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AI診断ソリューションを中心に見た国内外のバイオヘルスケア市場の現状と展望
グローバル医療AI市場は分析機関によって分析対象期間と市場の規模が異なるが、共通的に含まれる期間を考慮すれば、今後5年間、40%強の成長率を記録するものと見込まれる。MarketsandMarkets(2023)によると、適用分野別の市場規模の見通しは、2023年基準で患者データおよびリスト分析の分野が29.4億ドルで最も大きな規模であり、それに次いで精密医学(22.3億ドル)、医学研究(19.9億ドル)の順となっている。2)
分析機関 | 市場規模 | 今後の見通し | 年平均成長率(CAGR) |
---|---|---|---|
Fortune Business Insights | 195.4億ドル(2023) | 276.9億ドル(2024) → 4,909.6億ドル(2032) | 43.2% (’24~’32) |
Markets and Markets | 158億ドル(2023) | 158億ドル(2023) → 1,817億ドル(2030) | 41.8% (’23~’30) |
Precedence Research | 192.7億ドル(2023) | 266.9億ドル(2024) → 6,138.1億ドル(2034) | 36.83% (’24~’34) |
Technavio | 76.8億ドル(2023) | 76.8億ドル(2023) → 280.2億ドル(2028) | 29.5% (’23~’28) |
Future Market Insights | 70億ドル(2021) | 70億ドル(2021) → 1,818億ドル(2032) | 38.5% (’21~’32) |
区分 | 2023 | 2030 | GARG(’23~’30) |
---|---|---|---|
患者データおよびリスク分析 | 29.4 | 304.9 | 39.7% |
精密医学 | 22.3 | 278.2 | 43.4% |
医学研究 | 19.9 | 201.9 | 39.2% |
医療画像および診断 | 19.6 | 181.7 | 37.5% |
新薬開発 | 17.1 | 209.1 | 43.0% |
生活習慣の管理およびモニタリング | 16.8 | 232.6 | 45.6% |
診療および病院の管理 | 12.9 | 167.2 | 44.2% |
ロボット手術および支援 | 10.2 | 149.2 | 46.7% |
その他 | 9.5 | 92.7 | 38.5% |
国籍 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 合計 | CAGR(’16~’20) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
中国 | 83 | 245 | 625 | 1,071 | 1,383 | 3,407 | 102.0% |
米国 | 120 | 232 | 276 | 390 | 477 | 1,495 | 41.2% |
韓国 | 29 | 62 | 190 | 280 | 407 | 968 | 93.6% |
日本 | 30 | 84 | 166 | 343 | 273 | 896 | 73.7% |
ドイツ | 55 | 72 | 99 | 117 | 88 | 431 | 12.5% |
その他 | 28 | 81 | 195 | 252 | 318 | 874 | 83.6% |
全体 | 345 | 776 | 1,551 | 2,453 | 2,946 | 8,071 | 70.9% |
政府の先端バイオ産業の育成政策
2023年4月には「バイオヘルス新市場創出戦略(2023.2.28)」のフォローアップ措置として、医療機器のグローバル輸出強国への飛躍に向けた「第1次医療機器産業育成・支援総合計画(‘23∼’27)を発表した。特に医療AIを有望技術の3大育成分野に選定し、積極的な技術開発及び市場形成を支援することで医療AI産業のグローバル競争力を高めようとする政府の意志を確認することができる。
ビジョン | デジタル-バイオの融合およびバイオ製造革新を通じた2035グローバルバイオ強国への飛躍 | |
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方向 | 韓国の「革新基盤技術」と「高品質データ」の結合で次世代「サービスプラットフォーム」を作り出し「体験価値」を実現する「バイオのバリューチェーン」を強化 | |
主要課題 | ① 技術革新課題 ⯈ デジタルバイオの育成 ⯈ バイオ製造の革新 ⯈ バイオ医療の革新 ⯈ 人類共同難題の解決 |
② 基盤構築課題 ⯈ 中核人材および産業生態系 ⯈ 研究・デジタルインフラ ⯈ グローバル協力ネットワーク ⯈ 法・制度の体系および規制革新 |
ビジョン | 国民健康と未来先端産業を牽引する医療機器輸出強国への飛躍 | |
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目標 | ① 医療機器産業の輸出5位国の達成 ② 研究開発投資および輸出先導型医療機器企業の育成 ③ 優秀な国産医療機器の国内使用率の向上 ④ 医療機器産業分野専門の雇用創出 |
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4大戦略 | ⯈ R&D:ポストコロナ、新しいパラダイムに対応した戦略的なR&D投資の拡大 ⯈ 臨床実証:国内外での臨床実証を通じた国産医療機器使用の活性化 ⯈ 市場進出:国別・地域別のカスタマイズ型支援を通じた市場進出の拡大 ⯈ 制度/革新生態系:革新技術の市場参入規制の合理化および生態系の造成 |
韓国の医療AI企業の海外進出事例
企業名 | Lunit(ルニット) | NTLヘルスケア | Deep Bio(ディープバイオ) |
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専門分野 | 乳がんおよび肺がん | 子宮頸がんの画像判読 | 前立腺がんおよび乳がんの診断 |
進出地域 (参加プロジェクト) |
EU、米国(Cancer Moonshot)、日本、サウジアラビアなど | ベトナム、タイ、米国(CancerX)など | モロッコ、米国(CancerX) |
2) MarketsandMarkets(2023), “Artificial Intelligence(AI) Market”
鄭至恩(チョン・ジウン)副研究委員(je.jung@kiet.re.kr)
産業研究院
<本稿の内容は、筆者の個人的見解であり、必ずしもKOTRAの見解ではありません。>