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産業動向

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[11月] 産業動向
作成日
2022.11.07
Industrial Trends

産業全般

2022年8月、韓国の産業活動は鉱工業が2ヵ月連続調整されましたが、サービス業の増加傾向が拡大される中、小売販売、設備投資、建設投資がともに大幅な反騰を示し、景気一致指数も4ヵ月連続上昇するなど、全般的な回復の流れが維持されています。
8월 한국의 산업 활동
全産業生産 鉱工業 サービス業 小売販売 設備投資 建設出来高
‘22.8월(%) ∆0.3 ∆1.8 1.5 4.3 8.8 5.0
鉱工業生産は自動車・船舶の生産などが増加しましたが、在庫の累積や輸出減少などで半導体と化学製品を中心に下落しました。全産業生産は2ヵ月連続下落しましたが、前年同月比では増加傾向が拡大し、サービス業生産は自動車販売の好調、対面活動の正常化などにより、卸・小売り、金融・保険、余暇などの増加で大幅に上昇しました。小売販売の場合、5ヵ月連続の減少による基底効果、バカンスシーズンの野外活動の増加による自動車・衣類販売の拡大、早い秋夕(チュソク)*による飲食料品販売の増加などで耐久財・準耐久財・非耐久財が軒並み増加し、大幅に反騰しました。

8月の産業活動実績を通じて、厳しい対外環境の中でも民間消費を中心に回復基調が維持されていることが確認できますが、主要国の通貨引き締めの加速化・ロシア発エネルギー不安など世界経済の下方リスクが拡大され、今後の景気の不確実性が高い状況です。生産面ではサービス業の改善が続き、サプライチェーン不安が緩和されるなど肯定的な要素もありますが、グローバル景気の鈍化により輸出回復傾向が弱まっていることや台風被害による鉄鋼生産の不安などが今後、負担になる可能性があります。消費・投資の場合、持続的な雇用改善の流れ、今後の住宅供給の拡大などが肯定的な要素ですが、依然として高い物価水準、持続的な利上げ基調、金融・為替市場の変動性の拡大など、不安要因が潜在しています。

※ 出所:企画財政部(moef.go.kr)

産業別動向

自動車

’内需、減少から増加へ転換’
→ 車両用半導体の供給不安が一部緩和され、7月は前年同月比の生産と出荷がそれぞれ11.2%、13.9%増加し、稼働率も11.3%上昇しました。8月の内需は輸入自動車数量の確保により今年に入って初めて前年同月比0.5%の小幅な増加となり、8月の輸出は電気自動車の輸出拡大とともに米国への輸出が大幅に増加し、前年同月比28.6%増加しました。

造船

‘生産指標の増加傾向の鈍化、輸出と輸入は減少’
→ コンテナ船は市況の悪化で船型別に発注が12~34%減少し、タンカーとバラ積み船も市況の低迷が続いていますが、カタール発LNG運搬船の発注が続き、7月の世界船舶の累積発注は前年同期比20%減にとどまり、予想より良い市況を見せています。8月の輸出は2020年のコロナ禍による受注への影響が続き、基底効果も表れ、前年同月比25.8%減少し、7月の輸入は船舶用部品とディーゼルエンジンが増加したものの、貨物船の輸入が大きく減少したことで前年同月比37.6%減少しました。

一般機械

‘生産減少が続き、輸出は小幅に増加’
→ 7月の生産は設備投資の増加傾向が維持されていますが、増加幅は鈍化しており、内需が振るわないことから、前年同月比4.4%、前月比3.4%減少しました。8月の輸出は対中国輸出の減少が続いているにもかかわらず、主要国のインフラ投資の拡大による設備需要の増大で前年同月比2.4%増加しており、7月の輸入は前年同月比2.2%増加した27億5,300万ドルとなっています。

鉄鋼

’グローバル鉄鋼価格の下落への転換による国内外市場の不確実性の拡大’
→ 7月の生産は価格下落への期待による購買遅延、建設部門の不振の煽りを受けて前年同月比3.9%減少しました。8月の輸出は世界の鉄鋼価格の下落の影響で価格効果が消えた中、主要国への輸出拡大で前年同月比2.8%増加しました。7月の輸入は内需不振による輸入需要の減少と輸入価格下落への期待の影響で前年同月比14%の大幅な減少となりました。

精油

’石油製品の輸出額は過去の8月の中で最高実績を記録’
→ 輸送用及び石油化学製品用石油製品需要の回復で7月の内需は1.5%増加しており、生産は航空油中心のグローバル石油製品の需要増による稼働率の向上で前年同月比5.5%拡大しました。8月の輸出は原油高及び精製マージンの好調による輸出単価の上昇及び数量の拡大で18ヵ月連続増加し、輸出額を65億7,000万ドルとなりました。

無線通信機器

‘世界経済の不確実性により輸出減少傾向が続く‘
→ 中国の経済成長の鈍化と主要都市のシャットダウンが続き、米国発の利上げ基調が確認されるなど世界経済の鈍化が予想される状況でスマートフォンを含む電子製品全般の需要が減少し、8月の輸出は中国と米国を中心に前年同月比20.7%減少しました。7月の生産及び出荷は前年同月比でそれぞれ3.5%、8.6%減少しており、稼働率も15.1%下落しました。

半導体

’半導体輸出額の減少への転換’
→ 7月の半導体の生産と出荷は前年同月比でそれぞれ17.4%増加、22.7%減少で生産の増加幅が減り、出荷は大幅に減少しました。2020年7月以降、輸出は前年同月比で連続して増加しましたが、8月の輸出額は107億8,000万ドルで前年同月比‐7.8%となり、26ヵ月ぶりに減少に転じました。過去の8月の輸出額が100億ドルを超えたのは2018年、2021年に続いて3回目で、月の輸出は良好な方ですが、今年に入って増加していた輸出額が先月から減少し、回復は不透明な状況です。

ディスプレイ

スマートフォン出荷見通しの縮小で生産鈍化‘
→ 景気鈍化によってスマートフォンの生産見通しが昨年に比べて大きく縮小され、7月の生産は前年同月比24.5%減少しました。8月の輸出は世界景気の鈍化による需要減で5.7%減少し、3ヵ月連続で減少傾向が続いていますが、IT用パネル及び車両用パネルを中心にしたLCDの高付加価値化によってLCDの輸出は2.2%の小幅な増加となりました。
* 輸出は直前月、生産は前々月資料が統計庁の最新資料です。ご参考ください。

※ 出所:産業研究院(kiet.re.kr)

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