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産業動向

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[2023年6月] 産業動向
作成日
2023.06.09
Industrial Trends

産業全般

2023年3月の韓国の産業活動は、全産業生産が鉱工業とサービス業の増加によって増えました。消費は良好でしたが投資はやや足踏み状態でした。また、投資は設備投資と建設投資がいずれも減少しています。
3월 한국의 산업 활동
全産業生産 鉱工業 サービス業 小売販売 設備投資 建設出来高
‘23.3月(%) 1.6 5.1 0.2 0.4 ∆2.2 ∆3.3
3月の鉱工業生産は、通信放送装備は31.5%減少したものの半導体と自動車がそれぞれ35.1%、6.5%増え、前月比5.1%増となりました。サービス業生産は、不動産、金融保険がそれぞれ3.1%、1.8%増加し、前月比0.2%の小幅な増加となりました。小売販売は、準耐久財は1.1%減少しましたが耐久財と非耐久財がそれぞれ0.4%、0.7%改善し、前月比0.4%増となりました。設備投資は、特殊産業用機械など機械類 投資が0.5%増えましたが船舶など輸送装備投資が9.7%減り、前月比2.2%減少しました。建設投資は、社会資本執行の増加などで土木工事の実績が12.2%増えましたが資材需給の遅延等で建築工事実績が7.6%減り、前月比3.3%減少しました。一致指数循環変動値は0.6p上昇し、先行指数循環変動値は在庫増加、機械類の内需出荷の減少などで0.3p下落しました。 2020年下半期以降、実体経済の悪化が続く中、今後の景気の流れに上昇要因と下落要因が混在している様子が見られます。生産面では中国の リオープン(経済活動再開)効果への期待感、サービス業生産の緩やかな改善の流れなど肯定的な要因があります。しかし、グローバル景気の回復傾向が弱まる可能性や半導体など主力品目の輸出、IT不振などの負担要因もあります。消費・投資の場合、租税特例制限法改正案の施行、内需活性化対策の推進、インフレ鈍化、消費者・企業心理の改善など肯定的な要因がありますが、半導体減産による短期的な投資調整や建設景気の不確実性、家計負債の負担などリスク要因もあります。

※ 出所: 企画財政部(moef.go.kr)

産業

自動車

‘完成自動車の輸出規模が月60億ドルを突破し、月額基準で最高実績を記録’
→ 2月の生産は前年度のベース効果により前年同月比で増加となりましたが、部品供給問題で前月比減少となりました。しかし、3月の内需は昨年の部品調達問題によるベース効果と溜まっていた待機需要で前年同月比20.6%増加しました。3月の輸出は、エコカー輸出の増加と前年度のベース効果により前年同月比39.6%増となり、2ヵ月連続で二桁の増加となりました。完成自動車は、95.7%増えた電気自動車の輸出とともに米国とEUへの輸出が64.2%の二桁の増加となりました。

造船

‘生産と受注がいずれも増加し、生産指標の回復が続く’
→ 景気不況により世界の船舶受注量が減少する中で、エコ船舶に強みを持っている韓国は、H-Line海運のLNG運搬船とCMA CGM、HMMのメタノール燃料船を大量で受注したため、2月の受注は前年同月比62.6%増えた168万CGTとなりました。2月の輸入は前年同月比22.2%増加していますが、それは生産指標の改善による資機材の輸入増とともに中国から大規模で輸入された船体ブロックの影響と推定しています。3月の輸出は、高価のロシアLNG-FSUの引き渡しがあったものの中小型船舶が中心だったため、前年同月比24.3%減少しました。

一般機械

‘中国の景気回復が遅れ、対中国輸出不振が深刻化’
→ 2月の生産は内需と輸出がいずれも反騰し、前年同月比8.6%の小幅な増加となりました。輸出と内需販売がそれぞれ12.8%、7.0%増加し、生産は前年同月比、前月比のいずれも増えました。2月の輸入は24億1,700万ドルで前年同月比3.1%増となりました。3月の輸出は対中国輸出の不振と前年同月比実績の好調によるベース効果で前年同月比0.8%の小幅な減少となりました。

鉄鋼

‘生産回復傾向、グローバル鉄鋼安による輸出減少が続く’
→ 2月の鉄鋼生産は操業日数の減少及び輸出不振の影響で前年同月比2.1%減少しました。2月の輸入は数量基準で増加したにもかかわらず、前年度の高い輸入単価によるベース効果で前年同月比0.4%減少しました。3月の輸出は米国、EU、アセアンなど主要輸出対象国への輸出減と前年度の高い輸出単価によるベース効果で前年同月比10.7%減少となりました。

精油

‘輸出は単価下落により25ヵ月ぶりに減少へ転換’
→ 2月の生産は内需不振が続き、前年同月比0.5%減少しました。3月の輸出額は46億ドルとなり、前年同月比16.6%減少しました。輸出額は航空油中心の輸出数量の拡大及び精製マージンの上昇にもかかわらず、国際原油価格のベース効果による相対的な輸出単価の下落で前年同月比で減少となりました。輸出数量は前年同月比3.4%増えましたが、輸出単価は19.4%下落しました。

無線通信機器

‘世界スマートフォン市場の回復が遅れ、3月の輸出は42.3%の大幅な減少’
→ 2月の生産は前年同月比43.9%の大幅な増加となり、出荷も20.6%増えたことで稼働率も32.3%上昇しました。2月の輸入は携帯電話を中心に前年同月比4%減少しました。2020年11ヵ月連続で減少していた輸出は2023年1月17.7%増に 転じましたが、再び減少しました。対中国輸出が前年同月比43.2%減、対米国輸出が40.8%の大幅な減少となり、アセアン地域への輸出も17.2%減少しました。

半導体

‘半導体景気不振に緩和の兆し’
→ 2月の半導体生産と出荷は前年同月比でそれぞれ41.8%、41.6%減少しました。前月比の生産も-17.1%の大幅な減少を示しており、半導体需要の減少が続いていることから前年同月比の在庫増加率も33.5%へと大幅に拡大しました。3月の輸出額は85億9,800万ドルで前年同月比34.5%減となり、長期間の増加傾向が終わってから8ヵ月連続の減少となりました。

ディスプレイ

‘景気不況による需要減で輸出が大幅に減少’
→ 2月の生産はスマートフォン、テレビなど主なディスプレイ製品の販売不振によるパネル需要の鈍化で減少となりました。今年3月の輸出はグローバルな景気鈍化によるディスプレイ製品の販売減少によって41.6%減り、10ヵ月連続で減少しました。
* 輸出は直前月、生産は前々月資料が統計庁の最新資料です。ご参考ください。

※ 出所: 産業研究院(kiet.re.kr)

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