本文のショートカット メインメニューのショートカット

産業動向

  • Home
  • 有望産業·立地
  • 最新産業情報
  • 産業動向
[2023年1月] 産業動向
作成日
2023.01.03
Industrial Trends

産業全般

2022年10月、韓国の産業活動においては全産業が鉱工業とサービス業の不振により大幅に減少しました。一方、小売販売は小幅に調整され、建設出来高は3ヵ月連続増加するなど好調と見せました。
10월 한국의 산업 활동
全産業生産 鉱工業 サービス業 小売販売 設備投資 建設出来高
‘22.10月(%) ∆1.5 ∆3.5 ∆0.8 ∆0.2 0.0 3.8
10月の全産業生産は 半導体部門で小幅に反騰しましたが、自動車・機械装備・一次金属・化学製品などが減少し、大幅に下落しました。サービス業生産は株式取引の縮小により金融・保険業が減少し、輸出入と住宅取引の不振で運輸倉庫及び不動産の減少傾向が続きました。小売販売は非耐久財消費は増加したものの、耐久財と準耐久財の消費が減少したことから小幅に減少しました。一方、設備投資は無線通信機器などの機械類投資は増加しましたが、運輸装備の投資が減少したことで横ばいとなりました。また、建設投資は大規模な商業施設の完成及びディスプレイ関連プラントの実績増加により建築と土木がともに増加し、大幅に増えました。景気一致指数の循環変動値は雇用の回復と鉱工業生産の萎縮が相殺となり0.0pの横ばい状態を示し、先行指数は金融市場の不振、経済心理の萎縮で0.1p下落しました。

世界的な景気鈍化、半導体・不動産の景気低迷により、輸出や投資環境が悪化する状況の中で、内需回復の勢いが制約され、今後の景気の 不確実性が高まりました。生産の面では国際原油価格の下落、サプライチェーン不安の緩和など肯定的な展望もありますが、輸出減少傾向の持続、貨物連帯の集団的な輸送拒否の影響などが今後、負担として働く恐れがあります。また、消費・投資の場合、外国人観光客の増加、サッカーワールドカップの特需など前向きな要素はありますが、梨太院事故の影響、半導体と不動産景気の低迷、依然として高い物価水準、金利上昇などがリスク要因として働くものと予想されます。

※ 出所:企画財政部(moef.go.kr)

産業

自動車

「第3四半期の自動車産業、これまでの部品供給の問題が緩和」
→ 2022年9月の生産は前年度の基底効果と輸出数量の増加で、前年同月比30.9%増加しました。10月の内需は供給数量の拡大によって前年同月比基準で3ヵ月連続増加しています。国産自動車の販売は前年度の基底効果と半導体の供給不足の緩和を受けて新車の出庫が増加し、12.6%増加しました。10月の輸出は電気自動車の需要拡大と米国への輸出増加で、前年同月比20.4%増加しました。韓国産エコカーに対する堅調な需要と中堅三社の輸出拡大によって完成自動車は28.5%増加し、自動車部品は、海外生産の増加で米国への輸出が30.3%増え、3.2%増加しました。

造船

「生産指標は持続的な回復、輸出は減少した反面、輸入は増加」
→ 2022年9月、輸入は船舶用エンジンが減少しましたが、貨物船と船舶用部品が増加し、前年同月比20.9%増加しました。10月の輸出は低船価時期に受注した船舶の輸出と引渡数量が減少し、前年同月比2.6%下落しました。IMFが2023年の世界経済の成長率見通しを下方修正するなど、市況の悪化が予想される中、9月の世界船舶の累積発注は前年同期比32%減少しましたが、韓国はカタールのLNG運搬船の本契約が続き、良好な受注を維持しています。

一般機械

「生産増加傾向が続き、輸出は対中国輸出の不振により減少幅が拡大」
→ 2022年9月の生産は内需の回復で前年同月比11.2%、前月比1.1%増加しました。内需出荷と設備投資が増加しており、機械受注も良好な実績を維持し、生産は2ヵ月連続で二桁の増加となりました。9月の輸入は24億7,400万ドルで前年同月比2.7%減少しました。10月の輸出は中国への輸出不振で前年同月比3.4%減少しています。しかし、米国・欧州への輸出は、投資拡大で輸入需要が続いており、インド・アセアンへの輸出も製造業の設備投資の回復で増加傾向を維持しています。

鉄鋼

「需要低迷と供給ショックによる鉄鋼生産の記録的な減少」
2022年9月の鉄鋼生産は需要の鈍化と浦港の台風被害による生産の支障で前年同月比27.8%減少しました。9月の輸入は内需不振及び単価下落の影響で前年同月比28.1%減少しています。10月の輸出は国内の生産減少と世界の需要鈍化で前年同月比20.8%減少しました。

精油

「石油製品の輸出額は国内の定期補修にもかかわらず増加傾向が続く」
→ 2022年9月の生産は、航空油中心の輸送用製品の輸出拡大で前年同月比6.8%増加しました。9月の輸出は航空油、軽油及びC重油などの輸出拡大により6.6%増えています。また、10月の輸出はウクライナ戦争の長期化による天然ガス代替需要及び航空油中心のグローバル需要の回復傾向が続き、43億9,000万ドルを記録し、前年同月比7.6%増加しました。

無線通信機器

「世界的な需要鈍化の影響でグローバル携帯電話市場がマイナス成長」
→ 2022年9月の生産は前年同月比15.3%増加しており、出荷も17.9%上昇して在庫が4.6%減り、下半期の需要回復の兆しが見えました。第3四半期のスマートフォンの出荷量は、3億台を下回った第2四半期に比べて小幅に反騰しました。9月の国内の移動通信加入者数は前年同月比3.1%、前月比では0.4%の小幅な増加となりました。9月の輸入は携帯電話及び部品を中心に8.4%減りました。また、10月の輸出は米国、アセアン、インドなどを中心に減少しました。

半導体

「輸出が本格的に減少」
→ 2022年9月の半導体の生産と出荷は、前年同月比でそれぞれ-3.5%、-0.9%で生産と出荷がともに減少しました。10月の輸出額は92億3,000万ドルで前年同月比14.7%減少しており、長期間の上昇傾向が終わってから3ヵ月連続で減少しています。主力品目である半導体メモリの単価下落が続いており、輸出見通しは不透明です。

ディスプレイ

「需要低迷と基底効果による輸出下落の持続」
→ 2022年9月の生産は景気鈍化によるパネル需要の減少で下落傾向が続きました。10月の輸出はLCDの減産とスマートフォン需要の縮小で7.9%の大幅な下落となり、5ヵ月連続で減少傾向が続きました。ただ、高付加価値製品の出荷量の増加による輸出パネルの単価上昇でOLED(有機EL)の輸出は3.8%上昇しました。 
* 輸出は直前月、生産は前々月資料が統計庁の最新資料です。ご参考ください。

※ 出所:産業研究院(kiet.re.kr)

メタ情報