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中国国際金融公社が韓国企業に投資するファンド
作成日
2022.01.18



中国国有投資銀行の中国国際金融公社(CICC)が、バイオなど韓国の新成長産業に投資する4兆ウォン(約3883億円)規模のファンドを造成する。

韓国を足がかりに、汎アジアファンドへ拡大する構想だ。

米中の覇権競争が加速する中、中国が、戦略的な産業分野の海外企業に対する積極的な投資と誘致に乗り出した。

9日、政府と投資銀行(IB)業界によると、CICC系列会社のCICCキャピタルが最近、別法人CICCアクセントを設立し、3000億ウォン(約291億円)、1兆ウォン(約970億円)規模のファンド造成作業を行っている。

CICCアクセントは、ファンド造成額を4兆ウォンまで拡大する計画だ。

ファンドの主要投資者(LP)に、韓国の主要大企業が大部分参加したという。

最近、韓国を訪れたCICC高位関係者は「中国進出を望む韓国企業の熱い熱気を確認した」とし「中国投資者と韓国企業をつなぐ多様な案を悩んでいる」と述べた。

○半導体·バイオ·新素材

CICCアクセントは、40あまりの韓国の中堅企業を1次投資対象に決めた。

このうち、中国進出のシナジー効果が大きい10社あまりが最終選択を受ける見通しだ。

投資分野は、半導体やバイオ、新素材など、有望新産業に集中される見通しだ。

今回の投資は、世界的な供給網分野で、韓国など北東アジア諸国の重要性が大きいという点が影響を及ぼしたという分析だ。

また、米国との貿易摩擦が深刻化し、周辺国との経済的同盟の拡大に中国政府が神経を使っているという評価も出ている。

産業界では、CICCアクセントの4兆ウォン規模の投資を、最近、韓国と中国企業間協力強化傾向の延長線と解釈する見方が多い。

中国1位のコバルト精錬業者である華油コバルトは先月、LG化学と慶尚北道亀尾(クミ)に年6万トンを生産する両極材工場を建てることで合意した。

双竜自動車も先月、中国の電気自動車·バッテリーメーカーBYDのバッテリーを装着した電気自動車を来年生産する計画だと発表した。

同月、中国の吉利自動車やフランスのルノーも、韓国に合弁法人(JV)を立ち上げ、ルノーサムスン自動車釜山(プサン)工場で車両を生産することにした。

政府関係者は「先月以降に出た一連の投資決定は中国政府の許可なしでは不可能だ」とし「韓国産業界とのつながりを探そうとする中国の動きが拡大している」と説明した。

韓国の半導体関連企業も、中国のラブコールを相次いで受けている。

技術力を持っている韓国企業のうち、米国に輸出しない企業が、中国企業の最優先投資対象に上がっていることが分かった。

韓国金融研究院のチ·マンス研究委員は「中国が、ほかの国と経済的に密接に絡むことが、米主導の中国孤立策を避ける方法だと判断したようだ」とし「中国市場を渡しながらもテスラ1号海外工場を上海に許可した理由」と述べた。

記者 イ・ジフン lizi@hankyung.com
<著作権者(c)韓国経済。無断転載・再配布禁止。>

原文記事
出所:韓国経済(2022.01.10)
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