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[化粧品]韓国化粧品産業の現状と展望
作成日
2020.02.25
ヒット
2774

韓国化粧品産業の現況と展望


韓国化粧品市場の規模は、2019年現在で約14兆ウォンと推算されている。これは世界でインドに続き、9番目に大きな市場で評価されており、イタリアやロシア市場よりも大きく、フランス市場とも匹敵するほどの規模だ。韓国の化粧品産業は2010年前後に中国市場の成長、韓流の拡散を通じて代表的な輸出・中心産業に成長した。


□ 世界化粧品市場の規模およびランキング

(単位:百万ドル)

世界化粧品市場の規模およびランキング
順位 2016年 2017年 2018年 2019年
金額 シェア 金額 シェア 金額 シェア 金額 シェア
1 米国 72,703 18.8 74,132 18.9 76,110 18.9 77,901 18.8
2 中国 44,304 11.4 47,899 12.2 51,154 12.7 54,297 13.1
3 日本 32,209 8.3 32,763 8.4 33,224 8.3 33,675 8.1
4 ブラジル 28,500 7.4 28,199 7.2 29,271 7.3 30,636 7.4
5 ドイツ 15,902 4.1 15,879 4.1 16,039 4.0 16,184 3.9
6 イギリス 14,265 3.7 14,268 3.6 14,556 3.6 14,858 3.6
7 フランス 12,900 3.3 12,662 3.2 12,619 3.1 12,626 3.1
8 インド 10,494 2.7 11,148 2.8 11,743 2.9 12,365 3.0
9 韓国 11,784 3.0 11,646 3.0 11,648 2.9 11,668 2.8
10 イタリア 9,376 2.4 9,371 2.4 9,405 2.3 9,453 2.3
世界市場 387,640 391,755 402,474 413,517

*出典:Beauty&Personal Care Euromonitor(2019)、韓国保健産業振興院(2019)


市場の成長とともに産業規模も大きくなっているが、2020年には化粧品製品の販売登録企業が16,000社を超える見通しだ。


韓国化粧品産業の輸出現況


韓国化粧品産業は2010年以降、中国市場参入を基盤として輸出が急増し、最近は東南アジア、日本、米国、EUなど地域別の輸出が拡大された。また、K-pop、K-dramaなど韓流コンテンツが世界市場で大きな人気を博し、非アジア地域進出の割合も着実に増えている。2018年韓国化粧品の海外輸出は62億8千万ドルを記録して2014年比3倍以上成長し、世界市場でも4大化粧品輸出強国として浮上している。これは化粧品産業強国としてよく知られているイタリア、日本よりも高い順位であり、ここ5年間34.8%の国別輸出増加率を記録し、日本と共に主要化粧品輸出国の中で圧倒的な成長率を見せている。


□ 韓国化粧品の輸出・輸入実績

(単位:百万ドル、%)

韓国化粧品の輸出・輸入実績
年度 輸出 輸入 貿易収支
輸出額 前年比
増減率
輸入額 前年比
増減率
2015年 2,910 55.3 1,397 0.8 1,513
2016年 4,183 43.7 1,433 2.6 2,750
2017年 4,952 18.4 1,523 6.3 3,429
2018年 6,263 26.7 1,615 5.5 4,648
2019年 6,486 3.6 1,607 △4.9 4,879
*出典:関税庁、大韓化粧品産業研究院(2020年)

※ここ5年間(2015年~2019年)の年平均増加率(CAGR)-輸出:22.2%/収入:3.6%)


2019年における化粧品の輸出額は約64.9億ドルで、すでに前年の62.6億ドルを上回っており、輸入額は小幅減少で貿易収支も前年に続いて過去最高記録を続けている。


韓国化粧品(K-ビューティー)産業の主要イシューと展望


ここ数年、世界化粧品市場のトレンドの中心となっているK-ビューティーは、様々な競争に直面している。日本化粧品(J‐ビューティー)がラグジュアリーセグメント分野で、中国化粧品やタイ化粧品が格安市場で韓国化粧品に挑戦している。しかし、K‐ビューティーは新規市場の開拓、技術開発、韓流活用などを通じて非中華圏への輸出割合を拡大しており、グローバルトレンドに合わせた製品開発が行われており、今後も韓国化粧品産業への影響力は増大するものと予想される。以下、韓国化粧品産業の主要イシューと展望についてまとめてみた。

第一に、「メインターゲット市場の変化」が挙げられる。過去、韓国化粧品の輸出の土台となった中国、香港、台湾市場を含む中華圏市場の割合は持続的に減少したものの、東南アジアや日本、ロシア、CIS地域への輸出割合は、最近大きく増加した。特に、日本市場における10代消費者を中心に「第3次韓流ブーム」に支えられ、絶対的な輸出額のみならず割合も大幅に増えた。ロシア市場における輸出も急増し、このような輸出の推移見ると2020年にはベトナムを追い抜いて6位まで上がる見通しだ。ロシアの他にもベトナム、インドネシア、CIS諸国なども早い輸出成長を見せており、今後K‐ビューティーの輸出多角化はさらに深まるものと見られる。

第二に、「K-ビューティービーガントレンドの拡散」だ。2010年序盤韓国化粧品は中国市場において新たな動物性原料を紹介して大きな人気を得た。以降、中国の消費者が天然化粧品に関心を持つようになり、米国市場で「K‐ビューティー=天然化粧品」と認識されはじめ、欧州、米国、韓国などで動物実験禁止法などが施行され、急激に天然製品に対する需要が高まった。

第三に、「持続可能成長(Sustainable Growth)」の制度化である。2017年に欧米市場で本格的に広がり始めたクリーンビューティーの定義は「有害成分を除く」にフォーカスを合わせたコンセプトから始まった。その後、さらに拡大させた製品開発競争が繰り広げられたが、最近は有害成分の含有を最小化するとともに、生分解性舗装材やリサイクル容器の使用を推奨する規定が2020年9月より適用される。韓国の主要企業もプラスチック廃棄物の低減に向けた多様な努力や企業運営戦略にも変化が必要となり、関連技術開発と新容器を適用した新製品発売も相次いで行われる見通しだ。すでに世界的な傾向に合わせて、ロレアル、アモーレパシフィックなど主要グローバル企業は関連パッケージング素材企業との協業を進めており、新素材包装材市場の競争も激化する見通しだ。

第四に、「グローバルシートマスク市場の多様化、高級化のトレンド」が始まる見通しだ。これはシートマスクの主要消費先である海外市場の競争激化の影響と分析されており、最近、韓国市場のみならず海外市場でも競争が激化に対する対応の必要性が高まっている。

第五に、「品目の細分化」だ。K‐ビューティーは最近、単純ピーリング剤として使われていたパッド(PAD)製品を多様な用途に活用・拡大した製品を発売し、一部企業は既存のミスト(Mist)製品のコンセプトを拡大するなど、既存の品目を結合したり細分化したりする試みが行われている。これはニッチ市場(niche market)攻略と共にK‐ビューティーの革新性を見せているという評価を受けている。

第六は、「パーソナライズ化粧品制度」だ。2020年3月より施行されるパーソナライズ化粧品制度は、個人のスキンタイプによってオフライン売り場で原料を追加したり、ミックスして販売することである。このため、政府はパーソナライズ製品の製造のために、調剤管理士制度を導入し、売り場施設や安全管理基準などの対策を講じる計画だ。制度が定着すれば、韓国の消費者のみならず、韓国を訪問する外国人観光客にも大きな人気を集めるものと期待される。また、世界で初めて施行される同制度は、中国当局が準備している制度にも影響を及ぼす可能性があり、今後の市場の反応や制度の運用に大きな関心が集まっている。

<まとめ>
2019年上半期に示した前年比輸出の減少や一部の国の成長鈍化は現在K-ビューティーが直面している国内外の競争環境を見せている。過去の無駄な競争から抜け出し、2020年にもう一度K‐ビューティーの革新性を期待する。



ソン・ソンミン(Seongmi((Mike) Sohn)主任研究員
大韓化粧品産業研究院企画調査チーム


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