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産業動向

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[12月] 産業動向
作成日
2022.12.06
Industrial Trends

産業全般

2022年9月、韓国の産業活動は台風による鉄鋼生産 不足で鉱工業を中心に減少しましたが、消費及び設備投資は前月比大幅に上昇しました。また、景気一致指数も5ヵ月連続上昇するなど、全般的な景気回復の流れが維持されています。
8월 한국의 산업 활동
全産業生産 鉱工業 サービス業 小売販売 設備投資 建設出来高
‘22.9月(%) ∆0.6 ∆1.8 ∆0.3 ∆1.8 ∆2.4 0.0
9月の全産業生産は3ヵ月連続下落しましたが、前年同月比では増加が続きました。鉱工業生産は台風11号の被害による鉄鋼生産の減少及び半導体の不振により下落しました。サービス業生産の場合、情報通信及び飲食・宿泊が増加しましたが、早い秋夕(チュソク)*によって前月に大幅に上昇した卸・小売などが減少しました。小売販売は、自動車販売の好調で耐久財は増加しましたが、暑い天候による季節の変わり目の衣類消費の減少、早い秋夕(チュソク)による効果が前月に先に反映されたことなどの影響で準耐久財・非耐久財が減り、減少となりました。物価・金利の上昇にもかかわらず、サービス業消費、財貨消費も反騰し、全般的な消費の 回復の流れが続いています。設備投資は、前月、半導体及びディスプレイ製造用装備の導入の急増による基底効果で機械類の投資が減り、減少しました。 建設投資は、着工面積の増加などにより建築は増加したものの、土木が減少し、横ばい状態となりました。

世界インフレが続く中、主要国の利上げ基調、中国のシャットダウン及びロシア‐ウクライナ戦争の長期化などによって世界経済の下方リスクが拡大し、今後の景気の不確実性が高くなっています。生産面ではサプライチェーン不安の緩和、サービス生産の回復傾向など、肯定的なシグナルはありますが、台風被害による鉄鋼生産減少の影響とともに輸出回復傾向の弱化、半導体在庫の累積などが、今後、負担として働く恐れがあります。消費・投資の場合、累積された家計貯蓄による消費回復傾向の持続、外国人入国者の増加などが前向きな要素ですが、高い物価水準、家計・企業貸付金利の上昇などによるリスクも存在します。

※ 出所: 企画財政部 (moef.go.kr)

産業

自動車

’サプライチェーン問題の緩和で供給量が増加し、内需と輸出がともに増加’
→ 8月の輸入は完成自動車の輸入の増加、特に米国とドイツからの電気自動車の輸入拡大で前年同月比37.1%増加しました。米国への完成自動車の輸出が54.6%、自動車部品の輸出が16.6%と大幅に増加し、9月の輸出は前年同月比25.8%増加しました。同月の内需は国産自動車の販売と輸入自動車の登録が両方とも増加し、前年同月比22.6%増えました。

造船

‘生産指数の早い回復、輸出は増加した反面、輸入は大幅に減少’
→ 8月の世界の船舶累積発注は前年同月比20%減少しましたが、韓国の受注は良好であることがわかりました。LNG運搬船が集中的に発注され、前年同月比117%増加しましたが、他の船種と船型はほとんど大幅に下落しました。カタールのLNG運搬船の契約により、前年同期比1%増加した1,190万CGTを受注しています。8月の輸入は、貨物船、船舶用エンジン、船舶用部品などすべての品目で減少し、前年同月比57.3%減少しました。一方、9月の輸出はコロナ禍以降に受注した多数のタンカーが引き渡され、前年同月比15.5%増加しました。

一般機械

‘生産は大幅な増加に転換、輸出は小幅な減少’
→ 8月の生産は内需と輸出の同時回復に後押しされ、前年同月比7.6%、前月比4.1%増加しました。特に5ヵ月連続減少していた内需出荷が1.7%の小幅な増加を見せ、設備投資と機械受注が両方とも13.1%、22.7%と大きく増加し、生産の増加を牽引しました。8月の輸入は28億9,600万ドルで、前年同月比13.7%の大幅な増加となりました。9月の輸出はグローバル景気低迷のあおりを受けた需要不振で、前年同月比1.5%減少しました。

鉄鋼

‘景気鈍化への懸念による国内外の鉄鋼産業委縮の深刻化’
→ 8月の鉄鋼生産は需要不振及び過剰在庫による最適生産基調への転換の影響で前年同月比7.5%の大幅な減少となりました。8月の輸入は内需不振による輸入需要の減少や購入遅延などにより、前年同月比21.1%減少しました。9月の輸出は米国、中国、EUなど主要国の鉄鋼需要の鈍化と国内外の台風被害による輸出能力の減少で前年同月比21.1%減少しました。

精油

‘石油製品の輸出額、過去の9月の中で最高実績を更新’
→ 8月の生産は航空油中心の国内外の輸送用製品需要の拡大で前年同月比6.0%増加しました。内需は輸送用石油製品需要の回復により5.8%増え、輸出量は航空油、軽油及びガソリンなどの輸送用石油製品の輸出拡大により42.6%増加しました。9月の輸出額は54億6,000万ドルとなり、長期間、好調を示しています。

無線通信機器

‘世界的な需要鈍化の影響で輸出減少傾向が続く’
→ 8月の生産は同月比7.1%減少しましたが、稼働率は9.7%上昇しました。8月の国内携帯電話市場は前年同月比2.9%、前月比では0.1%の小幅な増加となりました。8月の輸入は携帯電話を中心に前年同月比18.7%増加しています。9月の輸出は米国への輸出が5.7%減、対中国輸出が6.1%減、アセアン地域への輸出が41.4%減と大幅な減少となり、主要市場で全般的に減少しています。

半導体

‘輸出額、前年同月比減少’
→ 8月の半導体の生産と出荷は前年同月比それぞれ-1.7%、-20.4%で生産と出荷がともに減少しています。前月比の生産は-14.2%と大きく減少し、在庫は67.3%増加して大幅な在庫増加傾向が続きました。半導体の輸出は前年同月比で減少に転じた反面、輸入は増加を維持しました。9月の輸出額は114億9,000万ドルで、前年同月比5.7%減少し、長期間の増加傾向が終わってから2ヵ月連続減少しています。

ディスプレイ

‘需要低迷と基底効果による輸出下落の持続’
→ 8月の生産は景気鈍化による需要減少で前年同月比24.6%の下落となり、下落傾向が続きました。9月の輸出はスマートフォン需要の縮小で19.9%の大幅な下落となり、4ヵ月連続、減少傾向が続きました。また、LCDの価格下落と需要不振により、輸出が32.4%下落し、OLED(有機EL)の輸出は15.6%下落しました。
* 輸出は直前月、生産は前々月資料が統計庁の最新資料です。ご参考ください。

※ 出所: 産業研究院(kiet.re.kr)

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