本文のショートカット メインメニューのショートカット

韓国進出の成功事例

  • Home
  • Why KOREA
  • 韓国進出の成功事例
DHRインターナショナル・コリア(DHR International in Korea)
作成日
2015.03.13

最高の経営者を探して
「DHRインターナショナル・コリア」は、国内外企業のリーダーを発掘し、韓国での成功をサポートする。

あなたはCEOを募集する採用広告を見たことがあるのか?
企業は一般的に、最高経営幹部(「C」という文字で始まるCEO=最高経営者、CFO=最高財務責任者、CIO=最高情報責任者など)の採用広告を出さない。その代わり、DHRインターナショナルのような経営幹部専門サーチファーム(search firm)に依頼する。

世界では5番目、韓国では最大の外資系経営幹部専門サーチファームであるDHRインターナショナルは、韓国で事業活動を展開する外国企業の外国人経営幹部に対する需要増加を受け、2年前韓国にソウル事務所を設立した。韓国は造船や携帯電話、半導体、その他の産業で世界をリードしており、アジアでの事業拡大を図る多くの企業が韓国を選択している。

DHRインターナショナル・コリアのフィリップ・ティロ(Philippe Tirault)社長は、「韓国への進出なしには、世界のトップランナーとは言えません。韓国は非常に戦略的な市場です」と話す。

DHRインターナショナルは米国に本部を置いており、全世界に52の事務所を展開している。顧客はDHRインターナショナルに、才能ある経営幹部発掘の権限を委任する。産業分野別の特性を調査し、最も適切な人材を見出すため、100人以上の候補者に連絡を取るなど、人材発掘作業には多くの時間がかかる。自社の保有データベースの中から人材を選ぶ、一般のサーチファームとは差別化されている。

「CEOの座に就くのは、最も優秀な人物でなければなりません。経営幹部の能力は、企業の運営に直接的な影響を及ぼすからです」と、ティロ社長は語る。

1980年代半ばから韓国で働いてきたティロ社長は、韓国で最も優秀な人材を探す方法を知っている。30年前、ソウルで銀行員として勤めていた彼は、外国企業の韓国進出をサポートする過程で、外国企業が人材発掘に困難を感じることを目にした。そこで韓国で経営幹部専門サーチファームを設立・運営し、他のアジア太平洋地域でも成功を収めた。会社を売却した後、ティロ社長は世界的に有名な、ある経営幹部専門サーチファームの韓国支社で8年間勤務し、2年前にはDHRインターナショナル・コリアに合流した。

「韓国の優れた人的資源は、韓国を代表する要素の一つだと思います。彼らの実力だけでなく、仕事に対する情熱、忠誠心、肯定的なエネルギーが得られることも、非常に重要な部分です」。ティロ社長とDHRインターナショナル・コリアの14人の職員は、ほとんどが外資系である顧客企業の経営幹部として、韓国人を推薦することが多い。同社は産業、金融、日用品、専門サービス、技術、医薬品などの部門を専門とし、アジア太平洋地域で2番目に多い売上を達成している。

昨年は、外国企業が同社の売上の8割を占めた。しかし最近韓国企業の依頼が増加傾向にあるため、今後5年以内にほとんどの採用作業が韓国企業のために行われるようになると、ティロ社長は予想した。

韓国企業、中でも大手企業は外部からの経営幹部採用の必要性を実感しており、外国人経営幹部が合流した際のメリットについてもよく理解している。海外進出を図る韓国企業が海外に支社を設立する場合、全ての支店に韓国人駐在員を派遣するのは不可能だ。

1980年代に韓国に進出した外国人投資企業も、これと似たような経験をしたことがある。ほとんどの外国人投資企業が自国民を代表に据えていたが、現地化及び現地人経営者が韓国での成功のカギであるとわかった今日では、多くの外国人投資企業が韓国人経営者を採用している。

「韓国式経営を追求しているわけです。韓国で韓国人より経営がうまくできる人はいませんから」

DHRインターナショナル・コリアは、中国で事業を展開するドイツ自動車メーカーがら、人材発掘の依頼を受けたことがある。彼らが試みた外国式経営、外国式経営を導入した中国式経営、中国式経営は全て失敗した。そこでDHRインターナショナル・コリアは、韓国の強力な自動車産業や中国との文化的な類似性を考慮し、韓国人を代表職として推薦した。その結果は成功だった。

ティロ社長によると、最近の外国人投資企業は第1志望として韓国を好むだけでなく、中国ですでに進行中の事業を韓国に移している。
DHRインターナショナル・コリアのコンサルタントも兼務しているティロ社長は、「事業を営むためには、実力のある技術者と安定的で企業に優しい環境、そして勤勉・誠実な人材が必要です。このためアジアに目を向けてみると、韓国ほど適した国はないことに気づくでしょう。本当に興味深いことです」と話す。

グローバル企業は韓国で研究開発(R&D)センターの設立を推進し始めている。これを受け、韓国はR&Dハブとして急浮上している。ティロ社長は、韓国にR&Dセンターを設立した企業は、自らの選択に大満足していると説明する。DHRインターナショナル・コリアはこのような発展・成功を受け、今年職員を拡充し、今後3年以内に企業規模を2倍以上拡大する計画だ。韓国は現在成長中の国であり、最高経営幹部の需要も増加するだろう。

ティロ社長は、「私たちにとって、韓国はアジアで最も重要な市場です」と話す。


By Chang Young (young.chang@kotra.or.kr)
Executive Consultant / Invest Korea


ご存知ですか?
ㆍ経営幹部級採用には、少なくとも2~3ヶ月の長い期間がかかる。
ㆍティロ社長は専門的でないとの理由から、「ヘッドハンター」という用語を好まない。
メタ情報