庫の増設は、廃プラスチックと廃棄されたエネルギー（LNG冷熱）のリサイクルを通じ、韓国の循環経済構築に寄与する見通しだ。

KOTRAのユ・ジョンヨル社長は、「韓国経済発展のため、戦略産業である半導体、二次電池、バイオ分野の強国である米国との緊密な経済協力は不可欠だ」とし、「これからも米国の先端半導体企業をはじめ、再生可能エネルギーなど次世代産業のリーディング企業の対韓投資拡大に向け積極的に投資誘致活動を展開していきたい」と述べた。



出所：Invest KOREA(2023.04.25.)