産業フォーカス
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韓国ICT産業の現状
【デバイス:競争の深刻化と新産業進出】
それと同時にサムスン電子、LG電子のような韓国の主要企業は5Gネットワークの拡大、スマートホームの人気、拡張・仮想現実技術の発展環境に合わせてスマートリング、スマートライトなどの様々な電子機器の発売及び新産業の拡大を強化している。プレミアムスマートフォンにおける競争優位の維持及びデジタル中核技術基盤の新産業推進を通じてデジタル転換の流れに対応している。
【通信:5Gの高度化と6G通信】
5G産業の拡大のためには融合サービスの発展が欠かせないことから、政府と民間企業を中心に融合サービスの発展に向けた投資が進められている。5G特化網(以下、「イウム5G」)の普及を受けて自動運転、モノのインターネット(IoT)、スマートファクトリー、拡張/仮想現実など、通信を利用した融合サービスを活性化するための努力も行われている。それに対して通信装備分野の競争力は比較的に低いほうで、サムスン電子を除いた他の部品・装備企業の成長が求められている。5G通信装備の主要市場である米国、欧州、インドの脱中国が進んでいる状況なので、競争力を備えた韓国の通信装備企業の海外進出のチャンスが徐々に拡大すると見込まれる。
5Gの次の段階として5Gの速度と遅延を画期的に改善した6Gを巡るグローバル競争はすでに始まっている。韓国は6G時代をリードするためにPre-6G技術のデモンストレーション(‘26年)、統合システムのデモンストレーション(’30年)のような、6Gオリジナル技術を先取りするための努力を傾けている。6Gの環境では超高精度デジタルツイン、UAM(Urban Air Mobility:アーバンエアモビリティ)などの革新的なサービスが可能になることが予想されるだけに基盤技術の主導権を確保し、サービス領域まで先取りすることが必要な時期である。

■ 韓国政府のICT産業育成政策
‘20年『5G+戦略』推進計画(‘19.12) | ‘21年『5G+戦略』推進計画(‘21.1) | 5G+融合サービス拡大戦略(‘21.8) | ’22年『5G+戦略』推進計画(‘22.2) |
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5G+戦略産業別フォローアップ対策の提示など | 特化網導入の決定、5G+担当機関指定など | 社会問題解決サービス開発、 国産5Gモジュール端末の開発など | 5G+融合サービスの高度化、 イウム5Gサービスの拡大など |
革新先導 | ‣ 区分 : 川上・川下への波及効果の大きい韓国経済・産業を支える技術群 ‣ 該当技術 : 半導体・ディスプレイ、二次電池、先端モビリティ、次世代原子力 ‣ 目標 : 民間主導の超格差(Super gap)技術の開発及び中核素材・部品依存度の緩和 |
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未来挑戦 | ‣ 区分 : 急激な成長と国家安保の観点から中核利益を左右する技術群 ‣ 該当技術 : 先端バイオ、宇宙航空・海洋、水素、サイバーセキュリティ ‣ 目標 : 民間協業市場のスケールアップ及び代替不可能なオリジナル技術の確保 |
必須基盤 | ‣ 区分 : 体制転換による全技術・産業の共通中核・必須基盤技術群 ‣ 該当技術 : 人工知能、次世代通信、先端ロボット・製造、量子 ‣ 目標 : 公共主導の中核オリジナル技術の高度化、他の戦略分野の融合・活用への官民力量の結集 |

アン・ギルヒョン( (ghahn@gokea.org))
韓国電子情報通信産業振興会
2) 5Gの普及現況(韓国輸出入銀行、‘22.12) : (世界1位)10万人当たり5G基地局数 415個、人口数比の5G加入者の割合52.2%
3) 国家戦略技術育成方案 : デジタル技術主導権の確保を通じた未来の稼ぎ頭の創出及び経済安保のために政府が樹立した戦略で、未来像として12大国家戦略技術及び50大細部重点技術を提示し、短期・中長期技術開発方法を示す。
<本稿の内容は、筆者の個人的見解であり、必ずしもKOTRAの見解ではありません。>