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2024年の韓国内外の環境変化と産業別の影響
2024年の国内13大主力産業の部門別見通し
(輸出)グローバルICT需要の回復とベース効果の影響でIT新産業群が輸出拡大をけん引し、前年比で5.2%増となる見通し。
ㆍ 13大主力産業の輸出額: (2022) 5,365億ドル → (2023) 4,799億ドル → (2024) 5,047億ドル
ㆍ 13大主力産業の輸出の割合: (2022) 78.5% → (2023) 76.3% → (2024) 76.0%
- (機械産業群) 主要輸出市場の需要拡大により一般機械(1.0%)と自動車(2.0%)の輸出が引き続き増加し、造船(10.2%)は二桁の成長が続くと予想され、機械産業群全体では2.7%増となる見通し
- (素材産業群) 新興国の需要増、先端素材の輸出拡大及びベース効果で、鉄鋼(1.4%)、繊維(2.0%)及び精油(1.0%)の輸出増が予想される一方、石油化学(-0.5%)の場合、単価下落の影響で横ばいとなり、産業群全体では0.7%増の見通し
- (IT新産業群) グローバルIT製品及び革新医薬品の需要増とベース効果で、半導体(15.9%)、情報通信機器(12.7%)、バイオヘルス(4.6%)など主要産業の輸出が増加し、産業群全体では11.4%増え、韓国経済の輸出拡大をけん引するが、二次電池は小幅に減少(-2.6%)する見通し
(内需)ICT新製品の発売と輸出用中間財の需要増でIT新産業群の内需は回復する見通しであり、素材産業群は下半期に経済指標の改善で小幅な成長が予想される。
- (機械産業群) 造船(84%)は大幅な増加が維持され、一般機械(-3.4%)は設備投資の増加で減少傾向が鈍化するが、自動車(-2.0%)は累積された繰延需要の実現及び購買環境の悪化によって減少に転換
- (素材産業群) 下半期の川下産業の回復で鉄鋼(0.6%)、精油(1.5%)、石油化学(1%)において内需の成長が予想される。ただ、不動産景気の不確実性と民間消費の萎縮が成長を制約
- (IT新産業群) 半導体(9.4%)、情報通信機器(5.4%)の内需が回復し、バイオヘルス(10.7%)の高い成長傾向が続くものと予想される一方、二次電池(3.3%)は電気自動車市場の成長鈍化によって前年(68.8%)に比べて小幅な増加率となる見通し
(生産) 輸出と内需の回復でIT新産業群の生産拡大が期待される一方、素材産業群は制限的な増加、機械産業群は小幅な減少が予想される
- (機械産業群) 内需と輸出の不振で自動車(-2.3%)は減少し、一般機械(-1.1%)の生産は国内需要の回復によって減少幅が鈍化すると思われ、造船(7.9%)は受注残の数量の引き渡しで増加する見通し
- (素材産業群) 需要環境の改善と稼働率の正常化で鉄鋼(0.9%)、精油(1.8%)、石油化学(0.6%)において小幅な増加が予想され、繊維(-1.4%)は需要不振及び国内生産基盤の弱体化により減少する見通し
- (IT新産業群) 内外のIT需要の回復を受けて情報通信機器(7.2%)、半導体(17.5%)、ディスプレイ(3.6%)、バイオヘルス(4.6%)の生産が増加する見通しであるが、海外生産の拡大によって家電(-0.7%)は減少し、輸出用バッテリーの生産減で二次電池(1.1%)は小幅な増加が予想される
(輸入) 内需回復が予想されるIT新産業群の輸入拡大で前年比5.8%増が予想される
- (機械産業群) 造船は海外資機材の輸入を受けて増加し、自動車は高級車需要の拡大で増加するが、輸入規模の大きい一般機械の減少傾向によって機械産業群全体では1.3%減になる見通しである
- (素材産業群) 石油化学用石油製品の輸入と低中価衣類の輸入拡大により精油と繊維の輸入増が予想され、石油化学と鉄鋼は2023年と似たような水準になる見通しである
- (IT新産業群) IT新産業群の輸入は国内ICT及びバイオヘルス産業の内需拡大、海外ブランドの需要増、国内の輸出用中間財の輸入増により前年比10.4%増が予想される
- (機械産業群) 自動車、造船、一般機械
- (素材産業群) 鉄鋼、精油、石油化学、繊維
- (IT新産業群) 情報通信機器、家電、半導体、ディスプレイ、二次電池、バイオヘルス
※ 出所:産業研究員(kiet.re.kr)
<本稿の内容は、筆者の個人的見解であり、必ずしもKOTRAの見解ではありません。>