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産業動向

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[6月] 産業動向
作成日
2022.06.14
Industrial Trends

産業全般

2022年3月、韓国の産業活動は鉱工業生産及びサービス業生産がともに増え、全産業の生産が増加しました。
3월 한국의 산업 활동
全産業生産 鉱工業 サービス業 小売販売 設備投資 建設出来高
‘22.2→3月
(前月比、%)
∆0.3→1.5 0.3→1.3 ∆0.4→1.5 0.0→∆0.5 ∆5.6→∆2.9 ∆7.8→∆0.3
鉱工業生産は半導体生産の小幅な調整にも関わらず、食料品(自宅待機用など)、船舶などを中心に6ヵ月連続上昇しました。製造業の平均稼働率は78.9%で9年2ヵ月ぶりの最高水準を記録しました。サービス業生産は金融商品取引の増加、ソーシャルディスタンス措置の緩和による外部活動の拡大などで9ヵ月ぶりに最大幅の上昇を示しました。

小売販売は、飲食料品・医薬品などの*非耐久財において増加しましたが、前月の大幅な*ベース効果などによる*耐久財の減少などの影響で下落しています。設備投資は不安定なサプライチェーンなどにより機械類・輸送装備でともに減少しました。
*耐久財: 長期間の使用により、得られる便益の流れが徐々に消耗されていく財貨
*非耐久財:短期的な使用によって消耗されてしまうもの。
*ベース効果:経済指標を評価する過程で基準時点と比較時点の相対的な数値によってその結果に大きな違いが現れる現象。
3月の産業活動は全般的に、鉱工業・サービス業の同時改善で産業生産が大きく反騰するなど生産面の回復の流れが続いているものの、オミクロン株の拡大、サプライチェーン問題など国内外の環境による影響で支出面は多少振るわない状況です。しかし、二桁の輸出増加が続き、最近の感染者数の減少やソーシャルディスタンスの解除措置などによる経済心理の回復は今後の指標の動きに肯定的な影響を及ぼすと思われます。

インフレーション圧力の上昇、ウクライナ事態の長期化や中国のロックダウンによるサプライチェーンリスクの深刻化への懸念、主要国の通貨政策転換の加速化の可能性など、海外の不確実性が続いていることを受け、韓国政府は国内外リスクへの対応に万全を期し、生活物価など国民生活の安定及び景気回復力を維持するための政策的な対応に全力を尽くすものとみられます。

※ 出所 : 企画財政部 (moef.go.kr)

産業別動向

自動車

3月の内需は生産に支障が生じ、前年同月比19.2%減少しました。中国での新型コロナウイルスの再拡大による部品調達の問題で生産量が減少したことを受け、国産自動車の内需販売は21.2%減少し、輸入自動車は登録台数が前月比28.1%増加したものの、供給不足が続き、前年同月比8.7%減少しています。

3月の輸出は新型コロナウイルスとロシア‐ウクライナ事態により減少に転じました。完成自動車は、電気自動車が前年同月比72.2%増加しましたが、ロシアとウクライナへの輸出がそれぞれ82.7%、99.8%減少したことで9.7%減少しました。

造船

3月の輸出は高価格のガス運搬船をはじめとする船舶の輸出が大きく減り、前年同月比35.9%減少しました。2021年は船舶輸出が多かった反面、2022年には2020年の新型コロナウイルスによる「受注絶壁」で引渡数量が減少したためです。

一般機械

3月の輸出は前年同月比3.0%増加した48億5,500万ドルで、3月基準で史上最高の輸出額を達成し、13ヵ月連続で増加を維持しています。ウクライナ事態の悪化により対ロシア(‐44.7%)、対ウクライナ(‐98.1%)の輸出は大きく減少しましたが、先進国を中心に建設、交通及びデジタルインフラの投資が活発に行われ、建設装備及び加工・工作機械の好調が続いています。

鉄鋼

3月の輸出は、グローバル需要の回復や輸出単価の上昇が続いたことで前年同月比26.8%増加しています。EUの建設景気の回復と需給不安、中南米、インド、中東などでの建設・自動車部門の稼働率上昇、相次ぐグローバル鉄鋼価格の引き上げにより10ヵ月連続で30億ドル以上の高い輸出実績を達成しています。

精油

地政学的な不安定性が深刻化し、原油価格及び輸出単価の上昇幅が拡大しました。2月の生産は内需の場合、潤滑油及び航空油の需要拡大により3.9%増加し、輸出量はガソリン、軽油、航空油及び潤滑油などの輸送用石油製品の輸出拡大で12.2%増え、前年同月比3.0%増加しました。 3月の輸出額は単価の上昇及び数量の拡大で前年同月比90.1%増加しました。

石油化学

3月の輸出は川下産業の需要拡大や原油高、単価上昇などの影響で増加傾向が続いています。川下産業の需要拡大及び輸出単価の上昇の影響で輸出額は54億2,000万ドルとなり、史上最大の実績を達成しました。建設、自動車などの川下産業の景気回復基調が続き、合成樹脂、合成ゴムなどの輸出は増加傾向を維持しています。また、衛生用品の需要増や国際原油価格の上昇による単価上昇で中国、ASEAN、日本、中東などの主要輸出地域で全体的に輸出が伸びています。

無線通信機器

3月の輸出は世界の携帯電話市場の高成長、部品価格の上昇、そして国内企業の新製品発売などの効果により前年同月比44.5%増加しました。フォルダブルフォンを中心としたプレミアム製品(400ドル以上)の輸出増に加え、中低価格の携帯電話の市場シェアが拡大し、中国、米国、欧州への輸出がそれぞれ79.8%、50.8%、40.9%伸びました。

半導体

3月の輸出額は131億1,800万ドルで前年同月比38.0%増加しており、月別輸出額の史上最高記録を更新しました。2020年7月以降、輸出は20ヵ月連続増加しており、特に11ヵ月連続で100億ドルを突破しました。昨年4月から今年3月まで、輸出増加率は毎月最低24.0%を超えており、大幅な増加傾向が続いています。
* 同期間最高値:2021年8月(+42.6%)、最低値: 2022年2月(+24.0%)

ディスプレイ

3月の輸出はスマートフォン用パネルの高付加価値化で前年同月比48.4%上昇し、12カ月連続増加しています。LCDの輸出はパネル価格の上昇により14.1%増加し、LTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide(低温多結晶酸化物))、フォルダブルパネルなどの高付加価値有機EL(OLED)パネルの輸出需要の増加で有機EL(OLED)の輸出は71.8%増加し、昨年9月以降、19ヵ月連続増加しています。

※ 出所 : 産業研究院(kiet.re.kr)

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