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[観光レジャー]韓国 観光レジャー産業の現状と展望
作成日
2018.08.28
ヒット
2086

韓国観光産業は、近年の対外環境の急速な変化の中で未来成長の可能性に注目するべき産業である。韓国観光市場は1988年、国民の海外旅行の自由化を通じて本格的に国際観光市場で注目され始めた。特に、2002年の日韓ワールドカップ開催以降、韓国の観光市場は持続的に成長している。 本研究は、近年の訪韓外国人観光客市場(inbound travel market)、韓国国民の海外旅行市場(outbound travel market)、韓国国民の国内観光市場(domestic travel market)、そして観光事業体の主な動向を見ながら、主要観光地別の特性に関する見通しを立てるものである。


韓国観光市場の現況


韓国観光市場の規模は、2016年基準で訪韓外国人観光客市場(inbound travel market)は約172億ドル、韓国の海外旅行市場(outbound travel market)は約237億ドル、韓国の国内観光市場(domestic travel market)は約227億ドルだった。 韓国観光市場は世界最大の中国旅行市場の開放と格安航空会社(Low-cost carrier)の増加で、急速に成長している傾向だ。 2017年には、サード(THAAD)の影響で中国人観光客が減少したものの、2018年1月からは回復状態にある。 特に、南北首脳会談や米朝首脳会談など、南北関係の改善と平和のイメージが増加し、韓国観光市場は回復される見込みである。

訪韓外国人観光客市場を見てみると、2016年には1,727万人が韓国を訪問し、これによる観光収入は約172億ドル程度であった。外国人1人当たりの支出額は約1千ドル程度で、近年支出額が増加していることが分かった。これは、2015年に中国人のショッピング観光客の増加で1人当たり平均1,141ドル程度を支出し、以降減少したが、近年また1人当たりの支出額が増加している傾向だ。


<表 1> インバウンド観光需要(2015~2018.6)

インバウンド観光需要(2015~2018.6)
区分 2015 2016 2017 2018.06
観光客数(万人) 1,323 1,724 1,336 722
観光客収入(百万$) 15,091 17,199 13,323 6,306
1人当たり支出額($) 1,141 998 999 1,062

資料 : 法務部出入国統計、韓国銀行観光収支、韓国文化観光研究院 韓国知識情報システム(www.tour.go.kr)


韓国を訪問した外国人観光客の国籍を見てみると、2016年には中国人観光客が800万人訪問したが、2017年にはサード(THAAD)の影響で417万人に減少した。 2017年基準では日本人観光客が231万人、台湾の観光客が93万人、アメリカ人観光客が87万人となっており、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシアの4ヵ国の東南アジア観光市場が158万人に増加している傾向だ。訪韓観光市場は、中国と日本の域内観光市場と共に、対外環境の変化に市場の安定性確保のための外国観光市場の多角化政策を通じて、東南アジア市場の拡大(タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシア)を推進している傾向だ。


<表 2> 入国者数ランキング(2015~2017)

(単位 : 千人)

入国者数ランキング(2015~2017)
ランキング 2015 2016 2017
国名 入国者数 国名 入国者数 国名 入国者数
1 中国 5,984 中国 8,068 中国 4,169
2 日本 1,838 日本 2,298 日本 2,311
3 米国 768 米国 866 台湾 926
4 香港 523 台湾 833 米国 869
5 台湾 518 香港 651 香港 658
6 フィリピン 404 フィリピン 557 タイ 499
7 タイ 372 タイ 470 フィリピン 449
8 マレーシア 223 マレーシア 311 ベトナム 325
9 インドネシア 194 インドネシア 295 マレーシア 308
10 ロシア 188 ベトナム 251 ロシア 270

資料 : 韓国観光公社(各年度),、国民海外観光客の主要目的地の統計(2018.5月ベース)


韓国の海外旅行市場を見てみると、2016年2,238万人、2017年2,650万人へと持続的に増加する傾向にある。特に、韓国の海外旅行市場は2017年270億ドルで過去最多を記録した。ここ3年間の韓国人の海外旅行1人当たりの平均支出額はやや鈍化したが、毎年1,000$以上海外旅行に支出していることが分かった。


<表 3> アウトバウンド観光需要(2015~2018.6)

アウトバウンド観光需要(2015~2018.6)
区分 2015 2016 2017 2018.06
観光客数(万人) 1,931 2,238 2,650 1,432
観光客支出(百万$) 21,528 23,688 27,073 12,161
1人当たり支出額($) 1,115 1,058 1,022 1,014

資料 : 法務部 出入国統計、韓国銀行観光収支、,韓国文化観光研究院 観光知識情報システム(www.tour.go.kr)


主な海外旅行の目的地は、日本や中国を多く訪問することが分かっており、台湾、香港、タイ、シンガポールなど3~4時間以内で行ける格安航空会社就航の目的地が増加したものとみられる。 特に、2016年サード(THAAD)などで中国との関係の悪化により日本を訪問する韓国観光客が714万人ほどに急速に増加したことが明らかになり、東南アジアのうちベトナム観光客は214万人程度だった。


<表 4> 主要旅行先別出国者数(2015~2017)

(単位 : 名、%)

主要旅行先別出国者数(2015~2017)
訪問国 2015 2016 2017
増減率 増減率 増減率
日本 4,002,095 45.3 5,090,302 27.2 7,140,165 40.3
中国 4,444,400 6.3 4,762,200 7.2 N/A N/A
台湾 658,757 24.8 884,397 34.3 1,054,380 19.2
香港 1,243,293 -0.6 1,392,367 12.0 1,487,670 6.8
タイ 1,372,989 23.0 1,464,218 6.6 1,709,070 16.7
シンガポール 577,082 7.5 566,503 -1.8 631,297 11.4
マカオ 554,144 -0.1 662,263 19.5 874,253 32.0
フィリピン 1,339,678 14.0 1,475,081 10.1 1,607,821 9.0
ベトナム 1,152,349 38.3 1,543,883 34.0 2,415,245 56.4
米国 1,764,871 21.8 1,973,882 11.8 1,724,622 18.1

資料 : 韓国韓国公社(各年度)、 国民海外観光客の主な旅行先統計(2018.5月ベース)


韓国の国内観光市場を見てみると、ここ3年間、国内旅行の参加者数、参加回数、総費用、移動総量が増加していることが分かった。 特に、過去3年間の旅行参加回数は9.4%、総費用の支出額が8.0%増加し、韓国の国内旅行市場が持続的に成長していることが分かった。 政府と地方自治体は、地域観光の成長に向けて多様な支援政策を推進しており、国内旅行市場の需要と支出の増加は当面続くものと見られる。

2017年リゾートレジャー施設上位10カ所の入場者数を見ると、2017年の入場者数1,777万人に比べ、2016年は1,839万人で、やや減少したことが分かった。


<表 5> リゾートレジャー施設の入場客数

(単位 : 名)

リゾートレジャー施設の乳乗客数
ランキング 住所 観光支店名 2016年 2017年
1 京畿道 龍仁市 エバーランド 6,965,311 6,313,055
2 京畿道 果川市 ソウル大公園 2,659,798 2,210,993
3 大邱広域市 達西区 「E-World(イーワールド)」 1,809,974 1,924,722
4 京畿道 果川市 ソウルランド 2,015,099 1,923,458
5 京畿道 龍仁市 カリビアンベイ(ウォーターパーク) 1,429,035 1,382,751
6 慶商北道 慶州市 慶州ワールド 954,604 1,266,637
7 京畿道 高陽市 高陽 「ONEMOUNT(ワンマウント)」 862,837 978,490
8 忠清南道 扶餘郡 百済文化団地 689,271 606,519
9 全羅南道 長興郡 「ヒノキの森ウッドランド」 477,081 598,656
10 忠清南道 禮山郡 「リソムスパキャッスル」(天泉香) 527,690 573,648
合計 18,390,700 17,778,929

資料 : 韓国文化観光研究院(各年度)、主要観光支店の入場客の統計(観光知識情報システム)


韓国観光市場の展望


近年、韓国観光市場は、南北関係の改善により短期的に中国と日本の外国人観光客市場の回復と、国内観光市場の成長につながる肯定的な変化が多く見られる。2018年6月基準では2017年に比べ、観光市場の回復基調がはっきり現れている傾向だ。

また、中長期的に中韓関係の改善による訪韓中国人観光市場の増加の勢いの回復と、南北関係の改善により全体の訪韓外国観光客市場の増加が見込まれる。 特に、朝鮮半島平和体制の構築と終戦宣言の際、韓国観光市場は重要な転換点になるものと期待される。 近年、南北間の観光協力事業再開の可能性が高まっており、南北中ロ間に大陸横断鉄道協力事業が本格化するものと期待される。

また中央政府と地方自治体は、地方の空港活性化と観光宿泊インフラや観光コンテンツの拡充に財政的支援を拡大している傾向だ。訪韓外国人観光客市場はソウルと釜山、済州島以外に第2の拠点観光都市の拡大と地域観光マーケティング組織の海外の誘致活動に対する財政的支援も拡大される見通しだ。


ジョン・ヒョジェ (hyojae.joun@gmail.com)
韓国文化観光研究院 韓国産業研究室長


< 本稿の内容は、筆者の個人的見解であり、 必ずしもKOTRAが所属する組織の見解ではありません。>
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