Invest KOREA

聯合ニュースによると、

韓国知識経済部は１０日、上半期（１～６月）のＩＴ（情報技術）分野の輸出額が前年同期比５．２％減の７３２億７０００万ドル（約５兆８０００億円）だったと明らかにした。

　輸出の減少は、欧州の債務危機を受けた全般的な需要減少、半導体単価の下落の影響もあるが、携帯電話メーカーによる海外生産の拡大が最大の原因とみられる。上半期の携帯電話輸出額は８８億４０００万ドルと、前年同期比３４．４％の大幅減となっている。

　韓国携帯電話メーカーの海外生産率は、昨年の７７．０％から今年上半期には８０．１％に上昇。特に、携帯電話市場の主力製品に浮上したスマートフォン（多機能携帯電話）の海外生産率は、同期間に５６．８％から７９．９％に拡大した。

　だが、携帯電話を除くＩＴ輸出は３四半期連続で増加している。また、上半期のＩＴ分野の貿易収支は３５２億９０００万ドルの大幅な黒字を計上した。

　メモリー半導体の輸出は前年同期比２２．９％減の９９億８０００万ドル、ディスプレーパネルは同３．９％減の１４８億９０００万ドルとなった一方、モバイルＡＰやマルチメディアプロセッサなどのシステムＬＳＩ（高密度集積回路）は同３１．５％増の１１１億１０００万ドルを記録した。パソコンと周辺機器の輸出は同５．８％増の３６億８０００万ドル。

　上半期のＩＴ輸出額を地域別に見ると、中国（香港含む）向けが前年同期比３．７％増の３６４億５０００万ドル、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）向けが同１０．５％増の７８億７０００万ドルとなった一方、米国向け（７２億１０００万ドル）や欧州連合（ＥＵ）向け（６２億８０００万ドル）、日本向け（３９億６０００万ドル）など先進国への輸出は減少した。

　一方、上半期の輸入額は前年同期比６．５％減の３７９億７０００万ドルだった。

原文記事

出所：聯合ニュース(2012.07.10)