Invest KOREA

聯合ニュースによると、

韓国知識経済部が４日に発表したＩＴ（情報技術）産業輸出入動向によると、９月のＩＴ製品の輸出額は１４０億８０００万ドル（約１兆１０７０億円）、輸入額は６６億７０００万ドルで、７４億１０００万ドルの黒字となった。これまでの最高は２０１０年１０月の７１億８０００万ドル。

　８月から増加に転じた輸出は前年同月に比べ０．３％増加し、輸入は同４．０％減少した。欧州危機など海外経済の減速に伴い韓国全体の輸出額は減少傾向を示しているが、ＩＴ分野の輸出は２カ月連続増加した。

　輸出をけん引したのは携帯電話とシステムＬＳＩ（高密度集積回路）だった。特に携帯電話の輸出は同７．６％増の２１億９０００万ドルで、１年ぶりに増加に転じた。海外生産の割合がやや減った半面、戦略スマートフォン（多機能携帯電話）の欧州向け輸出が増えたため。

　システムＬＳＩの輸出も同８．８％増の２３億２０００億ドルを記録した。輸出増加は３７カ月連続となる。一方、半導体メモリーの輸出は同１５．７％減の１５億７０００万ドルと振るわなかった。

　輸出先別にみると、香港・中国向けが７０億ドルを突破し、過去最高を記録した。欧州向けは１３億９０００万ドルで同１２．７％増加した。日本向けは同２．５％減の６億６０００万ドル、米国向けは同２１．０％減の１２億３０００万ドルだった。

　韓国のＩＴ製品の輸出は、半導体メモリーやディスプレーなど主要品目の需給安定、中国の消費刺激策、米マイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ８」の発売効果、スマートフォンの新製品発売により当面は増加が続く見通しだ。

原文記事

出所：聯合ニュース(2012.10.04)