産業動向
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産業全般
全産業生産 | 鉱工業 | サービス業 | 小売販売 | 設備投資 | 建設出来高 | |
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‘22.7月(%) | ∆0.1 | ∆1.3 | 0.3 | ∆0.3 | ∆3.2 | ∆2.5 |
7月の産業活動実績を通じて全般的な回復基調が維持されていることが確認できますが、グローバルインフレ・成長鈍化・利上げなど対外的側面で厳しい状況が続き、今後の景気の不確実性が高い状況です。生産面ではサービス業生産の回復基調、国際原油価格及び原材料価格の下落、サプライチェーン不安の一部緩和などが肯定的な要素ですが、グローバル景気の下方圧力による輸出増加傾向の鈍化、半導体単価の下落、製造業の在庫増加などが生産回復の流れに負担になる可能性があります。消費・投資の場合、持続的な雇用改善の流れや鉄筋価格の上昇傾向の鈍化などが肯定的な要素ですが、8月の集中豪雨による消費及び建設活動への影響の可能性、高物価及び持続的な利上げ、金融市場の変動性の拡大など、不安要因が潜在しています。
※ 出所:企画財政部 (moef.go.kr)
産業別動向
自動車
→ 中国上海のシャットダウンの解除と車両用半導体の供給問題が一部緩和されたことを受けて6月の生産は前年同月比2.8%増加しましたが、出荷は貨物連帯*の輸送拒否によって販売に支障が生じ、1.3%減少しました。6月の内需は供給量不足が続いて前年同月比2.8%減少し、6月の輸出は貨物連帯のストライキの終了と電気自動車輸出の好調で前年同月比17.7%増加し、最高の実績を記録しました。
造船
→ 国際通貨基金(IMF)が中国経済の低迷、ロシア戦争、高インフレなどで世界経済の成長率を0.4%p下方修正するなど、世界の景気が持続的に悪化していますが、上半期の世界の船舶発注は前年同期比16%減に止まり、予想より良い市況となりました。7月の輸出は2020年コロナ禍による受注絶壁の影響は続くものの、海洋プラントを中心に前年同月比29.2%増加しており、6月の輸入は船舶用部品は増加しましたが、貨物船が大幅に減り、前年同月比29.4%減少しました。
一般機械
→ 6月の生産は設備投資と機械受注の増加にもかかわらず、内需と輸出が両方とも振るわず前年同月比4.0%減少しました。7月の輸出は主要国の持続的なインフラ投資にもかかわらず、グローバル景気鈍化による需要不振の煽りを受け、前年同月比2.9%減少しました。6月の輸入は前年同月比4.5%減少した27億2,200万ドルとなっています。
鉄鋼
→ 6月の生産は設備の定期点検・補修の終了による板類の増産の影響がありましたが、建設産業などの需要産業の不振により前年同月比2.4%減少しました。7月の輸出は輸出単価が維持される中、内需の低迷や為替レートの急騰の影響で輸出の割合が拡大し、前年同月比5.2%増加しました。6月の輸入は中国などの安売り攻勢が深刻化して持続的に増えていますが、輸入単価の下落が反映され、前年同月比7.8%増に増加幅が縮小しました。
精油
→ 持続的な原油高による全般的な石油製品需要の萎縮で6月の内需は11.0%減少しましたが、生産は精製マージンの好調による稼働率の向上で前年同月比2.3%増加しました。7月の輸出は原油高及び高い精製マージンの持続による単価上昇及び輸出量の拡大で67億2,000万ドルとなり、史上最高実績を更新しました。
無線通信機器
→ 中国の「ゼロコロナ」政策による地域のシャットダウン及び経済成長の低下の影響、サプライチェーンの不安や原材料価格の上昇など、グローバル景気の鈍化により、スマートフォンを含むICT最終財の需要が減少したことで、7月の輸出は中国と米国を中心に前年同月比3.5%減少しました。6月の生産及び出荷は前年同月比でそれぞれ6.1%、3.8%増加して上半期の減少傾向が反転されており、それを受けて稼働率も5.3%上昇しました。
半導体
→ 6月の半導体の生産と出荷は前年同月比でそれぞれ23.9%、5.1%増加して売上の好調を後押ししていますが、前期比で生産が持続的に減少しているにもかかわらず、6月の在庫増加率が約80%になり、需給の不均衡に対する注意が必要であると思われます。7月の輸出額は112億1,000万ドルで前年同月比2.1%増加し、これまでの7月の輸出の中で最高値を記録しました。
ディスプレイ
→ LCDの減産と景気鈍化による需要不振で6月の生産は前年同月比21.5%の大幅な減少となりました。7月の輸出は世界的な需要減により2.7%減少し、新型コロナウイルスの感染拡大以降、2ヵ月連続減少が続いていますが、LTPO(低温多結晶酸化物)をはじめとする高付加価値技術を適用したパネルの出荷量が大幅に増え、OLED(有機EL)の輸出は4.3%増加しました。
※ 出所:産業研究院(kiet.re.kr)