本文のショートカット メインメニューのショートカット

投資ニュース

  • Home
  • Invest KOREAの紹介
  • ニュースルーム
  • 投資ニュース
韓国の実体経済・金融指標が改善 内需回復は遅れ
作成日
2013.09.17
제목 없음

韓国経済の二極化が進行し景況感が改善しない一方で、実体経済や金融の指標が好転している。本格的な景気回復とは言い切れないものの、期待感が高まる要件が増えている。一部民間経済シンクタンクは成長率見通しの上方修正を検討中だ。

 金融業界などによると韓国金融市場は最近の株価上昇やウォン高を背景に、米国の量的緩和縮小の決定を前に一息ついている状態だ。

 韓国総合株価指数(KOSPI)は11日に3カ月ぶりに2000台を回復し、ウォン・ドル相場も10日の終値が1ドル=1084.1ウォンまで上昇した。量的緩和縮小に対する懸念にもかかわらず韓国経済を高評価する外国人投資家の資本が流入している影響が大きい。

 実体経済指標も緩やかに回復の兆しを示している。特に輸出は8月に前年同月比7.7%増の463億7000万ドル(約4兆6040億円)を記録した。前年同月比の増加率は6月に1.0%、7月に2.6%と上昇している。7月まで18カ月連続の黒字を記録した経常収支の黒字額は今後も増加を続けるとの観測が強まっている。

 民間シンクタンクの現代経済研究院は6月に発表した今年の成長率見通し(2.6%)の上方修正を検討している。同院研究員は「各種指標の改善も景気回復に対する期待感を高める要因になる」と述べた。韓国金融研究院は今年の成長率見通しを2.6%から2.8%に引き上げている。

 ただ、個人消費は回復が依然弱く投資も不振なため、対策が求められる。国内総生産(GDP)統計によると4~6月期の個人消費は前四半期比0.8%増加し、1~3月期(同0.4%減)よりわずかに改善したが、増加率は0%台に過ぎない。設備投資も4~6月期に0.2%減少した。

 経済状況に対する消費者の心理を総合的に示す韓国銀行(中央銀行)の消費者心理指数(CSI)は8月に105となり、3カ月連続で横ばいだった。CSIは基準値100を超えると景気が上向くと見る人が多いことを意味し、100を下回るとその逆となる。

 現代経済研究院の研究員は「輸出中心の大企業と国内市場中心の中小企業間の格差をはじめとする二極化構造の中、巨額の個人負債などが個人消費改善を妨げている。漠然とした不安心理も大きい」と分析した。

原文記事

出所:聨合ニュース(2013.09.15)

メタ情報