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聨合ニュースによると、
レアメタルは埋蔵量が少ない、あるいは抽出が難しいものの産業用需要が大きい金属の総称。自動車、バッテリー、風力・太陽光発電システムなどに幅広く使われている。韓国はレアアースを含む35種類をレアメタルと指定し、管理している。
主に輸入しているのはニッケル、ケイ素(シリコン)、リチウム、パラジウム、モリブデン、チタンなどで、これらレアメタルの価格はここ1年間で1.5~2.5倍に上がった。
産業通商資源部の関係者は、レアメタルの需要は急増しており世界的に争奪戦も激しくなっているが、埋蔵・生産地が一部の国に偏っているため供給不安の懸念があるとし、対策では韓国産業界が安心できるよう、安定した供給網(サプライチェーン)を構築することに焦点を合わせたと説明した。
レアアースは中国の生産量が世界の63%を占め、コバルトはコンゴ民主共和国が70%を生産している。
米国はレアアースをはじめとする主要品目のサプライチェーン強化に取り組むなど、主要国もレアメタルの確保に力を入れている。
こうした状況を踏まえ、韓国政府は安定供給に向けレアメタルの平均備蓄量を現行の56.8日分から100日分に増やす。
専用の備蓄地の確保と増築を検討するほか、現在は調達庁と韓国鉱物資源公社に分散しているレアメタルの備蓄・管理機能も鉱物資源公社に一元化する計画だ。
レアメタルの産出国とはサプライチェーン協力を強化する。
また、2025年までにレアメタル関連の中核企業100社を育成する計画だ。
現在、35種類のレアメタルを加工・処理・リサイクルする韓国企業は125社ある。
韓国の企業は、原料や基礎素材は大半を輸入に頼っているものの、化合物・金属・部品などの中間素材と最終財では競争力優位に立っている。
政府は金融投資、資金融資、量産テスト・実証設備支援、人員派遣など、企業に合わせた支援策で成長を後押ししていく考えだ。
文勝ウク(ムン・スンウク)産業通商資源部長官は、レアメタルは少量を加えるだけで素材の品質を高め、ハイテク産業や再生可能エネルギー産業に不可欠なことから「産業のビタミン」のような存在だと説明。
「安定的なレアメタルのサプライチェーンを構築し、『レアメタル安心国家』を実現する」と意欲を示した。
tnak51@yna.co.kr
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原文記事
出所:聨合ニュース(2021.8.5)