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米国を猛烈に追い上げる韓国の原発、海外輸出に弾み
作成日
2015.03.09

聨合ニュースによると、

強化された米国の事前審査を通過…本審査でも通る可能性大
韓国原発の競争力・信頼向上に期待感

【ソウル聯合ニュース】イ・ウン記者=中東や欧州など海外で存在感を高めつつある韓国の原子力発電技術の輸出に弾みがつくものと期待される。

韓国の最新の原発である「APR1400」の標準設計が4日(現地時間)、厳しいことで知られるアメリカ合衆国原子力規制委員会(NRC)の設計認証事前審査を通った。

本審査を経て最終設計認証を受けるまでは今後約4年がかかるものと見られるが、米当局の本審査への移行要件が大幅強化されて以来、事前審査を通過した初の事例であるため、設計認証の取得には問題ないという見方が強い。

「APR(Advanced Power Reactior)1400」は、韓国の技術で開発した加圧水型原子炉で、1400MW(メガワット)級の大容量だ。最近、サウジアラビアへの輸出が決まった10万kW(キロワット)級スマート原発の14倍の規模だ。

韓国では、現在建設中の新古里(シンゴリ)3・4号機と新ハンウル1・2号機に適用されている他、2009年アラブ首長国連邦(UAE)にも4基を輸出し、建設を進めている。

原発設計に対するNRCの認証は、医薬品に対する米食品医薬品局(FDA)の認証に例えることができる。

米市場に医薬品を販売するためにはFDA審査を通ることが義務付けられているように、NRCから設計認証を取得できなければ米市場に原発を供給することはできない。

FDA認証は米現地での医薬品事業には欠かせない資格要件であり、世界市場で安全性を立証する主な根拠として広く通用している。

これと同じように、NRCの設計認証は米国はもちろん、世界原発業界で信頼度の高い技術力指標として認められているため、全般的な原発輸出の基盤を強化することができる。

米国は世界原子力発電量の3割を占める最大の原発市場で、現在99基の原発が稼動中であり、5基を追加的に建設している。

10~20年後にはこのうち約30基の運転が終了し、これに代わる新規原発が必要になると予想される。

このような米原発市場を巡り、現在米国内企業や日本、フランス、ロシア企業などが競争を繰り広げている。

今後APR1400が設計認証を取得すれば、米市場で先発企業と並んで競争できるようになる。

韓国は1959年米国の支援を受けて原発技術の開発に着手してから50年後の2009年12月、ヨルダンで1400MW規模の研究用原子炉建設事業を受注し、原発輸出の第一歩を踏み出した。

さらに同月UAEから計400億ドル(47兆ウォン)規模の原発(APR1400)4基の建設工場を受注し、本格的な商業用原発の輸出が始まった。

その後も、タイとマレーシアから研究用原子炉構築事業を受注しており、トルコやアルゼンチン、ベトナムなどとも原発事業を推進している。

昨年11月には、韓国原子力研究院コンソーシアムがオランダ・デルフト工科大学から研究用原子炉を改造し、冷中性子研究設備を構築する1900万ユーロ(250億ウォン)規模の事業を受注し、欧州市場にも進出した。

世界原発市場はかつてからの原子力大国の米国、フランス、カナダに続き、ロシアや日本などが加わり、競争が熾烈化している上、最近は中国も参入の準備を進めている。

このような中、韓国水力原子力が推進している米設計認証は、技術競争力を一層強化し、信頼を高めることで、韓国原発への需要増加につながるものと、業界では期待している。

abullapia@yna.co.kr

<著作権者(c)聨合ニュース。無断転載・再配布禁止。>


原文記事
出所:聨合ニュース(2015.03.05)

**本内容は上記のウェブ版に掲載されている記事を訳したものです。
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